月に一度開かれる、女性だけの社交パーティー
と、言っても全ての女性が参加できるわけではなく、
あくまでこちらから招待した上流階級のみと指定している
一般人が混ざると、どうしても上流階級の方々のプライドのせいで壁ができてしまうのだ
まぁそれはさておき、このパーティーはもう3年以上続いている
食事をしたり、いろいろな人と話をしたり、ダンスをしたりして過ごすだけのよくあるモノだが、
男性の目を意識しなくていい事が好評なようで飽きられず、むしろ徐々に参加を希望する人が増えてきた
それでも誘うのは上流階級のみだが、今ではすっかり大規模なモノとなり、
このパーティーに参加できる事は女性の憧れにまでなっているそうだ
しかし盛り上がっていく一方の中、主催者である私が飽きつつあった
このパーティーを始めたきっかけは、私が同性愛者だからであり、
社交パーティーという名目で実は素敵な出会いを求めていた
誰もが皆、研ぎ澄まされた美しさを持っており、素敵な女性であるわけだが、
まったく好みのタイプがいない
一応毎月、期待してはみるのだがこちらからの招待のみではメンバーもあまり変わらず、
かと言って立場上、今更大量に参加を許可するわけにも行かないので、
完全に八方塞がりとなり、やる気が失せていた
と、言っても全ての女性が参加できるわけではなく、
あくまでこちらから招待した上流階級のみと指定している
一般人が混ざると、どうしても上流階級の方々のプライドのせいで壁ができてしまうのだ
まぁそれはさておき、このパーティーはもう3年以上続いている
食事をしたり、いろいろな人と話をしたり、ダンスをしたりして過ごすだけのよくあるモノだが、
男性の目を意識しなくていい事が好評なようで飽きられず、むしろ徐々に参加を希望する人が増えてきた
それでも誘うのは上流階級のみだが、今ではすっかり大規模なモノとなり、
このパーティーに参加できる事は女性の憧れにまでなっているそうだ
しかし盛り上がっていく一方の中、主催者である私が飽きつつあった
このパーティーを始めたきっかけは、私が同性愛者だからであり、
社交パーティーという名目で実は素敵な出会いを求めていた
誰もが皆、研ぎ澄まされた美しさを持っており、素敵な女性であるわけだが、
まったく好みのタイプがいない
一応毎月、期待してはみるのだがこちらからの招待のみではメンバーもあまり変わらず、
かと言って立場上、今更大量に参加を許可するわけにも行かないので、
完全に八方塞がりとなり、やる気が失せていた
「後はいつも通り、日付が変わるのを待つだけですね。……ん?」
ため息と共に愚痴が漏れる
そんな時、ふと目に入った少女に釘付けになった
そんな時、ふと目に入った少女に釘付けになった
雪×雛
【偶然は突然で必然に】
【偶然は突然で必然に】
見たこともない少女が、緊張した様子でフラフラと歩いている
子供が紛れ込んだのか?
いや、最高級ブランド『ローゼン』のドレスを来た子供など、偶然通りかかるハズがない
招待客の娘か何かだろうか?
暫く観察していると、急に走り出して一人の女性に抱き付いた
まるで親に甘える子供そのもの…
子供が紛れ込んだのか?
いや、最高級ブランド『ローゼン』のドレスを来た子供など、偶然通りかかるハズがない
招待客の娘か何かだろうか?
暫く観察していると、急に走り出して一人の女性に抱き付いた
まるで親に甘える子供そのもの…
「あれは…真紅ですね」
自然と足が動いていた
近くでよく見てみると、人形のようで益々可愛らしい
真紅に撫でられて照れながら、嬉しそうに笑っている
近くでよく見てみると、人形のようで益々可愛らしい
真紅に撫でられて照れながら、嬉しそうに笑っている
「Ms.真紅」
いても立ってもいられず、声をかけた
「あら、Ms.雪華綺晶。どうかされて?」
その少女は私に気付くと真紅の後ろに隠れる
ドレスをギュッと掴み、不安そうな目でこちらを見つめた
ドレスをギュッと掴み、不安そうな目でこちらを見つめた
「ほら雛苺。失礼でしょう。ちゃんと挨拶なさい」
「うゅ…」
「雛苺…と仰るのですか?」
「えぇ、私の妹なのだけど、極度の人見知りで…」
「可愛らしい妹さんですね」
「…初めまして…なの…」
「初めまして。主催者の雪華綺晶です。パーティーはお気に召しましたか?」
「えと…その…」
「ふふふ、緊張しているようですね」
「雛苺はこういうパーティー自体が初めてだからだと思うわ」
「まぁそうでしたの?それでは私がいろいろとご教授致しましょうか?」
「ふぇ!?」
「あら、それは名案だわ。お世話になってもよろしいかしら?」
「勿論です」
「なら雛苺、行ってらっしゃい」
「ふぇぇ!?」
「Ms.雛苺。今宵は楽しい一時を…Shall we dance?」
「ひゃっ!」
「うゅ…」
「雛苺…と仰るのですか?」
「えぇ、私の妹なのだけど、極度の人見知りで…」
「可愛らしい妹さんですね」
「…初めまして…なの…」
「初めまして。主催者の雪華綺晶です。パーティーはお気に召しましたか?」
「えと…その…」
「ふふふ、緊張しているようですね」
「雛苺はこういうパーティー自体が初めてだからだと思うわ」
「まぁそうでしたの?それでは私がいろいろとご教授致しましょうか?」
「ふぇ!?」
「あら、それは名案だわ。お世話になってもよろしいかしら?」
「勿論です」
「なら雛苺、行ってらっしゃい」
「ふぇぇ!?」
「Ms.雛苺。今宵は楽しい一時を…Shall we dance?」
「ひゃっ!」
返答を待つ前に、手を引いて踊り場に出る
人見知りなのだから、グズグズすれば断られるのは明白だからだ
人見知りなのだから、グズグズすれば断られるのは明白だからだ
「ヒナっ…踊れなっ…」
「全面的にエスコートしますから、大丈夫ですよ」
「全面的にエスコートしますから、大丈夫ですよ」
会場のざわめきが聞こえる
私が踊る事など滅多にないからか
私が踊る事など滅多にないからか
「楽しいですか?」
「うゅ…皆に見られて…ドキドキするの…」
「うゅ…皆に見られて…ドキドキするの…」
あまり目立ちたくないタイプなんだろう
そんな彼女の反応も含め、今私は凄く楽しい──長らく忘れていた感覚だ
そんな彼女の反応も含め、今私は凄く楽しい──長らく忘れていた感覚だ
「肩の力を抜いて、リラックスしてください」
「はい…なの…」
「ステップはこのように…」
「難しいの…」
「焦らず、ゆっくりで大丈夫ですよ」
「はい…なの…」
「ステップはこのように…」
「難しいの…」
「焦らず、ゆっくりで大丈夫ですよ」
いつしかパーティーは、準備と片付けだけの詰まらないモノと認識していた
この子と会ってまだ30分も経っていないのに、それをこんなに楽しい時間に変えてくれる
この子こそ、私が求めた女性ではないか──
曲が終わりを告げ、2曲目に入る
この子と会ってまだ30分も経っていないのに、それをこんなに楽しい時間に変えてくれる
この子こそ、私が求めた女性ではないか──
曲が終わりを告げ、2曲目に入る
「踊る…の…?」
解放して貰えると思っているのだろうか
「逃がしませんよ…Ms.雛苺」
人の踊りを見るだけなら退屈で長く感じた時間も、
雛苺と踊れば一瞬で過ぎていく
彼女も慣れてきたのか、5曲目に差し掛かった辺りで完全に身を委ねてきた
雛苺と踊れば一瞬で過ぎていく
彼女も慣れてきたのか、5曲目に差し掛かった辺りで完全に身を委ねてきた
「楽しいですか?」
改めて同じ問い掛けをしてみる
「…うん!」
満面の笑顔でそう答えた
どうやらようやく私を受け入れてくれたようだ…
しかし、時間的にこれが最後のダンスとなる…ならば
どうやらようやく私を受け入れてくれたようだ…
しかし、時間的にこれが最後のダンスとなる…ならば
「Ms.雛苺…この後お時間はありますか…?」
「え…?でも…」
「え…?でも…」
踊りながら真紅の方を確認する
その辺りはレディではなく、保護者付きの子供といったところか
その辺りはレディではなく、保護者付きの子供といったところか
「Ms.真紅はMs.水銀燈と取り込み中のようですね」
「…だけど…んぅ!?」
「…だけど…んぅ!?」
最後の曲が終わると同時に、私は雛苺に口付けた
油断している間に軽く舌を入れ、歯を一周するように舐めて唇を離す
油断している間に軽く舌を入れ、歯を一周するように舐めて唇を離す
「ぅ…ぁぅ…」
顔を真っ赤にして涙目になる雛苺
「あまりお時間はお掛けしません」
背を反らせるように抱きしめて耳元で囁く
「もう少しだけお付き合い願いますね?」
欲を言えば一晩
しかし、それは叶わぬ夢だろう
これからのパーティーを楽しめるのならば、それでいい…
雛苺…ようやく見つけた私のお姫様…
しかし、それは叶わぬ夢だろう
これからのパーティーを楽しめるのならば、それでいい…
雛苺…ようやく見つけた私のお姫様…
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女性にモテる女性とは、必ずいるものだ
それが憧れか恋かは定かではないけれど、雪華綺晶が雛苺を見る目は、何かしらそういった感情が含まれていた
それが憧れか恋かは定かではないけれど、雪華綺晶が雛苺を見る目は、何かしらそういった感情が含まれていた
「ご教授するって一体どこまでするのかしら」
「何の話ぃ?」
「何でもないわ。私達は私達で楽しみましょう。水銀燈」
「何の話ぃ?」
「何でもないわ。私達は私達で楽しみましょう。水銀燈」
雪華綺晶は実際、相当な権力の持ち主だ
それとのパイプになれるのなら
それとのパイプになれるのなら
「光栄でしょう?雛苺。あなたみたいな妹を持てて誇らしいわ」
私のために最大限利用させてもらうわね