王国暦1998年の紅蛙 ◆wqJoVoH16Y



赤い血を流す心臓の鼓動が人の命の輝きならば、ここに揺蕩う真紅の鼓動は星の命の輝きか。


とくん。
地下71階にいたカエルが異常に気付いたのは、その早鐘を聞いた時だった。
いや、それは異常と呼ぶにはあまりにも微小な差異だ。優れた剣士であるカエルでもなければ、見逃してしかるべき変動だった。
「…………なんだ? 何が戦慄いた?」
第六感が伝えた未知の侵入者――――ストレイボウ達の襲来か―――――に身構えて、カエルは武器を強く握る。
しかし、いくら気を研ぎ澄ませようと遺跡の石畳を叩く足音の一つも聞こえず、待ち人が来る気配もない。
(いや、違うな。そうであるならば先に奴が動くはずだ)
遥か空を仰ぐように天井を見つめるカエル。その先には、地下50階の玉座で魔鍵ランドルフを携えた魔王がいる。
この予感が真であれば、かの魔王がそれを察知していない訳がない。
その際は、真紅の鼓動の力を生かして最下層で回復に専念するカエルを転移させる手筈になっている。
故に今なおカエルが地下の地下で警戒をしていること自体が、敵襲の予感が偽であることを示していた。

(気のせいか? いや、今確かに何かが震えた。魔王が気付かない程小さく?)

どくん。
その手に握る紅い輝きが今まで以上にカエルの中で戦慄いた時、カエルは異常の中身を理解した。
魔王が気付かないとしても無理からんことだ。震えていたのはここであり、この剣であり、この虹石だった。
どくり、と再び震えたときカエルは更に知った。先ほど無理矢理嵌めた肩の痛みも内出血も消えていた。
この鼓動の強さに呼応するように、キルスレスの持つ治癒能力が高まっている。
本来ならば僥倖と喜ぶべきものだったが、カエルは喉を詰まらせたように、自分の胸を鷲掴む。
と<どくん>ん、と<どくん>ん、と<どくん>ん。皮膚と骨に伝うべき自分の鼓動は分からなかった。
両生類の心臓が哺乳類の心臓よりも強いか弱いかは知らない。
だが、この掌中で鼓動する真紅の音がとても大きくて、ともすれば自分の心臓の音を掻き消してしまう。
まるで、この命を塗り替えられてしまうかのように。

自分の命の在処を探すようにカエルが辿った鼓動の先には、巨大な感応石があった。
虹の七色を強めて輝くその石を良く見れば、カエルでなくとも気付いた。その輝きと鼓動が同調していることに。
(共鳴……いや、連動しているのか? 何故、今になって?)
“カエルにとって”理由なく突如起きた感応石の変化に若干戸惑いながら、彼はゆっくりと感応石に近づいていく。
危険な予感が無かった訳ではない。だが、カエルは空いたを石に伸ばしていた。
それは太陽に手を伸ばす所作に似ていた。雲一つない蒼天に一つある輝きに魅せられた子供のように―――――
ではなく、核融合反応によって1,500万度の熱を恒久的に放ち続ける暴力に魅かれた愚者のように。

ここに響く鼓動は、きっと原初の。

ダクン。

まず右腕が消し飛んだ。感応石に触れかけた腕が、肩まで消失する。
「!?」
驚きに瞳を強張らせた隙に、キルスレスの輝きが極まった。
血よりも濃い、赤の中の朱の中の紅。原初太古より存在するアカの極彩がカエルを包む。
(迂闊……ッ)
悔やむ両生類などお構いなく、カエルの眼球が内出血を起こしたのかとばかりに赤に包まれる視界は、たちまちに黒に変わる。
紅を煮詰めたような闇の中、前足の無いカエルはどこかに跳んで逃げることもできずただ首を振って全天を見回す。
そこでカエルは見た。
勇者と友になった日を。デナトロ山で勇者が魔王に敗れた日を。臆病者が蛙になった日を。
修道院で赤髪の剣士と出会った日を。その仲間たちが聖剣を取り戻してくれた日を。彼らと友に魔王と再び退治した日を。

時の滅日を避けるために時を駆け抜けたあの過ぎ去った日々を、夕日のように輝く昔日の残光がカエルを照らす。

(走馬灯……いや、違う! これは……俺の記憶、精神を――――“読み込んでいる”のかッ!?)

カエルの結論を是と認めるように、キルスレスと感応石が妖しく輝く。
そのとき、カエルの中で輝いていた夕日の輝きは一瞬で血だまりと化した。

「ぐ、ぎゃがががが0F1A01AFアアあ0あFァ01ぁEァ0ぁFァ11ァ!?」

憎い。憎い。痛い。苦しい。殺せ。報復を。贖いを。罰を。
人が憎い。この苦しみを生み出した過去が憎い。
世が憎い。この苦しみを知らずに誰かが生きている現在が憎い。
界が憎い。これだけ憎んでもきっと変わることなくある未来が憎い。

憎む! この世界に生きるものを、全て憎む!

それは色の無い憎悪だった。誰かに触れることで初めて血の色をつける狂気が感応石から剣を通じカエルに流れ込む。
人間には到底支えきれぬ感情の奔流、その前ではカエルは人であろうが両生類であろうが泳ぐことままならなかった。
優しかった思い出も、苦しかった記憶も、全部木っ端と流してしまいかねない圧倒的情報量。
その中でカエルは懸命に耐えて自分を立たせていた。
胸に誓った決意だけは失わぬと、激流の中で自分を奮い立たせて、その上流へと上っていく。

(なんだ、この流れは? 感応石からではない。その奥から!?)

カエルが辿ったのは道ではなく、路でもない、しいて言うなら“線”と呼ぶべきものだった。
世界より始まり、生れ落ちたものはすべて等しく世界と繋がっている。
世界の心、界の意思と万象を繋ぐ糸―――――共界線<クリプス>。

紅の暴君を握ったカエルが辿った共界線の先にあったのは、砕けた物真似師の狂歌だった。
(これは、映像? 違う。この雲と星の位置、今現在起きていることなのか!?)
偏頭痛というには大きすぎる苦痛に目を細めながら、カエルはその地獄―――風景からみてC7か―――で起きたことを知った。
圧倒的多数とたった一匹の怪物。それでもなお目を覆いたくなる彼我戦力差。
ストレイボウたちがこちらに来ていないことなど、どうでもよくなるほどに圧倒的な憎悪。
その有り余る絶望をカエルは十対の瞳から認識する。無論、両生類は複眼を持たない。

(この石が首輪と繋がっている……とでもいうのか……)

カエルが知覚していたのは、その周囲にいた者達。都合10個の首輪だった。
まるで自分が首輪になったかのように、彼らに吹き付ける化物の憎悪。
そしてそれに晒されたものたちの噛み殺した恐怖と共に流れ込んでくる――――“わけでは、ない”。

(これほどの憎悪と痛み、まともに食らっていれば気を保てるはずが無い)

繋がった世界の向こうで放たれたモラル崩壊によって人も、大地も傷ついていく。
10人近いものたちの臨死と島が傷つく全ての感覚を受けながら、カエルは漸く自分が剣に乗っ取られている訳ではないと知った。
いかな熟練の剣士とはいえ、それほどの情報を受けてカエルが死なないわけが無いのだ。
狂ってしまいそうなほどに物理的な力を持った憎悪が共界線を通じて感応石へと送り込まれるのをカエルは知覚していた。
世界中で天から降り注いだ雨が地下水脈を流れて一つにまとまり、瀑布となって落ちているのに似ている。
カエルがキルスレスを感応石に当てたことで、その滝の水が剣のほうに“ちょっと”伝った。カエルを狙っているわけではないのだ。

(この剣と繋がっている訳じゃない。本当の路は―――――――更に、下かッ!!)

カエルが今受けている情報でさえ、ただの余波。ならば、本当の滝はどこに流れ落ちているのか。
これがここにあるということは、おそらく最初から、何十もの首輪から繋がったラインこの感応石に集まっていたのだろう。
キルスレスと繋がったカエルはそれを辿った。滝壺よりさらにした、流れる紅い河川。
更に奥へ、更に深く、更に下へ。
闇黒、原罪の濁りを超えて更に深奥へ。
土の土の土の下、逆螺旋を貫いて汚泥に塗れる。狂狼の白、厄災の赤、綾なす道化の万色。
その泥の下でこの憎悪を『受信』する何かを。

(まさか、この島、この星の根に――――――――)

ど、ぐ、ん。
カエルがその予感に到達したとき、ついに限界が訪れた。

(見ているのか? こっちを、このキルスレスを!?)
「や、メ……ろ……あああアア!!!」

2発目のモラル崩壊が地表の憎悪から放たれたときだった。
砂に書いた絵が、一瞬で波に浚われるように深淵へ送られる憎悪が放つ情報量がカエルの魂を凌駕する。
読み込みを終えられた精神に、“お前は違う”とばかりに憎悪が書き込まれていく。

(違う! 俺は、憎しみによって立つのではない! 誰かの憎しみを受けようとも、救うのだ、あの国を、俺の国を!!)

カエルの抗弁など、嵐の前には聞こえる道理も無かった。カエルの魂が赤黒い深淵へと引きずり込まれる。
救えぬ。お前は救えぬ。遅かれ早かれ消える国。夢も時もいずれは喰われ闇へとかえる。
この憎悪の前に、この慙愧の後に残るものなどないのだ。救われるものなど“無い”!
(や、め――――――)



【この一撃で、“救われろ”……ッ!!】



だけど、それでも救うのが――――“勇者”だッ!!


「A……あ……??」
黒色に混濁したカエルの精神に、光が満ちた。誰もが見紛うことなき明日へと続く光の導。
太陽を超え過去現在未来を照らす命の輝きが、共界線を経由してカエルを照らす。
闇の力は追い立てられるように深淵への駆け込んでいく。
光はそれを追うように深淵へと入っていく。

その光が消え入るまでを、カエルは見ていた。
暖かいだとか、美しいだとか、そんな言葉では表現できないほどの強い光、勇者の光を。
ぐい、と肩を引っ張られる感覚がカエルを呼ぶ。その手の大きさをカエルは知っていた。

自身を引きずり込もうとしていた回線が遮断されていくのを感じながら、最後まで彼は光の終わりを見続けた。
勇者の光でさえも、あまりに深すぎるその淵の闇に届くことなく消えていくのを。

「何事かと思ってきてみれば……何があった」
カエルを弾き飛ばして反応石から離した魔王が、カエルを一瞥して問いかける。
魔王も後追いで最下層の胎動を察知し、降りてみたところキルスレスを持ったカエルが感応石の前で硬直していたのを見つけたのだった。
呼べども無理やり目を覚まさせようとも動かなかったが、一瞬だけ生じた謎の“緩み”を見逃さずカエルを引き離すことに成功したのだ。
「どうやら俺も“救われちまった”ようだ……よりにもよってこの俺もな……」
腕がちゃんと付いていることを確かめて、カエルは息を整えるように自重めいた笑みを浮かべ、滔々と自分が“識った”事実を伝えた。
ここより北で行われた異常な戦いとその顛末。その過程においてこの遺跡と首輪の共界線でやり取りされた憎悪の移動。
そして、それがここより更に地下に送られているであろうことも。

「一つだけ腑に落ちんことがあるが、さて置く。まさかここが終点でなく、ただの中継点だったとはな……あの魔王……甘く見ていたか」
魔王は腕を組みながらもう一人の魔王との夢を思い出しながら舌打ちする。
自分の読みが甘かったことよりも、この遺跡自体についての怒りが巻き上がってくる。
星の中心に限りなく近づくために地中深く作られた遺跡、そしてその最下層にある想いを伝える巨大な宝石。
そう、これではまるで古代に作られた海底神殿と魔神器ではないか。ならば、この下にあるものとは――――――

「お前の考えていることは分かる。まあ、ラヴォスだったら運がよかったと思うんだな」

その深淵に触れかけてあわや壊れかけたカエルは自嘲を強めた。海底神殿と似た造りであっても、その桁が違うと実体験がカエルに教えていた。
その体験そのものがただ狂っていただけとも信じたいが、夢に逃げている暇は無い。彼らには成すべきことがあるのだから。

「魔王」
「撃って出るつもりか」
全てを悟ったかのように、魔王はカエルの言葉を待つまでもなく尋ねた。
カエルから聞いたことの顛末を鑑みれば、それほどの憎悪の具現が暴れたにも拘らずたった一人しか死んでいないということになる。
「この剣と石を通じて、鼓動が聞こえてくる。勇者の力はそれほどのものということだ」
悪い冗談かとも考えたが、勇者の座に近しいカエルの持つ確信はそれを補って余りある信頼があった。
そしてそのカエルが持つキルスレスもまた、深淵に呼応するようにその力を発露し始めていた。
操作とまではいかなくても、感応石と首輪によって構成される共界線に干渉することで生きた首輪の位置を“識る”ことができるようになったのだ。
「総勢9人の軍勢か。お前達が城に来た時よりも多いとはな」
カエルに連続でケアルガをかけてもらいながら、魔王は自身のダメージが消えていくのを確かめていた。
「10人だ。あの光が、真に勇者の輝きなら、な」
陽光に眼を細めるようにして、カエルは自嘲気味に言った。
首輪を持たぬあの憎悪は果たして参加者だったのだろうか。その生死は分からない。
だが、アレもまた“救われた”という確信だけがカエルの胸を打つ。
あの光を直視すれば誰もが認めるだろう。勇者とは“そういうもの”だと。

どくん。
胸の高鳴りを掻き毟る様に抑え、カエルは爬虫類の如く笑んだ。そういうものだからこそ――――目指す意味がある。
「好きにしろ。最早、数など瑣末だ。雑兵とはいえ、ここまで数が開いてしまえばな」
「手傷も多い、直ぐには動かないだろうが……待ち受けていては圧殺される」
大盤振る舞いの回復魔法を連発しても尚、カエルに疲れは見えなかった。
どくり、どくりと強まる鼓動が、体力のみならず魔力をも剣の所有者に勝手に供給している。
これならば、感応石から離れても共界線が繋がっている限りこの状態を維持できるだろう。供給源が何かなど、言うまでもない。
「叩くなら今を置いてない、か。放送を待つという手もあるが……これ以上死者を数える意味もないな」
「逆手に取るぞ。戦力差をひっくり返すならば確実に決める必要がある」
魔王が魔鍵に魔力を込めながら空いた手でカエルに触れ、伝えられた座標へと転移プログラムを構築する。
既に戦況はあの雨戦よりも悪化している。C7にいる者達を彼ら2人で崩すのであれば、持てる全てを費やさなければならない。
マリアベル達は、全ての首輪と繋がるこの遺跡の本当の意味とそれによって強化されたキルスレスの認識力を知らない。
マリアベル達は、カエル達の快復が想像以上の速度で達成されたことを知らない。
マリアベル達は、カエル達が転移能力を保有していることを知っている。しかし、カエル達が“待つ”と思っている。

その空白の未知を全て用い放送に身構える敵軍勢を狙う―――――――転移電撃戦以外に、この劣勢を覆す術は無い。

「一応、問いてやる。本当にいいのか?」
全ての演算を完了させた魔王が、何気ない調子でカエルに尋ねた。
特殊な事情を除けば合理を重んじる魔王にとっては、この奇襲に異論などない。
だがこの奇襲を奇襲たらしめるのは何よりも敵が『地下の最奥で自分達を待つ』というカエルの言を信じることだ。
それはカエルは嘘をつくことを意味する。騎士が、騎士に向けて放った言葉を翻すと言うことの意味が分からぬ二人ではない。

「勇者は何かを救ってこそ勇者たる。今になってそう想う」

瞳を閉じて瞼の裏に焼き付いたの光を確かめるようにカエルはそう言った。
自分を救った勇者の光を見つめ、それが真であると改めて知る。そして血が滴るほどにキルスレスを握って吐き捨てた。
(許せストレイボウ。数少ない約条さえも、俺は守ることが出来ない)
遺跡に逃げる直前に見たストレイボウの表情を思い出した。真っ直ぐにカエルを見つめていたあの瞳を今再び裏切ろうとしている。
だが、それでも、国を救うためならば、嘘吐きの称号も裏切り者の称号も卑怯者の称号も甘んじて受け覆う。
それさえも、ここで待つよりはよっぽどいい。背中に油を浴びせられる方がまだましだ。
(この深みにいたら、お前に後悔する俺さえいなくなってしまいそうなんだよ)

魔王が抱いた違和感に、カエルはとうに気付いていた。既に、紅い爪跡はカエルをしっかと刻んでしまっていた。
共界線などというリィンバウムの古語を、ガルディア王国に生きるカエルが識っている道理がないのだ。

だから、急がせてくれ。俺が俺として国を救うために。
俺が勇者の友であったうちに、救うべき国を識っている間に。

「時間だ。行くぞ」
「ああ、行くぜ――――――もう一度、勇者になろうじゃないか」

俺を、勇者にさせてくれ。


鍵が空間に扉を創り、彼らはその中に入って行く。
もう戻らぬと誓う様に、強く踵を鳴らして彼らは虚空に消えた。
そこには、虹色の宝石が残るだけだ。


どくん。


1999年、約束の日が迫る。


【F-7 遺跡ダンジョン地下71階 二日目 早朝】
【魔王@クロノ・トリガー
[状態]:ダメージ(中)、疲労(中)
[装備]:魔鍵ランドルフ@WILD ARMS 2nd IGNITION 、サラのお守り@クロノ・トリガー
[道具]:不明支給品0~1個、基本支給品一式
[思考]
基本:優勝して、姉に会う
1:出来る限り殺す
2:ランドルフの力でC7へ転移。ストレイボウ達を急襲する。
3:カエルと組んで全参加者の殺害。最後にカエルと決着をつける。
[参戦時期]:クリア後
[備考]
※ラヴォスに吸収された魔力をヘルガイザーやバリアチェンジが使える位には回復しています。
※ブラックホールがオディオに封じられていること、その理由の時のたまご理論を知りました。
※遺跡の最深部、危険なのはその更に地中であるということに気付きました。


【カエル@クロノ・トリガー】
[状態]:『覚悟の証』である刺傷。 ダメージ(小)疲労(小)自動回復中 『書き込まれた』若干の憎悪
[装備]:紅の暴君@サモンナイト3
[道具]:基本支給品一式
[思考]
基本:ガルディア王国の消滅を回避するため、優勝を狙う
1:出来る限り殺す
2:ランドルフの力でC7へ転移。ストレイボウ達を急襲する。
3:魔王と共に全参加者の殺害。特に仲間優先。最後に魔王と決着をつける
4:できればストレイボウには彼の友を救って欲しい
[参戦時期]:クロノ復活直後(グランドリオン未解放)
[備考]
※イミテーションオディオの膨大な憎悪が感応石を経由して『送信』された影響で、キルスレスの能力が更に解放されました。
 剣の攻撃力と、真紅の鼓動、暴走召喚に加え、感応石との共界線の力で、自動MP回復と首輪探知能力が付与されました。
 感応石の効果範囲が広がり、感応石の周囲でなくとも限定覚醒状態を維持できます。(少なくともC7までの範囲拡大を確認)


※首輪を構成する魔剣の破片と感応石の間にネットワーク(=共界線)が形成されていることを確認しました。
 闇黒の支配者の残滓や原罪によって汚染されたか、そもそも最初から汚染しているかは不明。
 憎悪の精神などが感応石に集められ、感応石から遥か地下へ伸びる共界線に送信されているようです。



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115:ソラノカケラ――(Brightest Darkness) 魔王 :133-1<ハジマリ>のクロニクル
カエル


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最終更新:2011年08月20日 19:01