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『師弟再会』


(キャラ)アナキン・スカイウォーカー、アソーカ・タノ




夜の街――高層のビルが立ち並び、消えたネオン看板が虚しく点滅する、コンクリートとガラスでできた迷宮にてアナキン・スカイウォーカーは周囲を睨みつけた。
喉元には冷たい感触。金属製の輪が首に嵌められている。腰のベルトに手をやりライトセーバーがまだそこにあることを確かめると、わずかに緊張を解いた。少なくとも、武器は失われていない。
だが状況そのものへの怒りは、瞬く間に膨れ上がっていった。

「……ふざけるな」

低く絞り出すような声だった。アナキンの脳裏には、つい先ほどまで自分がいた場所――コルサントのジェダイ聖堂へと向かう道すがらの記憶が鮮明に焼き付いていた。
パドメを救うため。ただそれだけのために、アナキンはすべてを捨てる覚悟を決めていた。その第一歩として課せられた試練――ジェダイ聖堂を制圧し、そこに残る者たちを、たとえ幼いパダワンであろうと一人残らず討つこと。
アナキンは既に、その道を選んでいた。今この瞬間にも、自らが育て上げた第501大隊のクローン・トルーパーたちは、聖堂を包囲する準備を整えているはずだった。あとはアナキン自身が、大聖堂の中へと足を踏み入れ、命令を実行に移すだけだった。

それなのに。

「なぜ、こんなところに……!」

アナキンは拳を握りしめた。命の授業などという茶番、そしてこの見知らぬ街。すべてが、アナキンを嘲笑うかのように、彼の前に立ちはだかっていた。

一刻を争う。パドメの予知夢――彼女が命を落とす未来の幻視は、日に日にその輪郭を鮮明にしていた。あの夢が現実のものとなる前に、アナキンは全てを終わらせなければならない。ジェダイを、そしてジェダイという生き方そのものを終わらせ、皇帝と共に銀河に新たな秩序をもたらし、その力でパドメを死から救う。それが、アナキンが自らに課した唯一の使命だった。

それなのに、こんな茶番に付き合っている暇などない。
アナキンの脳裏にはあの悪夢のような幻視が蘇っていた。苦悶に喘ぎ、命を落としていくパドメの姿。あれが単なる悪夢であればどれほどよかったか。だがフォースを通じて視る未来の幻影は、かつて母シュミが命を落とした時の予知夢と、あまりにも似通っていた。あの時、アナキンは幻視の警告を軽んじ、救出に向かうのが一歩遅れた。タトゥイーンの荒野で変わり果てた母の亡骸を腕に抱いた時の、あの焼け付くような後悔と無力感を、アナキンは二度と味わいたくなかった。

パルパティーン――ダース・シディアスは、その弱みを見逃さなかった。老獪な政治家であり、同時に隠れシスの暗黒卿でもあるあの男は長い年月をかけて、アナキンの恐怖と孤独に静かに寄り添い続けてきた。ジェダイ評議会がアナキンに与えなかった信頼を、パルパティーンだけは惜しみなく与えてくれているように見えた。そして最後には、死者すら蘇らせるというフォースの力――ダース・プレイガスの伝説――を仄めかし、暗黒面こそがパドメを救う唯一の道であると説いた。

ジェダイ評議会は、アナキンに真実を告げなかった。パルパティーンの正体を、既に評議会の一部が疑っていたことすら、アナキンには知らされていなかった。師と仰ぐオビ=ワン・ケノービでさえ、最後まで自分を対等な存在としてではなく、御しきれない危険な弟子として扱っているようにしか、今のアナキンには感じられなかった。積み重なった孤独と不信、そして何よりパドメを失うことへの恐怖――それらすべてが臨界点に達した時、アナキンはついに、暗黒面の道を選んだ。

もはや後戻りはできない。評議会に真実を告げれば、アナキンは間違いなく裁かれるだろう。パドメを救う道も、閉ざされてしまう。ならば、進むしかない。パルパティーンが示した通りに、ジェダイという障害を排除し、銀河に新たな秩序――皇帝と自分、そしてパドメの三人による統治――をもたらす。それが、アナキンが自らに言い聞かせた、たった一つの正義だった。

アナキンは傍らに転がっていた布製の背嚢を睨みつけた。中を検めると、見慣れぬ形をした薄い板状の機器――クローン大戦においてホロネットの端末とは似ても似つかない、原始的な通信機器のようなものが入っていた。忌々しげにそれを取り出し、画面に触れる。淡い光と共に、この土地の地図と、何やら箇条書きにされた文字列が浮かび上がった。

――この島は、外界から完全に隔離された孤立地帯であること。制限時間は四十八時間。時間内に決着がつかなければ、生存者全員の首輪が例外なく爆破されること。そして、最後の一人として生き残った者には、あらゆる願いを叶える権利と、元いた世界への帰還が約束されるということ。

アナキンは画面を睨みつけたまま、しばし沈黙した。

――四十八時間。

その数字が、アナキンの脳裏で不吉な音を立てて反響した。パドメの予知夢がいつ現実になるのか、正確なところはアナキン自身にも分からない。だが、悠長に構えていられる時間でないことだけは確かだった。一刻も早くこの茶番を終わらせ、元の世界へ、いや、ジェダイ聖堂へと戻らなければならない。

「元の世界への帰還……か」

アナキンは呟いた。皮肉なことに、この馬鹿げたゲームのルールは、アナキンにとって渡りに船とも言えるものだった。最後の一人として生き残りさえすれば、確実にコルサントの、あの聖堂の前へと戻ることができる。そして真偽は定かではないがあらゆる願いを叶える権利――。

アナキンの脳裏に、ある考えが浮かび上がった。
この街にいる参加者とやらが何者かは知らない。だが、彼らを一人残らず殺し尽くせば、確実にこのゲームは終わる。むしろ、無為に隠れて時間を浪費するよりも、積極的にこの島を制圧し、遭遇する者すべてを排除していく方が、確実かつ迅速に勝利条件を満たせるのではないか。
そこまで考えて、アナキンは自嘲するように口の端を歪めた。

――これはジェダイの考え方ではない。

かつての自分であれば、無関係な生命を巻き込むことに躊躇したはずだった。だが今のアナキンにとって、それはもはや躊躇う理由にはならなかった。ジェダイという生き方そのものを捨てると決めた瞬間から、アナキンの中には既に、目的のためには手段を選ばないという冷徹な合理性が根を張り始めていた。強者が弱者を淘汰し、目的のために障害を排除する。それはまさしく、シスの教えそのものだった。

だが、その事実に気づいてもなお、アナキンの心にはかつてのような葛藤は生まれなかった。むしろ、どこか乾いた納得だけがあった。

「……いいだろう」

アナキンは低く呟き、ライトセーバーの柄を握り直した。
一刻も早く終わらせる。そのためなら、手段は選ばない。

アナキンは背嚢を担ぎ、闇に沈んだ街を歩き始めた。フォースの感覚を研ぎ澄ませながら、周囲に潜む生命の気配を探る。人間の街並みを模したこの奇妙な空間には、コルサントの摩天楼群ともタトゥイーンの荒野とも異なる、独特の空気が漂っていた。ビルの谷間を吹き抜ける夜風、遠くから響く微かな水音、そして時折感じ取れる複数の生命反応。
アナキンは苛立たしげに歩を進めながら、この状況全体への怒りを内側で燻らせ続けていた。パドメのこと、ジェダイのこと、そして自らが選んだ道のこと。それらの想念が渦を巻くように交錯する中、不意に、フォースの感覚の中に、一つの明確な輪郭を持った気配が浮かび上がった。

アナキンは足を止めた。
その気配には、覚えがあった。
見知らぬ生命の反応とは違う、もっと具体的で、鮮明な記憶と結びついた気配。かつて自分が導き、共に幾多の戦場を潜り抜けてきた、あの生意気で、無鉄砲で、それでいてどこか自分によく似た――。

「……アソーカ?」

思わず声が漏れた。アナキンの表情に、初めて明確な感情の揺らぎが浮かんだ。怒りでも苛立ちでもない、何か別の、複雑な感情だった。


数十分前。

見知らぬビル群に囲まれた場所でアソーカ・タノは眉根を寄せながら周囲を見渡していた。
幸い腰には二振りのライトセーバーがまだ下げられている。小さいものと、それよりやや大きいもの。かつて使いこなしていた愛用の得物が失われていないことに、わずかながら安堵の息を漏らした。

傍らには見慣れない布の背嚢が転がっていた。中を検めると、薄い板状の機器と、いくつかの生活用品らしきものが入っている。板状の機器に触れると、画面が明滅し、地図と共に、この状況を説明する文字列が浮かび上がった。

――閉ざされた孤島。四十八時間の制限時間。時間切れによる首輪の爆破。そして、最後の一人に与えられる願望成就と帰還の権利。

アソーカはそれを読み終えると、深く息を吐いた。

「……最悪」

呟きながらもアソーカの中に湧き上がったのは絶望よりもむしろ状況を分析しようとする冷静さだった。クローン大戦を戦い抜いてきた彼女にとって、想定外の状況に放り込まれることは、決して初めての経験ではない。パニックに陥っている暇があるなら、まず状況を把握し、次の行動を決める。それが、彼女がアナキンとの戦場で叩き込まれてきた鉄則だった。

――アナキン。

その名前を思い浮かべた瞬間、アソーカの胸に、複雑な感情が込み上げた。ジェダイ・オーダーを去ってからというもの、彼女は自分がどれほどアナキンという存在に支えられていたかを、痛感させられ続けていた。無鉄砲な弟子と呼ばれながらも、あの人だけは、評議会が自分を信じなかった時でさえ、最後まで自分の無実を信じてくれた。

もし、この見知らぬ島に、あの人がいてくれたなら――。

そう思いながら、アソーカは背嚢を担ぎ、ゆっくりと歩き始めた。フォースの感覚を研ぎ澄ませ、周囲に潜む生命の反応を探りながら。
見知らぬビル群の谷間を進みながら、アソーカは自分の置かれた状況を、努めて冷静に整理しようとしていた。オーダーを去ったとはいえ、自分はまだジェダイの訓練で培った技術と感覚をすべて保持している。二振りのライトセーバー、鍛え上げられたフォースの感応力、そして幾多の戦場を潜り抜けてきた経験。それらを頼りにすれば、この見知らぬ孤島でも、生き延びる術はきっとあるはずだった。

歩きながら、アソーカの脳裏には、レックスや第501大隊の仲間たちの顔が浮かんでは消えていった。オーダーを去ると決めた時、彼らにきちんと別れも告げられなかったことを、アソーカは今でも悔いていた。もしこの島を生きて出られたなら、真っ先に彼らに会いに行こう――そんな埒もない考えが、頭の片隅をよぎる。

だが、それ以上に強くアソーカの意識を占めていたのは、やはりアナキンのことだった。評議会が自分を見限りかけた時、たった一人、最後まで無実を信じ続けてくれた師。バリスの裏切りによって疑われた時、あの人だけは変わらず自分を弟子として扱ってくれた。あの温かさと、時折覗かせる危うさ――両方をよく知っているからこそ、アソーカは今、フォースの向こうに感じるあの気配に、確かな懐かしさと安堵を覚えていた。
急ぐように、しかし油断なく周囲を警戒しながら、アソーカは気配の方角へと足を進めた。

アソーカがジェダイとしての人生を歩み始めたのは、まだ三歳の頃のことだった。ジェダイ・マスターのプロ・クーンにその素質を見出され、故郷を離れてコルサントのジェダイ聖堂へと連れてこられた幼い少女は、やがて十四歳になった時、ヨーダの意向によって、ある一人の若きジェダイ・ナイトのパダワンとして預けられることになった。
その相手こそが、アナキン・スカイウォーカーだった。

当初、アナキンは彼女を弟子として受け入れることに難色を示していた。自分自身、修行の遅れを指摘されてきた身でありながら、さらに未熟な弟子を押し付けられることに、苛立ちすら覚えていたほどだった。だがクリストフシスでの激しい戦闘を共に潜り抜けたことで、アナキンは気づかされることになる。この生意気な少女は、自分とよく似た性分を持っているのだと。恐れを知らず、規則よりも目の前の命を優先し、時に無鉄砲とも言える行動に出る。それは、かつて奴隷の身分から解放され、型破りな戦い方でジェダイの道を歩んできたアナキン自身の姿と驚くほど重なっていた。

以来、二人は師弟として、幾多の戦場を共に駆け抜けることになる。クローン大戦の最中、アソーカはコマンダーとして、アナキン率いる精鋭部隊「第501大隊」と共に戦い続けた。クローン・トルーパーたちとも親密な関係を築き、中でも指揮官キャプテン・レックスとの間には、上官と部下という枠を超えた、確かな友情が芽生えていった。パダワンになりたての頃、礼儀作法すらおぼつかなかった彼女に、根気強く多くを教えてくれたのもレックスだった。

戦場においてアソーカの実力は年齢に見合わぬほどの高みへと達していた。当初は主流から外れた逆手持ちの構え――シエンの型を用いていたが、後にアナキンの強い勧めに従い、通常の握り方へと戦闘スタイルを改めている。さらに修行を重ねる中で、彼女は大小二振りのライトセーバーを常に携え、二刀流の使い手へと変貌を遂げていった。素早い身のこなしとフェイントを織り交ぜ、戦場を縦横無尽に駆け巡ることで敵を翻弄し、疲弊させる。それが、アソーカという戦士の真骨頂だった。単独でIG-100マグナガードを三体同時に打ち倒し、アサージ・ヴェントレスやグリーヴァス将軍を相手にすら、一時的とはいえ優位に立ったという実績は、その実力の証左に他ならなかった。

だが、そんな彼女の輝かしい戦歴は、ある一つの裏切りによって暗転することになる。
親友と信じていたバリス・オフィーが、ジェダイこそが共和国を苦しめる元凶だという歪んだ信念のもとに、彼女を陥れたのだ。周到に仕組まれた罠は、アソーカをジェダイ聖堂襲撃事件の犯人に仕立て上げるには十分すぎるほど巧妙だった。ジェダイ評議会は彼女に追放を宣告し、彼女の無実を信じ続けたのは、クローン大戦を共に戦い抜いてきたごく僅かな者たち――アナキンや、レックスをはじめとする戦友たちだけだった。

死刑判決が下される寸前になって、真犯人であるバリスが自白したことで、アソーカはようやく冤罪から解放された。評議会は彼女にジェダイへの復帰を認めた。師であるアナキンから、そして評議会を代表してプロ・クーンから、それぞれ謝罪の言葉を受けもした。
だが、アソーカの心はもう、以前と同じ場所には戻れなかった。
評議会から一度は信を失われたという事実、そして何より、その渦中で自分自身すらも自分を信じきれなくなってしまったという経験は、彼女の中に消えない傷跡を残していた。ジェダイ・オーダーへの復帰を拒み、評議会からも、そしてアナキンからも離れ、自分自身についてじっくりと考え直すために、彼女はジェダイ聖堂を去る決意を固めた。
必死に引き留めようとするアナキンの言葉にもアソーカは応じなかった。

それが、つい先刻――アソーカにとっての「つい先刻」の出来事だった。


聖堂を去った直後、目を覚ませば見知らぬ街に放り込まれていたアソーカにとって、今この瞬間、フォースの向こうに感じ取った気配は、あまりにも意外で、そしてあまりにも安堵を誘うものだった。

夜の街の一角、かつて交差点であったであろう広場に、二つの人影が向かい合っていた。
アソーカはフォースの導きに従うようにして駆けてきた足を止め、目の前に立つ人影を見て、思わず表情を綻ばせた。

「――スカぴょん!」

かつて幾度となく師をからかうように呼んでいたその愛称が、思わず口をついて出た。緊張に強張っていた肩から、力が抜けていくのが自分でも分かった。見知らぬ孤島に放り込まれ、右も左も分からない状況の中で、信頼できる、それも自分がよく知る相手に出会えたことは、アソーカにとって何よりの安心材料だった。

「この状況でマスターがいてくれて正直ほっとした」

アソーカは苦笑いを浮かべながら、駆け寄るように距離を詰めた。

「まさか、こんな形で再会するとは思わなかったわ」

そう言って、アソーカは軽く肩をすくめて見せた。彼女にとって、目の前に立つ人影は、あくまで自分がよく知るあの「スカぴょん」――生意気な弟子を見捨てず、評議会の総意にすら逆らって無実を信じ続けてくれた、あの頃のアナキン・スカイウォーカーだった。

だが、アソーカのその明るい言葉に対して、返ってきたのは沈黙だった。
アナキンは、何も言わなかった。
ただ、闇の中に佇んだまま、じっとアソーカを見据えている。その表情は、街灯の乏しい光の下では判然としない。だが、纏っている気配だけは、アソーカにも確かに感じ取れた。それは、彼女の記憶にある、あの人懐こく、時に苛立ちながらも自分を気にかけてくれていた師の気配とは、どこか違っていた。

「……マスター?」

アソーカの声に、微かな戸惑いが滲んだ。それでも彼女はなんとか場の空気を和らげようとするように努めて明るい口調を続けた。

「ねえ、聞いてる? 他の参加者を探して早めに情報交換した方がいいんじゃない」

いつもの調子で言いながら、アソーカはさりげなくアナキンの表情を窺った。だが、暗がりの中でもなお分かるほどに、その顔には見覚えのある柔らかさが、欠片も見当たらなかった。

「マスター……何かあったの?」

今度は声に明確な心配の色が滲んだ。
答えは返ってこなかった。
アナキンはただ、暗闇の中で、自らのライトセーバーの柄に軽く指を這わせながら、目の前に立つかつての弟子を見つめ続けていた。その胸の内で渦巻いているものが何なのか――親愛か、苛立ちか、それともこの状況を利用するための冷徹な計算か。それは、闇そのものと同化しかけているアナキン自身にすら判然としないものだった。

夜の街に、痛いほどの静寂が横たわっていた。

アソーカは、その沈黙の意味を測りかねながらも、なお一縷の望みを捨てきれずにいた。かつて幾度となく戦場を共にした師が、理由もなく自分に牙を剥くはずがない――そう信じたい気持ちが、彼女の中でまだ辛うじて息づいていた。
だが同時に、フォースを通じて感じ取れる何かが、彼女の直感に小さな警鐘を鳴らし続けてもいた。目の前に立つ人影から漂う気配は、確かにアナキン・スカイウォーカーのものでありながら、どこか歪み、濁っているように感じられる。まるで、澄んだ水に一滴の毒が垂らされたかのような、微かだが決定的な違和感だった。

一方のアナキンは、なおも無言のまま、闇の中でじっとアソーカを見つめ続けていた。かつての弟子の顔に浮かぶ安堵と戸惑いが入り混じった表情を見つめながら、アナキンの胸の内では、幾つもの想念が音もなくせめぎ合っていた。
このまま何も告げず、彼女を利用してこの島を生き延びる道具とするべきか。あるいは、真実を――自分が既にジェダイではなく、パルパティーンの弟子として、間もなく聖堂の同胞たちを手にかけようとしていたという事実を、この場で突きつけるべきか。
どちらの道を選んだとしても、もう後戻りはできないということだけは、アナキン自身が誰よりもよく理解していた。

渋谷の夜空を模した偽りの星々の下、かつての師弟の再会は、祝福とも決別ともつかぬ、危うい均衡の上に成り立っていた。


【アナキン・スカイウォーカー@スター・ウォーズ】
[状態]:暗黒面への転向直後
[装備]:ライトセーバー(青)
[道具]:基本支給品一式、不明支給品×1~3
[思考]:パドメを救うため、いかなる手段も厭わない。
1:……アソーカ
2:このゲームを最短で終わらせるため参加者の殲滅する。
3:フォースの気配を頼りに、島内に潜む他の参加者の存在を探索。
4:あらゆる願いを叶える権利が真実なら必ず手に入れる

【アソーカ・タノ@スター・ウォーズ】
[状態]:健康
[装備]:ライトセーバー(大小二振り)
[道具]:基本支給品一式、不明支給品×1~3
[思考]:信頼できるかつての師と共に、この状況を乗り越えたいと考えている。
1:……マスター?
2:冷静に情報収集と状況分析を優先する。
3:無防備な子供や弱者を見捨てるつもりはない。
4:ジェダイ・オーダーを去った後の自分自身への迷いを抱えている。





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最終更新:2026年08月17日 00:11