『仄暗い水を祓う』
(キャラ)伏黒恵、河合美津子
ぴちゃ、ぴちゃと。
水音がする。
雨が降る気配も、降った跡も見当たらない。
そして今この瞬間も体温を奪う雨水も、なぜか雨の日にだけ感じる石のにおいもしてこない。
だが、そこに間違いなくいかなる理由かずぶ濡れの少女がいる。
目深にレインコートのフードをかぶっており顔は見えない。
「いた」
そんな少女の背後から声がした。
高校生ぐらいの、少し目つきは悪いが整った顔立ちの少年だ。
渦巻の意匠のボタンのついた学ランからも間違いないだろう。
少女は少年に手を伸ばす。
「術式を自覚する前か、それとも元々持ってなかったけど呪力はあったのか?
どちらにしろ死後転じたタイプ……いや、仮想怨霊?」
少年、伏黒恵は一定の距離を保ったままレインコートの少女、河合美津子を前に腰を落とし、両の手を合わせて影絵を創る。
「『玉犬』」
伏黒の足元から出現した黒い犬が飛び出し、少女の喉笛に噛みついた。
本来人体に流れるはずのない紫色の血液が飛び散る。
「ま、ま……」
か細い声が聞こえた気がしたが、伏黒は努めて耳を貸さなかったのか、それとも最初から気にしなかったのかはわからないが美津子を玉犬と呼んだ式神が食い散らかすのを止めはしなかった。
【河合美津子@仄暗い水の底から 消滅】
(このポシェット呪具……いや、呪物化してる。
残穢の感じからして本当だったら地縛霊みたいな感じなんだろうが、無理矢理こっちに連れてこられたのか?
もしテリトリーで出会ってたらこんな楽に祓えなかったな)
伏黒は支給されたジッポのような魔導具、魔導火のライターを取り出し火をつける。
元持ち主同様ずぶ濡れだったはずのポシェットは緑色の炎に包まれては居も残さず消えた。
ライターをしまうと、次に伏黒は美津子の残りの支給品を検める。
まず短刀が一本。
銘は散華斑痕刀。
どうにも出自のよくない呪具らしいが、近接武器は欲しかったので先ほど玉犬を召喚した影の中に収納する。
そして最後の一つは自身のカバンに入れる。
「さて、まずはこの殺し合いに関する情報収集と……生存者の保護か」
伏黒恵は不平等に人を助けるために動き出した。
【伏黒恵@呪術廻戦】
[状態]:正常、健康
[装備]:呪術高専の制服、散華斑痕刀@侍戦隊シンケンジャー
[道具]:基本支給品一式、不明支給品×1~2(近接武器はなし)
魔導火のライター@牙狼シリーズ、美津子の不明支給品×1
[思考]:やることは変わらない。不平等に人を助ける。
1:とにもかくにも人と情報を探さないとな
2:できれば呪術師と合流したい
最終更新:2026年06月06日 11:50