「どうした誘拐女、こんなところで何をしている」
「む、その呼び方はやめて欲しいのです。心外なのです」
「じゃあ薄胸女、こんなところで何をしている」
「あなたにだけは言われたくないのです! ……まあ佐々木さんに危険が及ぶことのないよう、
護衛についているところなのですけど」
「端から見れば完全なストーカーだけどな。組織云々以前に警察のご厄介にならんよう気をつけるといい」
「んんっ……! もうっ! 相変わらず口の減らない人なのです」
「それはさておき、佐々木が何やら道端にしゃがみ込んでいるようだが」
「それを早く言うのです! もうっ!」
「好き、嫌い、好き、嫌い……」
「……何をしてるんだあいつは」
「花占いをしてるようなのです。佐々木さんもああ見えて思春期の乙女、悩めるお年頃なのです」
「よくわからんが、あいつにもそういう一面があったんだな……。意外といえば意外だ」
「好き、嫌い、好き、嫌い、好k」
「……止まったな」
「そのようなのです」
「……ついでに言うと、あとちぎれる花びらは1枚だけだな」
「……そのようなのです」
「大好き!!!」
「……いいのかあれで」
「……前向きと言ってあげるべきなのです」
最終更新:2007年07月20日 21:39