6-113「月の悪戯」

……どうしたんだろ?今日の私は少しヘン。
さっきからキョンが話も半分くらいしか耳に入ってこない。
何だか夢の中にいるみたい……。
「お~い、着いたぞ」
キョンの言葉で、ふと我に返る。
もう着いちゃったの?
ふふっ、ホント……どうしちゃったんだろ……
「キョン、見て……満月だよ」
「ん?あぁ~ホントだ。全然気がつかなかっよ」

チュッ

「!!?お、お前」
「くっくっ、いつものお礼だよ、キョン。じゃあ、また明日」
キョンったら、ほっぺた押さえてボーッとしちゃってる。
私もちょっとドキドキしてるよ。
いつもは恋愛感情は精神病だなんて言ってるのにね。
満月のせいかな?ホント……今日の私はヘンだよ。
うあぁぁぁぁぁっ!わ、私は何て事をしてしまったんだあぁぁぁっ!
明日からどんな顔でキョンに会えばいいのっ!
誰か教えてっ!
……いつも通り送ってもらって……月が綺麗だなって……
キョンが月を見上げてるのみたら……つい……
ほっぺに……チュッて………
んあぁぁぁっ!お、思い出しただけで、か、顔が……!
へ、変な女と思われたかな?いや、変だったけど……
ん~バカバカバカバカバカバカ!私のバカァ!
と、とにかく…明日キョンと学校であった時のシュミレーションしとこう……
キョンはこういう事には疎いから、なんとかなるハズ。
今回ばかりはキョンの鈍感が救いだよ……
だから、明日からもいつもと変わらないね……


ホント……鈍感なんだから………………キョンのバカ……

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最終更新:2008年01月31日 14:39
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