15-669「同窓会」

今日は久しぶりの同窓会だ。
正直自分がこの年になって同窓会に参加するとは思わなかった。
自分で言うのもなんだが、俺はあんましこういう事に積極的に参加しない方だしな。
俺も年をとったもんだな、とか考えながらぼんやり立っていると男が近づいてきた。
すっかり変わってしまったにしろ、その顔は間違いなく国木田だ。
年をとっても顔の特徴は残っているし、なんといっても中学、高校と一緒だった。忘れるわけがない。
「久しぶりだな、キョン」おう、結婚式以来会ってないから何年ぶりくらいだ?
…ていうかお前雰囲気変わったな。口調のせいか?
「気にすんな。それよりキョン、今お前何やってんだ?」
普通のしがないサラリーマンさ。普通の日常にもすっかり慣れちまった。
なんとも悲しい事だぜ。
「別にそれが普通だろ。まあでもお前はなぁ…。
なんていったっけ?お前が高校の時に所属してた変な団体…」
「SOS団だ」
「そうそうそれだ!懐かしいな。
あんなとこにいれば日常が非日常になっちまいそうだからな。お前がそう感じるのもしょうがない」
まあ実際ヒマはしなかったぜ、高校生活はな。
「そういやお前、もうパパだだったんだよな。娘さんは元気かい?」
「ああ。元気すぎて手に余るくらいだぜ」
そう、俺は大学卒業後にハルヒと結婚した。子どももいる。
「やっぱりな。なんたってあの涼宮との子だ。
お前らは本当に良い夫婦だよ」
国木田は笑いながらそう言う。
そこまで合ってるか?俺とハルヒって。
「ああ。他に太刀打ちできるヤツなんて……いや、一人いるな。
なんていったっけ?中学の時いつも一緒にいた変な女。そういや今日来てないな。
…まあいいや。んじゃあ俺、あっち行ってるから」
「ああ」
そういや国木田の事はなんも聞かなかったな。
なんとなく聞かない方が良い気がしたしなぁ…。人って変わるもんだな…。

クラスメート達の輪から離れ、窓の前に立ち夜空を見つめながら思う。

佐々木。
聞こえるか、なあ、佐々木。
俺もだいぶ変わったぜ。
社会に出てすっかりつまんない大人になっちまった。
でも今でも忘れないぜ。毎日お前と語り合った事をな。
宇宙人、未来人、超能力者。そんなの俺の周り、お前の周りにだっている。
神様だってすぐ身近にいるんだ。
それを教えてくれたのはお前とハルヒだろ?
佐々木。
会いたいな、本当に、会いたい。
一体どこにいるんだ?お前は今。

終わり

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最終更新:2007年07月30日 22:01
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