梅雨晴れの日。
「やっぱり晴れが一番よね!」
我等が団長様は、今日もテンションが高い。
「雨だと髪もまとまらないし、洗濯物だって乾かない!梅雨の働きは認めるけど、やっぱり晴れでしょ!」
お前みたいに年中晴れって奴も珍しいが。
「ま、雨だと皆、頭を隠して走り出すが、晴れでも皆、木陰に入るもんだ。」
「また……。くさすの好きよね、あんた。」
ハルヒはニヤリと笑う。
「キョン、あんたは雨は好きでしょ?」
「どうだかなぁ。」
「たまーにみくるちゃん、ブラ透けてるもん。あんたの事だから見てるでしょ?」
詳しく教えろ。そう言った俺の頭をハルヒは強く殴った……。
「このエロキョン!」
話題を振ったのは、お前だろうが!ま、答えは決まっているがな。
「雨は割と好きだ。」
「割と、ねぇ。」
「ああ。別に濡れるのを気にしないなら、雨の音を楽しむのも悪くない。
それに多少濡れたからと、くたばることもないしな。」
俺の言葉に、ハルヒは不興げに言った。
「前者は同感だけど、後者は極論に過ぎるわ。」
「ま、濡れるのを嫌って、二次災害になっては敵わないしな。」
「そうよね。……夕方からまた天気が怪しいっていうし、今日は団活は無し!寄り道しないでさっさと帰る事!おーばー。」
「やれやれ。」
END
最終更新:2013年08月04日 16:46