私の名は橘京子。
かつては某近畿圏に暮らす平凡な一市民であり、
退屈な日常と戦い続ける下駄履きの少女であった。
だが、あの夜、佐々木さんの閉鎖空間に侵入したあの恍惚の瞬間が私の運命を大きく変えてしまった。
その翌日から、私の人生はまるで開き直ったかのごとくその装いを変えてしまったのだ。
が、選ばれたる私にとってこれはほんの新たなるはじまりにすぎない。
とはいうものの何故か佐々木さん本人は乗りが悪く、個人主義を宣言。
古泉さんは日がな涼宮ハルヒに媚びへつらい、おそらく欲求不満の解消なのか、ときおり森という年増に愚痴をこぼしている。
(私と言うものがありながら)何が不満なのか知らんが、実に素直じゃない。
ああ、選ばれし少女の恍惚と不安共にあり。
人類の未来がひとえに私の双肩にかかってあることを認識するとき、
めまいにも似た感動を禁じ得ない。…バタッ
佐々木「橘君、日傘をさすべきだと言ったじゃないか」
最終更新:2013年08月06日 00:07