71-719『気の合う二人』

最近、佐々木さんと橘さんがSOS団に顔を出す。
「クッキー作ったの。涼宮さんも食べない?」
「…………」
キョンや有希、みくるちゃん、古泉くんが美味しそうにクッキーを摘む。
「(何よ!馴れ馴れしくデレデレしちゃって!SOS団の団長はあたしなんだから!)」
私は手一杯にクッキーを摘むと、口に入れた。
「…………ッ!」
粉っぽいクッキーが混じっていたようだ。目を白黒させていると、佐々木さんが飲み物をくれた。

『ほっと一息 おしるこ』

翌日。今日も佐々木さんはいる。私は昨日の佐々木さんに対抗すべく、クッキーを焼いた。
ロッククッキー。みくるちゃんのお茶請けにはちょうど良いだろう。
「…………!」
佐々木さんが、もがいている。多分柔らかいと判断したんだろう。気の毒ではあるが、昨日のおしるこのお礼と言える。
「事前に言え、アホ!」
……キョンに怒られた。踏んだり蹴ったりだ。

最近、SOS団に顔を出すようになった。
キョンから事前に、涼宮さんは特異な面もあるが、優しい女の子だという話を聞いていたので、お近づきにとクッキーを焼いてみた。
いきなり鷲掴みにして、一気に食べられてしまい……喉に詰まらせたのを見た時は、本当に普通の女の子かと疑問に思った。
何か飲み物をと思い、たまたま橘さんから渡された飲み物を渡したら、吐き出され……。
そして、翌日の文字通りのロッククッキー。
歓迎されていない、と鈍い私でも悟らざるを得なかった。

その翌日。ハルヒと佐々木に、俺は全く同じ事を言われた。

「「キョン、あたし(僕)、佐々木(涼宮)さん苦手。」」

俺は朝比奈さんのお茶を啜り、ある意味気の合う二人に言った。
「お前ら仲いいな。」

END

ほのぼの仲違いw

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最終更新:2013年09月05日 00:11
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