71-809「松竹梅」

元々松竹梅に上下の関係はないんだよ
冬に緑を保つ松と竹に花を咲かせる梅、これらを合わせて中国では『歳寒三友』と言っていたんだ
諸説はあるけれど日本で松が平安時代、竹が室町時代、梅が江戸時代に吉祥の象徴として見られるようになったのが並びのきっかけらしい
最初に使ったのは京や大阪の花魁たちという説や寿司屋という説がある 恐らく後者だろうけどね
寿司屋で『並』というのは周りの目が気になって気恥ずかしい
それなら『特上』『上』『並』じゃなくて『松』『竹』『梅』といえば粋じゃないか?、という感じが受けたんだそうだ
そしてこの三種は面白い事に植物分類において全く違うものなんだ
松が裸子植物、竹が単子葉類植物、梅が双子葉類植物それぞれの代表なんだ
そしてついでに言うとしめ飾りに使われるウラジロは隠花植物の代表
つまり慶事の花4種類で植物界全体の代表が揃うことになるんだよ

キョン「それはわかったけどさ。
    それが家主が仕事で留守の真昼間にお前ら全員が特上寿司食ってる言い訳にはならんよな。
    営業で近くまで来たから寄ってみたらなんだこれ?」
 橘 「え~っとそれはその……」
ハルヒ「久しぶりに遊びに来てあげたんだからいいじゃない! 相変わらず頭固いわね」
キョン「逆ギレか、トン畜生」
みくる「ふえぇ、ごめんねキョン君」
キョン「あ、朝比奈さんはいいですよ」
長門 「……」もきゅもきゅ
九曜 「――」ヒョイパクヒョイパク
キョン「お前らはまず人の話を聞け」
鶴屋 「わはは、たまにはいいじゃないか、キョン君も食べるといいさね」
キョン「そうしたいところですけどね、残りはもうないみたいですよ」
長門 「ごちそうさま……」
九曜 「――でした」
キョン「ガリまできっちり完食しやがったなこの野郎共」

くっくっ、いや、すまないキョン
急に皆が遊びに来てくれてね、鶴屋さんが『特上寿司二十人前』差し入れしてくれたんだ
隠すつもりはなかったんだよ
キョン「二十人前……いや、俺はお前が作ってくれた特上寿司に負けない愛妻弁当食うからいいぞ」
うっ、その言葉は嬉しいが急に言うのは反則じゃないか?

鶴屋 「うひゃー、相変わらずアツアツっさねー」
みくる「こっちが照れちゃいますね」
 橘 「いいなーいいなー」
ハルヒ「あーはいはい、仲いいのはわかったからのろけるのやめてくれる?」
キョン「やなこった」
長門 「……」じー
九曜 「――」じー
キョン「やらんぞ つーか散々寿司食っただろうが!」


今日もキョン&佐々木さん家は賑やかで楽しそうです

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最終更新:2013年09月09日 02:27
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