佐々木さん、「俺の嫁」禁止令の巻
キ「どうした佐々木、寝不足か。夏休みだってのに塾とか色々大変そうだな」
佐「いや、そうじゃないんだ。確かに塾はあるんだが、最近毎晩、変な夢にうなされて寝不足でね」
キ「ほう、まさか淡色の閉鎖空間の夢でも見るんじゃあるまいな」
佐「そういうものではないんだ。特に情景はみないのだが、眠り込むと、色々な人の声が聞こえるんだよ。
声はそれぞれ違うのだが、皆同じセリフを繰り返すのが流石に少々不気味でね」
キ「ちょっとホラーがかってるなそれ」
佐「うむ、実際いい気持ちはしないよ。想像してみたまえよ。
一晩中「佐々木は俺の嫁。佐々木は俺の嫁」と繰り返されるんだ。
僕もこう見えてか弱い女子高校生だからね。ちょっと精神的に辛いところではあるんだ」
キ「変な夢だなそれ。ってか、近所にお前のストーカーがいて、夜半にお前の家の近くで叫んでるんじゃないか」
佐「やめてくれないか、おぞましい。帰り道は暗い所も多いんだ。あまり脅かさないでくれたまえよ」
キ「ああ、スマンスマン。しかし実際、なにかできることがあったら協力はおしまんぞ。できる範囲で」
佐「……そうだね、根本的ではないが即効性のものと、根本的だが君が18歳になるまで使えない方法があるかな」
キ「なんだそりゃ」
佐「要は、僕が誰かの嫁、ないしそれに近い状態になってしまえば「佐々木は俺の嫁」という言説は、
僕にとってかかわりがなくなるわけだよ。
まあ表面的には、僕が誰かと交際をするなどするというカモフラージュがある。抜本的な解決ではないが。
それとまあ、根本的な解決方法としては、僕が「佐々木」でなくなればいいのさ。
二つ目は、僕は可能だが、君は18歳になるまで日本の法律上不可能なので、まずは
前者から協力を願おうかね、キョン?」
最終更新:2007年08月10日 00:08