佐々木さん、コミックマーケットって何ですかの巻
キョン「どうした佐々木、やけに疲れて、さらに真っ赤に日焼けした顔して」
佐々木「……真夏の祭典に行ってきたんだが、人が多くて、熱かったのだよ、キョン」
キョン「真夏の祭典?」
佐々木「事前に人の多さと熱気については聞いてはいたし、日焼け止めと水分の準備は
していったのだが、いや、想像を超えるものだったよ。……疲れた」
キョン「大丈夫か佐々木、この熱いのに人ごみの中にいたら、そりゃ疲れるだろう」
佐々木「10万人規模を人ごみと称するのが許されるなら、それはもう凄い人ゴミだったよ。
”まるで人がゴミのようだ”とは良く言ったものだね。その中に自分自身が含まれると
なると、さらに格別だよキョン」
キョン「……佐々木、本当に大丈夫かオイ」
佐々木「何より疲れたのはね、キョン。それだけの思いをして1日をあのノルマンディ上陸作戦
の最前線なみの激戦区で人にもまれながら過ごしながら、
僕 × キ ョ ン の 本 が 殆 ど 見 つ か ら な か っ た
というこの事実なんだよ! この世は不合理に満ちていると常々承知してはいたけれど、
あまりにこれは無情な仕打ちといえないかねキョン!」
キョン「俺の本? どこかの古本祭りでも行ってきたのか佐々木? 俺が原稿書いた会誌は、
去年の文化祭で残った分意外はどこにも置いてないと思うぞ」
佐々木「確かに僕はまだ登場して日も浅い。行動によって僕自身の行動原理を皆に知らしめることも、
君との甘く切ない中学三年の日々も、余人の知るところではないのは仕方がない。
故に、涼宮さんやSOS団の女性陣と比して数が少ないのは最初から承知してはいたさ。
だからって、もう少しあってもいいと思わないかね。僕は、僕は……!」
キョン「よくわからんが、とにかく落ち着け佐々木」
佐々木「うう、冬こそは、冬こそは僕×キョンを。無論キョンが普段の無関心な仮面を脱ぎ捨てて、
情欲の赴くままの獣と化して僕に襲い掛かるキョン×僕でも一向に構わないから。
いやむしろ本心としてはそちらの方が望ましいのだが。おもにご両親に説明する際などに」
キョン「……佐々木、よくわからんのはともかく、その鼻血を拭け。熱射病だったらマズいぞ」
佐々木「うう、驚愕さえ、驚愕さえ発刊されれば……」
ポン「この時代、有明で年に2度、大規模な祭典が開かれており、人はそこで欲望を充足した
とあるのだが、その”こみっくまーけっと”というのは一体何なのだ?」
九曜「--ふっ」
ポン「て、手前、今鼻で笑いやがったな!」
橘「うう、あれだけしらみつぶしに探したのに、”私×佐々木さん”が見つからなかったのです。うう」
最終更新:2007年08月23日 00:17