18-720「佐々木さん、フラクラと二人三脚人生の巻」

佐々木さん、フラクラと二人三脚人生の巻

~大学時代~
佐々木「やあキョン、ようやくまた同級生となれたわけだね」
キョン「まあ俺はお気楽な文系で、お前は難関理系だけどな」
佐々木「そうなんだ。実験が長引いて、夜道が不安でね。そういえばキョン、
     君は大学の近くに下宿しているそうだが、夜遅いときとかにお邪魔してもいいかね」
キョン「ああ、かまわんぞ。ハルヒとかもよく使ってるから、1人増えても一緒だ」
佐々木「すまないねキョン」
キョン「ああ、そういや下宿の鍵予備あるんだった。夜遅いんだろ? 一個鍵やるから、
    勝手に使ってくれ」
佐々木「キョキョキョキョキョン、これって……いやなんでもない。ありがとう。
     お礼といっては何だが、部屋の掃除と料理くらいは振舞わせてもらうよ」
~大学時代2~
佐々木「よし、掃除終わり。ちょっと待っててね、キョン。今昼食を作ってしまうから」
キョン「講義大丈夫か、佐々木?」
佐々木「ああ、昨日のうちにレポートは完成させたからね。今日はゆっくり羽を伸ばす日さ」
キョン「だったらどこかに出かければいいのに。俺のレポートにつきあわなくてもいいだろ」
佐々木「そうは言っても、僕がいないとちらかし放題だからね、君の部屋は。
     それにテキスト代で貧乏でね。家賃だけでアップアップさ」
キョン「そうだよなあ、やっぱり家賃高いよな。自宅通学の連中がうらやましいよ」
佐々木「そそそそうだキョン。今ふと、偶然、何気なく思いついたんだが、ルームシェアという
     のはどうだろう。ここのアパートの角の広い部屋が空いたらしいんだが、
     二人なら今の6割くらいの負担で、二人で十分使える広さの部屋を利用できるよ。
     も、勿論、中に仕切りはして、それなりにけじめはつけなければいけないけれど」
キョン「悪くないな、それ。財政上非常に助かるぜ。佐々木とだったら間違いとか悪いうわさが
    たつこともないだろうし、親も文句いわないだろうしな」
佐々木「……いっそ自分でたててしまおうかしら」
キョン「何をだ?」

~社会人時代~
キョン「ただいまー。ふいー、もう古館さんがTV出てるよ。今日も遅くなっちまったなあ」
佐々木「おかえりキョン。また報告書に手間取ってこんな時間までかかったのかい」
キョン「うう、そもそもお前が俺に振りわけた仕事だぞ。畜生、同期入社のヤツに
    こき使われる社会人人生送るハメになるとは」
佐々木「まあまあ。今度の案件は、わが社の将来的な柱になる分野だからね。
     辛くても今の内に身に着けておいてほしいんだよ。
     それに、僕が先に帰って料理の支度を担当しているから、
     君がこうして、帰宅してすぐ暖かい手料理を食べられるんじゃないか。
     外食づけだとあっという間に太るよ」(いや本当に)
キョン「わかってるよ。俺以上の仕事を定時で片付けて、家事一切までやってくれてるんだ。
     ほんと、お前とルームシェアしてこっちは大助かりだよ」
佐々木「日ごろの感謝は形にしてもらえると有難いけどね。ふふ。
     さて、今日は週末だし、食事にビールを1本あけようと思うのだが、どうかね?」
キョン「今日は暑かったからなあ。そいつは嬉しいな」

佐々木「キョン、もう酔ったのかい? 食べてすぐ横になると牛になるよ」
キョン「大丈夫、大丈夫……」
佐々木「ところでキョン、ちょっと一つサインをもらいたいんだが。社内の福利厚生制度を見ていて、
     君の給与に手当をつけられるのがあったんだ。僕の健康保険料も負担ゼロになるし、
     これはもう有効に使わないのは損としかいいようのないものなんだ。
     細かく説明しようか?」
キョン「ん~。いや、佐々木が言うならそーなんだろ。よしなに頼むわ。
     ここにサイン? あとハンコか。結構面倒だな~」
佐々木「大丈夫、最初はちょっと戸惑うかもしれないけど、今なら別に苗字をそのままにしておくことも
     できるし、書類を受理させる総務担当の弱点は握っている。二人の秘密は決してもらさないよ」
キョン「んあ、まあよろしくたのむわ」

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最終更新:2007年08月25日 15:55
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