20-460「模擬試験の日の出来事」

その当時、俺たちはもうすぐ、進路を決める時期だった。
佐々木「(前略)というようにして、今の学校制度ができたんだよ」
キョン「へー、よく知ってるな、さすが佐々木」
佐々木「ところで、今日君の家で晩御飯をごちそうになって良いかな?久しぶりに君の御母堂様の手料理が食べたくなってね」
キョン「良いのじゃない?御袋はいつでも来いと言ってたから」
佐々木「それではご馳走になるよ」
キョン「そんなことより、お前はどの高校に行くんだ。俺は北高だが」
佐々木「僕もキョンと同じ高校にすると思うよ」
キョン「私立の進学校じゃなくて良いのか?」
佐々木「私立は学費が高いからね」
岡本(ねえ、国木田君。佐々木さんとキョン君との関係そんなに進んでたの?)
国木田(そういう関係らしいよ)

谷口(うるさいなー、あのバカップルが。こんな所でいちゃいちゃしやがって
  今は模擬試験だぞ模擬試験。それに何で隣が涼宮なんだよ。雰囲気悪いぞ。八つ当たりだけは止めてくれよ)
橘(佐々木さん、かっこ良い彼氏持ってうらやましいです。隣の席があの涼宮さんで。相変わらず怖いです。)ブルブル
ハルヒ(模擬試験だというのに、何よ、あのバカップル。真面目にやりなさいよ。
   ああいう奴等は車にはねられて死んだら良いのよ)ブツブツ
橘(涼宮さん、死ねとか言いませんでしたか?いけません、神様がそんなことを言うと。
  なんて言えるはずもなく。涼宮さんの呪いが実現したらどうしましょう)ガクガク
朝倉(あれがターゲットの涼宮さんか。すごい情報フレアが観察
   どうする古泉君。涼宮さんの呪いが叶うか賭けましょうか)
古泉(不謹慎なことはやめましょうよ。模擬試験で閉鎖空間発生ですか?勘弁して下さいよ)

帰りはいつものように佐々木さんはキョンの自転車の荷台に乗って。その日はキョンの家で晩御飯だった。
朝倉はキョンたちを追いかけていった。橘と古泉はそのままハルヒの観察を行った。

男子生徒(キョンの中学、ハルヒと会うのは3回目)「涼宮さんですね、実は一目見たときから、」
橘(あ、男子生徒が涼宮さんに告白。涼宮さんにも彼氏できるのかしら)
涼宮ハルヒは男子生徒の言葉を全く聞いてなかった。というか気がついてもいなかった。
ハルヒ「まったく、あんな不真面目なバカップルは車にはねられて死んだら良いのよ。あー、誰かはねてくれないかなー」
男子生徒 「失礼しました」ゾゾー、怖いよー、鬼の女だったよー
橘「いくら何でもひどすぎます。あんな風になりたくて嫉妬しているからって、そこまで言うことないですわ」
ハルヒ「何なのよあなた。私はあんな奴らうらやましくも何ともないわよ」
橘「そんなこと言ってもあんなかっこ良くて優しい彼氏が欲しいのはわかってますよ。
もし、佐々木さん達が死んだら、あなたの責任ですからね」
  (どうすれば、そうだ、長門さんに電話だ)

それからしばらく後のこと。キョンと佐々木さんは危うく車にはねられるところだった。
「おい、信号違反の車だ」
「すごいスピードで二人乗りの自転車にぶつかるぞ」
朝倉(よっしゃ、呪いが成立。と思ったら、何故有希があいつらを助けるのよ。)

キョン(え?どういうことだ)
佐々木(助かったの?)
長門「あなたは彼とは違う高校に行った方が良い。」
佐々木「え?何で?」
長門「そうでないと、あなたか彼のどちらかが死ぬ確率が高い」
キョン「もしかして、俺たちを助けてくれたのか?」
長門「・・・」
キョン「ありがとう」
長門「いい」

佐々木「キョン。さっきの女の子知り合い?」
キョン「いや、初めて見る」
佐々木「彼女の方はそうじゃなさそうだが。」


その晩、橘と古泉の間でこんなやりとりがあったらしい。
橘「もう我慢できません。やっぱり佐々木さんに神になってもらいましょう。」
古泉「あなた方はまだそんな馬鹿なことを信じていたのですか?」
橘「人が死ぬところだったのですよ」
古泉「それはこちらが何とかします」

古泉達の機関が手を回して、佐々木は特待生扱いで私立の進学校に行くことになった。
授業料免除で裏金まで出るのなら、あまり金持ちでない佐々木の家なら選択肢は無いであろう。


以上が、橘が語ってくれた、模擬試験の日の出来事の真実である。らしい
本当なのかね

(終わり)

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最終更新:2007年09月01日 09:49
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