夏が過ぎ今は秋へと季節が変わっていく、後数か月で高校受験を控えている。
最近は塾通いで勉強モードにスイッチを入れなければいけない。今日は塾が無い日で佐々木に勉強を見てもらっている。
現在佐々木は俺の家来ているわけだが、家に両親は外出中で妹は居間でテレビを見ている。
今から勉強を始めようとしていた時、佐々木が鞄から筆記用具を出そうとしていた。
「あっ、消しゴムが無い、キョンすまない。どうやら忘れたようだ…」
以外にドジな所があるんだな、佐々木よ。
「消しゴムだよな、俺のを貸そうか?あれ?俺も丁度切らせていたな、仕方がない。妹にでも借りるか」
俺は居間に居る妹に話をした。
「悪いが消しゴム貸してくれ、俺も佐々木も持ってなくてな」
すると妹は
「消しゴム?あたしもないよ!どうしてかと言うとねぇ学校に忘れちゃった?てへ☆」
そこ笑うところじゃない。やれやれ、買いに行くしかないか。
家に佐々木と妹を残していくわけにはいかない。ここは妹に買い物を頼むか
「すまんが消しゴムを買いに行ってくれないか?お釣りで好きなもの買っていいぞ」
「うん、わかったよキョン君。」
「あ、それとついでにだな近藤さんに町内会の回覧とドラックストアで栄養ドリンクを二本買ってきてくれ」
「はーい、じゃーいってきまーす」
妹は喜びながら買いに行った…だがコレが後でとんでもない事態になるとはこの時分かるはずはなかった。
「ふ~んふ~ん、買い物~おつかい楽しいな~☆」
途中まで来たけど、あれ?何を買うのか忘れちゃったよ。
どうしよう…キョン君に怒られちゃうよう。とりあえず考えよう…
「えーと何んだっけかなぁ?確か近藤さんとゴムと栄養ドリンクだったかなぁ?」
そこにちょうどキョン君の友達国木田君がいた。
「どうしたの?もしかしてキョンに頼まれて一人で買い物していたのかい?」
「うん、あのね!今買い物をしていたの!でね、買うもの忘れちゃったの」
おもわず苦笑いしている国木田くん…一応話をしてみたの
「確かねえ、近藤さんとゴムと栄養ドリンクが必要なの。佐々木ちゃんと二人で使うの!」
「え!そ、それは本当かい?まさか二人がそこまで進んでいたなんて…」
国木田くんはぶつぶつ独り言を言っていたの。
「小学生にこんなもの買いに行かせるなんて…困った奴だよキョンと佐々木さんは……」
「でね?お釣りは自由に使っていいって!だからお使い引き受けたの」
国木田くんはやれやれと一言言って、一緒に買い物を付き合ってくれた…
「最初にコレから買うよ…18歳未満だから自販機で買うしかないね。」
「これなーに?どうやって使うの?」
「まぁ…もう少ししたら覚えるからね。気にしないで…」
よく分からないけど早く残りの物を買いにいかないとね!
「それじゃあ、次いこうよ!」
こうして買い物は終わって家に着いた。
「たっだいまー買ってきたよー!」
「ずいぶん遅かったな。おい消しゴムは?」
妹から袋を受け取ると中には信じられないものが入っていた。
「な、なんじゃこりゃー!これは、コ、コンドームじゃないか!どうやったら消しゴムと間違える!」
すると佐々木も騒がしかったのに気が付いて居間に来たのであった。
「キョン?一体どうしたんだい?この世で驚くことなんか滅多に無いよ」
やばい、やばい、気付かれたら、佐々木は俺の事軽蔑するだろうな
「いや、何でもないぞ。ちょっと手違いがあってだな…俺の部屋に戻ってくれ」
佐々木はニヤリと目を光らせたのを感じて一刻もこの事態を悪化させてはならない。
俺はすばやく袋を隠そうとした。しかし佐々木は素早い動きで俺から袋を奪ったのだ!
「や、やめろ見るな!これは手違いだ!俺はこんなもの頼んでいない。」
「くっくっ、何が入っているんだい?興味があるよ。なんせキョンが頼んだものだからね」
そして佐々木は中身を見て顔を真っ赤にして俺を睨み…そして
「キ、キョン、僕達にはまだ早くないか?この国では結婚は男子は18歳、女子は16歳からだよ。」
佐々木さん?少し落ち着いてくれ、頼むから、しかし事態は悪い方にエスカレートしていく
「事前に行為をするなら僕は…いや興味はあるが…いきなり…君は卑怯だよ…僕の気持ち分かってて言っているのかい。」
そのまま動かなくなった佐々木を見て思った。俺が行けば良かったと……
次の日学校でも何故か噂になりクラスメイトは暖かい視線と冷たい視線が俺達に突き刺さる。
俺は登校拒否になりそうになった
終われ
最終更新:2007年09月08日 10:38