「なあ、佐々木。有名なアインシュタインって何をやった奴だ。」
「アインシュタインは20世紀最大の科学者と呼ばれている。彼は相対性理論を発見したのだよ。」
「だから、その相対性理論って何だ。」
「例えば、光の速度のロケットに乗って旅行すると、ロケット内では1年しか経ってないのに、地球に帰ると100年経っている、
というようなことが起きるのを証明したのだよ。」
「それって浦島太郎の話じゃないか。」
「そうだね。だからこのことは浦島効果とも呼ばれているのだよ。」
「なるほど、アインシュタインって奴は頭が良いのだなー。」
「君にも判ったか。」
「例えば、ハルヒに罰ゲームを受けている間は1分が1時間にも2時間にも感じるのに、
こうして大好きな佐々木と一緒に勉強していると1時間も5分か10分のように感じる。
そんな当たり前のことを、さも誰も考え付かなかった世紀の大発見であるかのように言い、
誰にも馬鹿にされず、精神病院にも行かず、逆に20世紀最大の科学者と呼ばれるようになるとは。
よほど宣伝がうまかったのだな。」
「そういう考え方もできるか。どうした、キョン。顔が赤いぞ。」
「いや、別に。何でも無い。」
(佐々木が俺と結婚したがっているという超能力者達の言葉はガセだな。
俺の言葉に対して佐々木に何の反応も無いし。)
佐々木さんもフラクラしてますね。人のことは言えませんね。
(ユダヤの小話より)
最終更新:2007年10月07日 11:18