佐々木さん授業中の巻
佐々木「……ふむ、この公式を」
キョン「おい佐々木、佐々木ってば」
佐々木「む、なんだいキョン、授業中だよ。僕は今ノートを検証している」
キョン「じゃあなぜ右手のシャーペンで俺をつつく?」
佐々木「え? ……本当だ。すまない。無意識のうちにやってしまったらしい。
どうやら先ほどの休み時間に君と話せなかったせいで、
キョン分が不足していたようだね」
キョン「……なんだその俺分って。糖分とか塩分みたいなものか?」
佐々木「知らないのかい。人間、とりわけ僕が生きるのに必須の成分で、
定期的に君との接触等で摂取しないと減ってくる」
佐々木「キョン分が足りなくなると閉鎖空間に神人が現れるなどの症状が現れるんだ」
キョン「俺分ってのは……、俺に含まれてるのか?」
佐々木「くっくっ、当たり前だろう」
キョン「大変だ! 佐々木が、佐々木がもうダメだ!!」
教師「こらそこのバカップル、授業中にいちゃつくのもたいがいにしろ!」
涼宮「……………………」
●「カンベンシテクダサーイ」
佐々木さん、あいや痛がる子を見て手を離すが真の母親の巻(>>468続き)
涼宮「ちょっと、佐々木さん、授業中にあまり騒がないでくれる。そうでなくても
キョンは授業きちんと聞いてないんだから。余計成績悪くなっちゃうじゃない!」
佐々木「ああすまない。中学時代からの癖なんだ。代わりにといってはなんだけど、
キョンの勉強の面倒くらい、僕が見てあげるよ」
キョン「ああ、そういや昔から、時々人に触れる癖あったよな佐々木」
涼宮「(ビキビキ)そ、そうなんだ。でも結構よ。SOS団団長として、団員の面倒はあたしが見るから。
1年の休みはあたしがつきっきりで勉強みたから、ずいぶん成績も向上したんだから」
キョン「いや、お前教え方は確かにうまいがスパルタなんだよなあ」
佐々木「(ビキビキ)へえ、まあ君がやればできる人だっていうのは、受験の時に一緒に
勉強してたときからわかってたけどね。あの時に基礎は身についてるはずだよ」
涼宮「(ビキビキ)うふふふふふ」
佐々木「(ビキビキ)くっくっくっ」
キョン「なんで突然二人とも笑いだすんだ?」
朝比奈「な、なんですか、何でこの教室が突然爆心地みたいになってるんですかぁ?」
長門「……グラウンド・ゼロ」
九曜「--それでも、彼は、気づかない--」
●「アーモシモシ橘サンデスカ、我々ハマズモッテ生存ノタメニ、長年ノ対立ヲ超エテ、
協力スベキダト思ウノデスガイカガデショウ」
橘「なんであたしの携帯の番号知ってるんですかー」
その夜
キョン「で、何で俺がこの妙な二重写しの閉鎖空間に閉じ込められて、
神人どうしのウルトラファイトをかぶりつきで見物せねばならんのだ。
大体これ、ハルヒのか、佐々木のかもわからんてどういうことなんだ古泉」
●「えー、わかってない振りをしているのであれば、今すぐあなたの顔面にパンチをグーで
ぶちこみたいところですが、本気で分かってないようなのでご説明しましょう」
●「とある原因で、涼宮さんも佐々木さんも、ご自分の閉鎖空間で神人を頻出させておりまして、
誰のせいとは申しませんが、我々も、橘さんの一派も、生命の危険を感じている状況なわけです。
そこで我々はひとつのDVDを見まして、そこでヒゲの元格闘家の艦長が言っていたのです。
「後のことは後で考える。怪獣を倒すには、ゴジラを目覚めさせろ」と。
あいにく我々には、神人に対抗できるだけのモンスターの備えはありませんので、
神人には神人、ということで、互いの閉鎖空間を何とか接合させ、共倒れを狙っているというわけです」
キョン「あ、まきぞえでポンジーがつぶされた」
●「余所見しないで聞いてクダサーイ。ところが神人の能力は、涼宮さんがまっくのうち式の
パワーファイター、佐々木さんが宮田ばりのカウンタータイプという差はありますが、
まったく互角で、勝負がつかないのです。そこで我々はさらに考えました。
そもそも、この騒動の元凶を放り込んで、二人に思う存分取り合いをしてもらえば、
決着はつくし、両方とも一応スッキリして、閉鎖空間の安寧を取り戻せるのはないかと!」
キョン「なんか猛烈にイヤな予感がしてきたんだが……」
●「さて、あなたには大変恐縮ではありますが、ここはラグビーボールばりに、お二方のチームの
ターゲットとして奪いあわれていただきます。命が惜しいのでしたら、キスなり不純異性交遊なり3Pなりで、
何とかお二方をなだめてください。健闘を祈ります」
キョン「こーいーずーみー!」(神人に両方からひっぱられつつ)
特にオチはない
最終更新:2007年07月19日 21:45