22-802「佐々木の手料理」

中学時代、佐々木の手料理を何度も食べたが、薄味だった。
「塩分の摂り過ぎは高血圧の原因だよ。厚生省は一日10g以下にするように言っているが、それは守られていない。
そして、高血圧は腎不全や脳出血の原因になるのだよ。
ただし、暑い夏に運動をして汗をかいた場合は、極端に塩分を少なくすると熱中症にかかりやすくなるので、少しは摂取した方が良いかな。
あ、人参は皮に栄養があるので皮を剥かないでくれ。ジャガイモは皮に毒があるので皮を剥いてくれ。」

「それって手料理じゃなくて、いっしょに料理したと言わない?」
まあな、そうかもな。おかげで料理が随分とうまくなった。薄味の料理に慣れた頃に卒業してしまって。
あの頃が懐かしい。もう一度佐々木といっしょに料理したいな。

明日から数日、お袋が法事で留守か。ということは、俺が料理作るのか。やれやれ。
「聞いたわよ、キョン。しばらくお母様が留守らしいわね。どうしてもと言うなら、団長のあたしが料理を作りに行ってあげるわ。」
「いや、無理しなくて結構だ。料理なら俺も作れる。」
「あ、そう」
この前、ハルヒが来た時は後かたづけが大変だったしな。

次の日
「キョン、何この弁当。味がまるで無いじゃないの。いつものお母様の料理じゃないの?」
ハルヒ、また俺の弁当食ってるな。損害賠償を請求したいぞ。せっかく早起きして作ったのに。
「そういやお母様留守だっけ。ということは、、、、えーと、えーと。
国木田ちょっと話があるわ。」
あーあ、俺の弁当全部無くなったよ。学食に行こう。
戻ってきたら、ハルヒが恐い顔で笑っていた。
「ふふふふ、国木田に聞いたわよ。昨日なぜあたしの申し出を断ったか判ったわよ。そんなにあたしを除け者にしたいのかしら。
このお礼はたっぷりするからね。」
その口癖はもしかして、ジャイアン様ですか?

夕方、ハルヒと佐々木と谷口と国木田が俺の家にやってきた。
(キョン、佐々木さんといちゃいちゃするなんて許さないわよ)
(何で涼宮さんもいるんだ、残念だ。いや、涼宮さんとキョンが2人きりになるのを阻止したと前向きに考えるんだ。)
(ハーレムなんて許さんぞ、キョン)
(キョンの料理は佐々木さんの味になっているね。)
(終わり)

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最終更新:2007年10月12日 22:59
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