23-212「佐々木さん、そろそろ本格的に受験シーズンですねの巻」

佐々木さん、そろそろ本格的に受験シーズンですねの巻

秋も本格的に深まるこの頃、皆様如何お過ごしだろうか。
去年はSOS団の活動でなんやかやと過ぎていったこの季節だが、
夏が好きな個人的嗜好もあり、俺としてはあまりいい記憶がなかったりする。
2年前は、受験が本格化して、ここから春までは、灰色の受験戦争の記憶しかないし。

11月
 佐々木「キョン、実は秋というのは、「秋の長雨」や、「女心と秋の空」などという形容詞の通り、
      気候が変わりやすかったり、雨が長く続いたりして、意外に体調を崩しやすい季節なのだよ。
      夏の疲れがどっと出る場合もあるしね。
      これから受験に向けて本格的にまい進するというのに、体調を崩しては大変だ。
      とりあえず、手編み……いや、マフラーが大安売りで、2つ買ってきてしまったので、
      一つ君に譲るとしよう。冷えないようにするのは健康管理の鉄則だよ」
 キョン「おお、すまんな」

クリスマスにも特にイベントもなく勉強づけで。

12月
 キョン「せっかくの就業式の日に、なんでお前ん家で二人で夜まで勉強漬けなんだ、佐々木」
 佐々木「君の場合、ここで気を抜くと一気に冬休みモードに入りかねないからね。
      最初に集中モードにしておいた方がいいのだよ。
      甘いものは脳の働きに必須だから、ケーキくらいは用意しておいたよ。
      よければ夕食も一緒に食べて行くかい? ターキーを一人では処理しきれなくて困っていたんだ」
 キョン「家に帰るまでもたないくらい疲れ果てちまったからな。悪いが食べさせてくれ」

正月ったって、合格祈願に行ったくらいで。

1月
 佐々木「菅原道真の飛び梅の話が僕は好きでね。彼は学問の神として……。
       どうしたねキョン、僕の和服姿はそれほど似合わないかね?」
 キョン「いや、着付けとか大変そうだなと思って」
 佐々木「……まあ君から素直な賛辞をもぎとるには、この程度ではダメだということはわかった」

受験はなんかあっというまだったな。
2月
 キョン「……ええとカール大帝が戴冠したのは、西暦756年だったっけ?」
 佐々木「それは小ピピンのラヴェンナ寄進だよ。ああ、いいからそのまま続けてくれたまえ」
 キョン「勘弁してくれ。受験明後日だぜ。俺本当に大丈夫かね。えーと西洋史概説はと」
 佐々木「ところでキョン、そのままでいいからちょっと口をあけてくれないかな?」
 キョン「? ほえ」
 佐々木「前にも言ったけど、甘いものは脳の活動を活発にするからね。これでも食べて頑張るのだね」
 キョン「もぐ。お、チョコか。サンキュ。あ、あったあった。カール大帝の戴冠は800年だ」
 佐々木「君の一番のウィークポイントは暗記ものだからね。そこさえミスしなければ大丈夫だよ」

などと、今思い返しても涙ぐましいマジメな受験生活を送っていたのだ。
来年になったら、もっと大変な大学受験だ。ああ、やれやれ。

ハルヒ「ま、アンタも受験くらいはマジメにやってたって訳ね」

国木田(ツッコミたい! 猛烈にツッコんで涼宮さんに過去の実態を暴露してやりたい!
     でもなんかそれをすると世界が崩壊したり古泉くんに殺されそうな気が何故かするので
     必死に自制する僕なのであった)

タグ:

バレンタイン
+ タグ編集
  • タグ:
  • バレンタイン
最終更新:2013年03月03日 01:30
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。