キ「ところで、ハルヒの神の能力はどうやって移すんだ?」
藤「フン、禁則だ」
橘「えーと、佐々木さんの閉鎖空間に丸三日いてもらいます。心配しなくても食べ物や飲み物のことは大丈夫です」
キ「それが、方法か。いるだけで良いのか?
それで、佐々木は納得したのか?」
佐「僕は神の能力はいらないけれど、その移植方法に興味があってね
端的に言うと、中学時代に出来なかったことだよ。くつくつ」
心なしか、佐々木は照れたように頬を赤らめているようだった。
キ「それで、閉鎖空間で三日間、俺は寝てれば良いのか?」
橘「そう、寝るんですよ。判っちゃいましたか。ははは」
藤「勘が鋭いな、現地人。
本当は閉鎖空間で無くてどこでも良いがな。邪魔が入らないとなると、あそこしかない。」
九曜さんは赤ん坊をあやす姉のようにガラガラをいじっている。
九「―――10月後――楽しみ―――」
佐「できちゃったとしても、スポンサーが資金援助してくれるし、法律くらい変えてくれる」
いまいち意味が判らないが、何もしないで良いなら楽かな?
キ「なあ、そうしたいというわけじゃないけど、能力を移せるのは佐々木だけなのか?他の人間にはできないのか?」
佐「そんなことをすると、僕が君を刺すよ」
橘「駄目です。才能の無い人に移すとその瞬間に死んじゃいますよ。もしかしたら、世界を巻き込んで」
その様子は本当らしいな。しかし、佐々木が俺を刺すって。神にして大丈夫か?
佐(今気付いたけど、朝比奈さんや長門さんには才能あるのかな?だから、、、)
キ「ハルヒは駄目で、佐々木なら大丈夫という根拠は、一体何処にあるんだ?」
橘「キョンさんは一生涼宮さんのお守りをしているつもりですか?
涼宮さんはキョンさんがいても、いつ爆発するか判らないのです。
佐々木さんはキョンさんがいれば大丈夫なのです」
本当か?おい
キ「ハルヒは随分まともになったぞ。もう少しまともになって、彼氏作るまでの我慢だな。
多分、卒業するまでには何とかなるだろう」
まー、ハルヒに彼氏できれば正直さびしいけれど。早くて3か月かな―?
橘「な!」
女超能力は電池の切れたロボットの様に停止した。
橘「私達はあなたを見誤ってました。涼宮さんの精神が安定していないのも道理です」
キ「なんで、俺の責任なんだ」
橘「てっきり、涼宮さんの性格がアレなので、彼氏になるのを拒否していたと思ってたのです。
でもそれで、中学時代のことも納得しました」
キ「俺がその気でも、ハルヒがその気になることなど無いだろ」
橘「はあー」
対照的に、佐々木はクリスマス直前の子供のようにはしゃぐ。
佐「それで、閉鎖空間のことだが、どうせなら今日、今から始めて。期間も2週間に伸ばすのはどうかな?キョン
橘さんも良いですか?」モジモジ
キ「あまり長くいたくないが、2週間くらいなら、」
橘『作る気マンマンなのは良いですけど。無駄です。今のキョンさんなら2週間が1年でも、何も起こりませんよ』
佐『そうなの?』ショボーン
(終わり)
最終更新:2007年12月09日 21:03