26-79「橘の呼び出し」

ある日、橘に呼び出された。
喫茶店で、橘にははっきりと怒りのオーラが見えた。
女の子と二人きりでも喜べない状況なのは、何かの呪いか?誰か助けてくれ
「昨日、また佐々木さんの閉鎖空間に神人が発生したのです」
「俺の責任とか言う口振りだな」
「100%、キョンさんの責任なのです。男らしく佐々木さんに対して責任とるのです!」
声がでかいぞ。周りから注目をあびている。

ヒソヒソ
(責任取れだって?)
(あの子を妊娠させたのよ)
(違うわよ、話の流れから言って、妊娠したのは、あの子の友達よ)
(佐々木とか言ったわね)
(まだ高校生なのに)

古泉といい、橘といい、超能力者は俺に責任転嫁することが趣味らしいな。
「いつものように、佐々木が俺の家に来て、勉強して、食事しただけで、いかがわしいことはしていないぞ」
溜息をつきながら橘は言った。
「あきれました。映画の券とレストランの食事券をあげるので、明日にでも佐々木さんを誘って下さい」
「そうだな、映画を見て食事でもすれば、佐々木の気分も落ち着く、ん?どうした?」

橘は、うちのシャミセンがセミの抜け殻を見つけた時の目をした。
そういや、いつか古泉もその目をしていたな。
それ、超能力者の間で、はやっているのか?

「あきれて言葉も出ないのです。キョンさんがこんな馬鹿だったとは」
「俺が馬鹿なのは認めるが、面と向かって言われると傷つくな」
「ずっと見ていて気付かないのですか?
佐々木さんはキョンさんを恋人として独占したくて、日々悶々としているのです。それとも涼宮さんの方が良いのですか?」
周囲の視線が刺さって痛い。

ヒソヒソ
(聞いた、二股よ二股、それも一人が妊娠)
(女の敵よね)
(どっかで見たと思ったら北高校の涼宮さんの彼氏よ)
(ということは、涼宮さんは二股かけられていたの?ザマー見やがれ、じゃなくてかわいそう)
(私は、涼宮さんみたいなDQNがまともな男に相手されるわけがない、とずっと思っていたわ)
(佐々木というと、彼の元彼女よ、確かそうだわ)

橘には、以下のことを言われた。
①正式に告白して、今後佐々木を恋人扱いすること
②他の女の子に色目を使わないこと
③優しくすること
④デートの時には最低でも抱き締めたりキスすること
⑤時々Hすること
⑥卒業したら結婚すること
⑦浮気しないこと
⑧佐々木を第一に考えること
⑨育児や家事は分担すること
⑩ギャンブルはしない
⑪煙草は吸わない
⑫酒は二十歳からで、適量を
「佐々木さんとの約束ですからね。絶対守って下さいね」
約束って、お前の一方的な要求だろうが。
「ここは私が払っておきます。明日はよろしくお願いしますよ」
おーい、俺はYESともNOとも言ってないぞー

なお、その後、古泉と喜緑さんにも似たようなことを言われた。
俺の選ぶべき相手はハルヒ、長門と違っていたけど。しかし、俺はどうすれば良いのだよー
(終わり)

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2007年12月09日 21:04
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。