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シュトルツ=テンペスト

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所在 ニュクス
本名 シュトルツ=テンペスト
役職 「ニュクス」幹部(ロイヤリスト)
アスガルズ神聖帝国の総監督
種族 人間
年齢 23歳
所有装具・武具 ウコンバサラ?

詳細

【天蓋】の渾名で知られる【ニュクス】〝十三夜想会〟の幹部二席にして、盟主より〝テンペスト(嵐)〟のベリティを与えられ、アスガルズ神聖帝国の総監督を任されている。

シュトルツの渾名、【天蓋】とは、よく言われる仏具の意味ではなく、大空、あるいは空模様を表す言葉だ。
シュトルツが現れるところは必ず天候が荒れる事実から、「シュトルツを探すなら空を見ろ」という意味を籠められ、賞金首として【天蓋】の渾名が冠された。
その身に嵐を纏い、神々に敵対する姿から、人々あいだでは、密かに〝天穿つ嵐〟とも呼ばれている。

容姿、明らかにしてヤンチャしてますと言わんばかりの薄緑の頭髪をハリネズミのように立ち上げ、品行著しく不方正、口が悪く態度も悪い。
そして、【ニュクス】の立派なムードメーカー(或いはギャグ要員)である。
ある種の天才であるが、普段の言動が災いして仲間内で馬鹿だと思われている。
スマートな体型だが、肉体的には引き締まっており、実はかなりのトレーニングマニアらしい。
ゆったりとした真紅色のコートを地肌の上から直接纏っているが、場合によってはこれを脱いで半裸を晒すことがある。やや露出の気があるのだ。
以前に下半身に履いていた革パンツも一緒に脱ぐという凶行に及んだことがあり、慌てたミッドナイトが「話を聞いてやるから服を着ろ」と告げたが、「おいおいヘッド、服を着ろとか無粋なことは言いっこなしだぜ?」と言い切ったほどの豪傑である。
もっとも、当然ミッドナイトが露出狂の存在を黙認する筈もなく、「いや、無粋じゃネェから、まさか組織の幹部がストリーキング(猥褻物陳列罪)の前科もちなんて、マジ笑えねぇデスよ?」と返答して説得したのをきっかけに、以来、全裸になるのは自重しているようだ。

ミッドナイトのことを盟主というより兄貴分(シュトルツの方が一つ年上だが)として慕っており、彼のことを〝ヘッド〟と呼ぶ。
どのくらい慕っているかと云えば、彼の履いている革パンツは、ミッドナイトが履いている物と同じ、服飾ギルド【セラック】の品である。
三年前、各国に支部が広がる以前は、常といってよいほどミッドナイトと行動を共にしており、二人で各地を荒らしまわった時期も在った。
しかも、そこに同じく〝十三夜想会〟幹部の三席であるアルビオまで加わると、もう収拾がつかない状態になることすら在ったらしい。
その度に、イガが頭を抱えていたが、アルビオはイガに対して忠実であるから、まずアルビオを収め、ミッドナイトを折檻し、二人を黙らせることでシュトルツを飽きさせるという手法を執って現状を鎮圧していたようだ。実に優秀である。

生来からの戦闘狂にして、その一点に関してのみ気違いな人物であるが、思考回路は実に常識的であり、昔は、闘争と血に酔う自分の気質に道徳的観念から苦悩した時期がある。
また、馬鹿だ馬鹿だと言われる言動に反して、知能は高く、【英知と探究の空中都市】エリエスファルナの魔術学院において、精霊魔術学科を主席で卒業した経歴を持ち、シュトルツが使用する天候変化の魔術は、精霊系統の上位に位置し、大気に満ちる複数のエレメントを支配下におくことができるほど強力な使い手である。
魔術学院にて神童と謳われたシュトルツは、しかし、その気質故、いずれ自身が〝巨猾なる魔術師〟に堕ちるのではないかと危惧し、魔術名と二つ名の授与を強く勧める教師陣に最後まで頷くことなく、その誉れを拒み続けて卒業した。
もし授与を承諾したならば、後々、自身が人の道を外れた際、卒業生であったという理由で学院へ災厄が降りかかるかもしれないと考えたシュトルツなりの配慮だったのだろう。
もちろん、エリエスファルナを卒業した魔術師の中で、犯罪者に堕ちた者は少なくないが、それでも、シュトルツほどの実力者が〝巨猾なる魔術師〟へと身を窶すなど、実に異例のことに違いない。
結局にして、優秀な魔術師であるにも関わらず、指名手配を受ける以前には、二つ名も魔術名も持たない特異な存在であった。

ミドガルドの出身で、実家は販売流通の事業を営むギルドマスターであり、実は裕福なボンボン育ちである。
だが、今から十年前、魔術学院の卒業と同時に家を離れ、以来、一度も帰ってはいないという。
シュトルツが長男で、下に弟が二人、妹が一人いるらしく、現在は次男が時期ギルドマスターとしての修行に励んでいる。
シュトルツの年齢は、今年で二十三歳である。

育ちが良いと思われる家系にも関わらず、言動には品性が欠けるとして、アルビオに苦言を呈されることが多い。
その度に、「オヤジは口煩い」と言っては、「紳士をオヤジ呼ばわりするとは、無礼であるな」と口論になっている。
しかし、仲が悪いのかと問われれば微妙なところであり、時にはアルビオと共に女性陣とミッドナイトの関係を生暖かく見守ってみたり、アルビオに魔術理論を教えていたり、組んで戦地に赴き、たった二人で熾烈な戦場を掃討したこともある。
お互いに憎まれ口を叩き合いながらも、息の合うコンビなのだろう。

ミッドナイトを中心とした女性陣、イガ、ローレンシアエリザベスの関係は、幹部の皆が正しく理解しているところだが、唯一、中心にいるミッドナイトだけが、生来の鈍感さから彼女たちの心の機微に気づくことが出来ないでいる現状を嘆いており、ミッドナイトのことを〝鈍感帝王〟と呼んだ張本人である。
最近は、一歩踏み込んで、ミッドナイトが気づくようにお節介を焼いていたりする。
色々と理由もあるが、三者の中で唯一恋愛感情をもってミッドナイトを見ているという意味で、ローレンシアを影ながら応援しているらしく、どうもシュトルツは、ローレンシアのことを自身の妹と重ねて見ている節があるようだ。もっとも、容姿が似ているかどうかは不明なのだが。

五年前の【ニュクス】加盟以前には、賞金稼ぎとして名を馳せており、ミッドナイトの首を狙った時期も在った。彼らが知り合ったのもそのときだ。
当時のシュトルツは、ウコンバサラの使い手ではなく、長柄武器で最強の呼び声も高いハルバードを駆使する魔術戦士だった。
シュトルツのハルバードは、全長三メートルほど、長い柄の先に、斧の片刃と突起、槍の穂先を組み合わせた形状をしており、あらゆる局面に対応する地力を有していた。ただし、戦術の多様性から扱いが複雑となり、熟練者でなければ自在に振るえない武器でもある。
しかし、当然にして、ただの魔術戦士をミッドナイトが相手にする筈もなく、シュトルツが一方的にミッドナイトを付け狙う形が続いた。
ある日、ミッドナイトとシュトルツが、最終決戦として決着をつけようと戦う丘に、一人の女性がやってきて、その戦いを収めた。
その人物は、ヒノキの棒を手にし、世界を旅する勇敢なライトエルフの女性であり、神の教えを素直に信じ、それを布教する旅の途中であったらしい。
そんな通りすがりの女性に喧嘩(事実は殺し合いだが、彼女は喧嘩と断じた)を諫められた二人は、仕方なく剣を引いた。
だが、喧嘩を収めた張本人はと言えば、どうも放置して行くと、五秒後には川に落ちて、或いは馬車に引かれて、または崖から転落して死ぬのではなかろうかと思えるほどに、なにかが抜けていたようで、シュトルツは、渋々彼女を街まで送ることにする。
一方のミッドナイトは、どういう訳かライトエルフの女性に興味を持ったようで、それがどういった理由であったか、現在のシュトルツにも解らないが、兎も角、こうして賞金首と賞金稼ぎ、そして見習修道士を加えた謎のパーティは、しばらく三人での旅を行なうこととなった。
もっとも、旅というほど和やかなものではなく、ミッドナイトを狙うシュトルツと、喧嘩(もちろん、事実は殺し合いだが)を仲裁する女性と、ライトエルフの女性に興味を持ったミッドナイトの三人が、固まって移動していただけ、という感じは否めなかったが。
その後、この旅の中で、シュトルツは『ウコンバサラ』に選ばれた使い手となり、その存在を認めたミッドナイトが、〝十三夜想会〟入りを薦め、冒険の中で築いていった信頼関係から、シュトルツも、その薦めを承諾した。
仲裁のために同行した彼女も、それを見ると、安心して二人を見送り、旅の仲間は解散となった。
もっとも、彼女も犯罪集団への加盟をシュトルツに薦めているとは、当然にして気付けなかったようだが。

五年前はヒノキの棒を振り回していた彼女も、今ではすっかり一人前の聖職者と成っているらしく、ミッドナイトは未だに興味を持っているようで、その勤務地なども把握しているという。やはり、なぜ興味を持っているのかは、謎なのだが。

戦場混乱、大量殺人(御使い殺し)、神狩り行為(宝具使用による神族殺害)などの罪状により、現在一億四千万ドラクマの賞金を掛けられている。

普段は、アスガルズ国内の支部を転々としているようだが、実際のところ、アスガルズという国は、国民の九割以上がクロムウェルであり、ギルドの設立審査を下す方法も特別に厳しく、アスガルズ国民以外の出店には強い警戒心を持っているため、新たに【ニュクス】の支部を築くことが難しいのが現状だ。
もちろん、正直に【ニュクス】の名を出す訳ではなく、宿酒場を出すという名目で申請するのだが(【ニュクス】の支部は、そのすべてが〝亭〟の名を持つ宿酒場を隠れ蓑としている。)どちらにしても、国外からの出店を納得させるのは厳しく、現状出店している店舗との横の繋がりを悟らせないために細工をすることもあり、常に一店目として申請しなければならないのも、支部を作り難い原因である。
更に、生半可な者を送り込めば、正体が露見する可能性も拭いきれないことから、アスガルズ支部の面子は常に精鋭を揃え、尚且つ、シュトルツが忙しく各支部の視察に赴かなければならない。ある意味、九国一過酷な監督役とも考えられる。
それでも、時折ふらりとミドガルドを訪れては、【宵闇の降魔亭】で遊ぶことを忘れないようだ。

枝話だが、それぞれの支部には、各国の名産を使用した名物料理、支部の統括を任されるロイヤリストの得意料理を模した看板メニューなどが存在している。
因みに、アスガルズの名物料理は〝オーミソーセージ〟だ。
オーミとは、神々の言語であるノルド語で、〝最高のもの〟という意味を持つ言葉だ。
猛牛族(ワイルドブル)の凶悪モンスター、〝オーミギュウ〟からのみ得られる肉を使って作られる究極の肉料理である。
しかし、その味は世界を席捲するとまで噂される料理にも関わらず、〝オーミソーセージと法律は作る過程を見ないほうがいい〟と云われるほど、製造過程はグロイらしい。

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