&autolink(id=body)
所在 | ニュクス |
本名 | アルビオ=カルマ |
役職 | 「ニュクス」幹部(ロイヤリスト) |
ヴァナヘイム協和信仰国総監督 | |
種族 | 人間 |
年齢 | 36歳 |
所有装具・武具 | ナルタモンガ? |
詳細
【参業の不縛】の渾名で知られる【ニュクス】〝十三夜想会〟の幹部三席にして、盟主より〝カルマ(業)〟のベリティを与えれ、ヴァナヘイム協和信仰国の総監督を任されている。
その容姿は、黒髪をオールバックに撫でつけ、ムスタッシュの口髭はカイゼル宜しく蝋で固められており、天を突くような逆への字型をしている。
また、見た目に反して鍛え抜かれた痩躯は、紳士然とした燕尾服と慇懃な仕草のなかに埋没している。
燕尾服と合わせて、常にシルクハットとステッキを携えた紳士であり、その年齢は三十六歳になる。我輩という特殊な一人称を使うところも特徴だ。
また、見た目に反して鍛え抜かれた痩躯は、紳士然とした燕尾服と慇懃な仕草のなかに埋没している。
燕尾服と合わせて、常にシルクハットとステッキを携えた紳士であり、その年齢は三十六歳になる。我輩という特殊な一人称を使うところも特徴だ。
魔術学院に入学することなく、専門書と独自解釈のみで魔術を修めた超がつくほどの天才である。
しかし、基本骨子の理論に穴があり、パスの通り方や力の流れなど、少なくない箇所を勘に頼っているため、理論性には欠ける。
だが、当然ながら、勘などという半端なものに頼った魔術行使が成功することなど、本来、万に一つもない筈であり、それを平然と実行して、これが魔術だと誇って見せるアルビオという存在が、如何に異質で、超感覚を持った天才肌かは、疑うべくもない。
シュトルツも、初対面の際には、その無茶苦茶な魔術行使に仰天していたが、その後の一時期には、ミッドナイトとシュトルツが(シュトルツは、暇つぶしとして冗談を挟んだ程度だが)基本的な理論とパスなどの流れについて講義したことがあり、かつてより魔術の威力や精度が上がったと、アルビオは喜んでいた。
ただし、使用系統は基本的な暗黒魔術に限られており、高位の魔術師や魔法使いが駆使する特別な技術などは使えないようだ。
しかし、基本骨子の理論に穴があり、パスの通り方や力の流れなど、少なくない箇所を勘に頼っているため、理論性には欠ける。
だが、当然ながら、勘などという半端なものに頼った魔術行使が成功することなど、本来、万に一つもない筈であり、それを平然と実行して、これが魔術だと誇って見せるアルビオという存在が、如何に異質で、超感覚を持った天才肌かは、疑うべくもない。
シュトルツも、初対面の際には、その無茶苦茶な魔術行使に仰天していたが、その後の一時期には、ミッドナイトとシュトルツが(シュトルツは、暇つぶしとして冗談を挟んだ程度だが)基本的な理論とパスなどの流れについて講義したことがあり、かつてより魔術の威力や精度が上がったと、アルビオは喜んでいた。
ただし、使用系統は基本的な暗黒魔術に限られており、高位の魔術師や魔法使いが駆使する特別な技術などは使えないようだ。
シュトルツとは、よく口喧嘩する(最悪戦闘行為に発展する場合もある)が、実は案外仲がいいらしく、三人の女性の今後を温かく見守る意味でも、シュトルツと共に、鈍感な盟主へ助言をすることがあるという。
しかし、誰を支持するかは当然のように食い違っており、アルビオはイガを密かに応援していることで、ここでも、やはり喧嘩が勃発するようだ。
もっとも、ミッドナイトに対するイガの感情は、恋愛といささか異なるため、この支持はある意味で的外れであるが。
しかし、誰を支持するかは当然のように食い違っており、アルビオはイガを密かに応援していることで、ここでも、やはり喧嘩が勃発するようだ。
もっとも、ミッドナイトに対するイガの感情は、恋愛といささか異なるため、この支持はある意味で的外れであるが。
アルビオは普段、ミッドナイトのことを〝ムッシュ〟の敬称を付けて〝ムッシュミッド〟と呼ぶが、これは、そのまま〝ミッドさん〟という意味であるため、ミッドナイトが公務の場でのみロイヤリストを〝卿(サー)〟と呼び習わすのと同じく、アルビオも公務においてはミッドナイトのことを〝閣下(ロード)〟と呼んでいる。
呼び名の響きとしては、盟主(リード)に近いものがあるが、リードは役職を表す名であり、アルビオの言うロードとは、貴人に対する尊敬語の意味であるため、この場合は別物として考えられる。
同時に、ミッドナイトを〝ロード〟と呼ぶだけの忠誠心を持っているということだ。
呼び名の響きとしては、盟主(リード)に近いものがあるが、リードは役職を表す名であり、アルビオの言うロードとは、貴人に対する尊敬語の意味であるため、この場合は別物として考えられる。
同時に、ミッドナイトを〝ロード〟と呼ぶだけの忠誠心を持っているということだ。
ロイヤリストの中で、唯一【ニュクス】の創設に立ち会った人物であり、ミッドナイト、イガ、サードの三人と付き合いがもっとも古い。
サードとの出会いは六年前、【ニュクス】創設の年だが、ミッドナイトとイガに出会ったのは、更に一年前に遡り、現在から七年前である。
【ニュクス】を創設するに至った原因の一つであり、イガが己の心を固くした事件に関わった数少ない人物の一人として、ミッドナイトとイガが交わした約束を知りえている。
二人の交わした約束から一年後、ミッドナイトは夜の王【ニュクス】を創設した。
アルビオは、二人の約束のために、全力で心を砕くことを自身に誓っている。
サードとの出会いは六年前、【ニュクス】創設の年だが、ミッドナイトとイガに出会ったのは、更に一年前に遡り、現在から七年前である。
【ニュクス】を創設するに至った原因の一つであり、イガが己の心を固くした事件に関わった数少ない人物の一人として、ミッドナイトとイガが交わした約束を知りえている。
二人の交わした約束から一年後、ミッドナイトは夜の王【ニュクス】を創設した。
アルビオは、二人の約束のために、全力で心を砕くことを自身に誓っている。
先述の事件以来、イガの後見人を自称しており、イガの命令ならばなんでも聞いてしまう。
イガには、結構蔑ろにされているが、あまり気にしたところもなく忠臣しているようだ。
私的な場でのみ、イガがミッドナイトを叱ったり、気に入らないことがあって抗議しようとする場合には、イガの味方をすることが多いほどの忠義振りである。
イガには、結構蔑ろにされているが、あまり気にしたところもなく忠臣しているようだ。
私的な場でのみ、イガがミッドナイトを叱ったり、気に入らないことがあって抗議しようとする場合には、イガの味方をすることが多いほどの忠義振りである。
アルビオの名が、各国に広く知れ渡ったのは、今から七年前のことだ。
彼は、かつて空腹によって、アルフヘイムの片田舎にある人間の村を目前に倒れてしまう。
そんなアルビオを救ってくれた心優しい一家が在った。
だが、その村は、人々のあいだで悪名高く知られるライトエルフ、【風詠み】ロフィッツと【雷鳴】エンツォが率いる領主の私兵部隊が暴虐の限りを尽くし、枯れ果て、見放された村だった。
故に、わずかな食料を目覚めたアルビオに渡すと、心優しい家の主人は、早々に村から立ち去るように警告したという。
奪われ続ける食料や財貨、明日の我が身さえ危うい最中にあって、それでもアルビオを助け、残り少ない食べ物まで与えた一家、その誇り高く、尊い行いに胸を打たれたアルビオは、一家を必ず守ると約束した。
それから暫く、心優しい家族と共に過ごす穏やかな日々が続いた。
一家の誰もが、まさかエルフを相手に本気で立ち向かってくれると信じていた訳ではない。しかし、見た目や話し方が妙であっても、狩りや農耕を一生懸命に手伝ってくれる紳士然として、率直な男を家族は好意でもって受け入れた。
それから月日は経ち、またしても、領主の気紛れによる虐殺と略奪が村で行なわれ始めた。
如何にライトエルフの国とは云え、このような暴挙が許される筈などなかったが、選民思想に染まった一部のエルフたちが、領主の命令を受け入れ、村の現状を上層部に進言しなかったことで、閉鎖的な世界の中で村は孤立していった。
そして、そのような凄惨な現場に在って、唯一、エルフの私兵部隊に立ち向かう人間が存在した。
その男は、自らの名をアルビオと名乗った。
私兵団長【風詠み】ロフィッツも、副団長【雷鳴】エンツォも、私兵部隊のライトエルフも、皆が眼前の人間を笑った。アルビオの行い無謀にして無知だと嘲笑った。
それも当然だろう。なぜなら、【風詠み】と【雷鳴】の二人は、ライトエルフの仲でも腕利きで知られた魔術騎士なのだ。
負ける要素などなく、同時に人間が勝つ要素も皆無だった。当然にして、アルビオが死んだ後、溜飲を下げるためだけに食い荒らされるだろう村人たちは、アルビオの存在も忘れて震え上がった。彼を最後まで心配し続けたのは、心優しき一家だけだ。
しかし、現実はすべての予想を否定する。未だ二つ名すら持ち合わせぬ『ナルタモンガ』の支配者は、瞬く間に領主の私兵部隊を壊滅させ、【風詠み】と【雷鳴】を虐殺したのだ。
だが、一家を守るためとは云え、驚異の魔力を持って立ちはだかる障害のすべてを打倒した結果は、地獄のような光景だった。
心優しき家族の住む家だけを残して、村、それ自体が灰塵と帰してしまったのである。
それによって、家族と懇意にしていた友人や親戚、幼い子供や老人、虐げられていたはずの村人すら殺し尽くしたアルビオに対し、家族は怒り狂い、泣き崩れた。
なぜ殺したのか、なぜ護ってくれなかったのか、そう叫ぶ嘆きの声に、アルビオは眉一つ動かすことなく、紳士然とし、同時に柔らかい笑みを浮かべてこう答えた。
「なぜ? 我輩には、貴方がた以外を守る理由が無い。それと同時に、まったくの関心もないのである」と言い切ったのだ。
真実のアルビオと、世界の有様に号泣する子供たち、アルビオを罵る両親たちを尻目に、守るという約束だけを盲目的に追い求めたアルビオは、ついに、その地を統治していた領主すらも縊り殺してしまう。
更には、そこから奪った財宝の数々を金銭に換え、持って歩くことが困難なほどの神金貨を抱えて家族の許へ帰ると「ここで暮らすのは窮屈であろう。金を作ってきた。一家でミドガルドあたりに引っ越すがよいのである」と平然に告げたという。
しかし、当然感謝などされなかった。アルビオに返されたのは嫌悪と憎悪、そして恐怖だけだ。
だが、そんなことは、アルビオには一切の関係がない。ただ守ることを自身の正義に誓ったのなら、それを成すのみ、それが彼の矜持なのだから。
それ以後、現在でも、その一家のことを気にかけている様子が窺える。
彼は、かつて空腹によって、アルフヘイムの片田舎にある人間の村を目前に倒れてしまう。
そんなアルビオを救ってくれた心優しい一家が在った。
だが、その村は、人々のあいだで悪名高く知られるライトエルフ、【風詠み】ロフィッツと【雷鳴】エンツォが率いる領主の私兵部隊が暴虐の限りを尽くし、枯れ果て、見放された村だった。
故に、わずかな食料を目覚めたアルビオに渡すと、心優しい家の主人は、早々に村から立ち去るように警告したという。
奪われ続ける食料や財貨、明日の我が身さえ危うい最中にあって、それでもアルビオを助け、残り少ない食べ物まで与えた一家、その誇り高く、尊い行いに胸を打たれたアルビオは、一家を必ず守ると約束した。
それから暫く、心優しい家族と共に過ごす穏やかな日々が続いた。
一家の誰もが、まさかエルフを相手に本気で立ち向かってくれると信じていた訳ではない。しかし、見た目や話し方が妙であっても、狩りや農耕を一生懸命に手伝ってくれる紳士然として、率直な男を家族は好意でもって受け入れた。
それから月日は経ち、またしても、領主の気紛れによる虐殺と略奪が村で行なわれ始めた。
如何にライトエルフの国とは云え、このような暴挙が許される筈などなかったが、選民思想に染まった一部のエルフたちが、領主の命令を受け入れ、村の現状を上層部に進言しなかったことで、閉鎖的な世界の中で村は孤立していった。
そして、そのような凄惨な現場に在って、唯一、エルフの私兵部隊に立ち向かう人間が存在した。
その男は、自らの名をアルビオと名乗った。
私兵団長【風詠み】ロフィッツも、副団長【雷鳴】エンツォも、私兵部隊のライトエルフも、皆が眼前の人間を笑った。アルビオの行い無謀にして無知だと嘲笑った。
それも当然だろう。なぜなら、【風詠み】と【雷鳴】の二人は、ライトエルフの仲でも腕利きで知られた魔術騎士なのだ。
負ける要素などなく、同時に人間が勝つ要素も皆無だった。当然にして、アルビオが死んだ後、溜飲を下げるためだけに食い荒らされるだろう村人たちは、アルビオの存在も忘れて震え上がった。彼を最後まで心配し続けたのは、心優しき一家だけだ。
しかし、現実はすべての予想を否定する。未だ二つ名すら持ち合わせぬ『ナルタモンガ』の支配者は、瞬く間に領主の私兵部隊を壊滅させ、【風詠み】と【雷鳴】を虐殺したのだ。
だが、一家を守るためとは云え、驚異の魔力を持って立ちはだかる障害のすべてを打倒した結果は、地獄のような光景だった。
心優しき家族の住む家だけを残して、村、それ自体が灰塵と帰してしまったのである。
それによって、家族と懇意にしていた友人や親戚、幼い子供や老人、虐げられていたはずの村人すら殺し尽くしたアルビオに対し、家族は怒り狂い、泣き崩れた。
なぜ殺したのか、なぜ護ってくれなかったのか、そう叫ぶ嘆きの声に、アルビオは眉一つ動かすことなく、紳士然とし、同時に柔らかい笑みを浮かべてこう答えた。
「なぜ? 我輩には、貴方がた以外を守る理由が無い。それと同時に、まったくの関心もないのである」と言い切ったのだ。
真実のアルビオと、世界の有様に号泣する子供たち、アルビオを罵る両親たちを尻目に、守るという約束だけを盲目的に追い求めたアルビオは、ついに、その地を統治していた領主すらも縊り殺してしまう。
更には、そこから奪った財宝の数々を金銭に換え、持って歩くことが困難なほどの神金貨を抱えて家族の許へ帰ると「ここで暮らすのは窮屈であろう。金を作ってきた。一家でミドガルドあたりに引っ越すがよいのである」と平然に告げたという。
しかし、当然感謝などされなかった。アルビオに返されたのは嫌悪と憎悪、そして恐怖だけだ。
だが、そんなことは、アルビオには一切の関係がない。ただ守ることを自身の正義に誓ったのなら、それを成すのみ、それが彼の矜持なのだから。
それ以後、現在でも、その一家のことを気にかけている様子が窺える。
この噂は、後々に裏社会にて有名な話となる。
自身の信ずる正義を行い、それ以外を悪とするが故に、その行い独善であり、そして、自らが一般の倫理を外れた独善を演じることで、世間において完全な悪へと成り果てる。
しかし、その罵りと科せられる罪こそが、アルビオにとって偽悪以外の何者でもない。故に、〝独善偽悪の犯罪紳士〟の名でも知られる凶悪者となった。
その身は、人々が犯さざる領域、身、言、心のすべてを蹂躙し、自身の正義を成すためならば、自らの参業すら踏み砕いてみせる矜持と行いの狂気から〝参業に縛られざる者〟の意を込めて、【参業の不縛】の渾名が与えられた。すべては、この話が根幹に在ってのことだ。
こうして、エルフの領地を一つ消滅させた魔術師の存在は、賞金稼ぎからも忌避される悪の象徴として、その首に掛かった一億八千万ドラクマの賞金額に相応しく、最上級の恐怖と危険を伴う人物であると噂されている。
現在の罪状は、領主殺し、都市陥落、領地壊滅、大量殺人(エルフ殺し)などの罪状により指名手配となっている。
自身の信ずる正義を行い、それ以外を悪とするが故に、その行い独善であり、そして、自らが一般の倫理を外れた独善を演じることで、世間において完全な悪へと成り果てる。
しかし、その罵りと科せられる罪こそが、アルビオにとって偽悪以外の何者でもない。故に、〝独善偽悪の犯罪紳士〟の名でも知られる凶悪者となった。
その身は、人々が犯さざる領域、身、言、心のすべてを蹂躙し、自身の正義を成すためならば、自らの参業すら踏み砕いてみせる矜持と行いの狂気から〝参業に縛られざる者〟の意を込めて、【参業の不縛】の渾名が与えられた。すべては、この話が根幹に在ってのことだ。
こうして、エルフの領地を一つ消滅させた魔術師の存在は、賞金稼ぎからも忌避される悪の象徴として、その首に掛かった一億八千万ドラクマの賞金額に相応しく、最上級の恐怖と危険を伴う人物であると噂されている。
現在の罪状は、領主殺し、都市陥落、領地壊滅、大量殺人(エルフ殺し)などの罪状により指名手配となっている。
普段は、ヴァナヘイムの中央支部である、【銀燭の浮浪亭】にて日々を過ごしている。
ヴァナヘイム国民は、その八割以上が敬虔なヴァン信仰の信者であり、人柄も穏やかで知られている。(ヴァン信仰を貶める者には、容赦がないのだが)
そんな人々が暮らす国を心地よく思っているようで、街中の散策などにも出向き、一般人の友人も何人か居るらしい。当然、自身が賞金首ということは隠しているが。
神の存在を否定しないアルビオらしい生活環境である。
また、時折、店へやってくる美しい女性と懇意にしているようで、茶のみ友達なのだとか。
しかし、女性本人は、神格隠しを宝具でもって行なっているつもりのようだが、実際には高い神格を有しているためか、それとも宝具が粗雑なのか、完全に威光が表に漏れ出しており、女性の正体が神族であることが丸解りである。もちろん、女性本人が巧く隠せていると信じていることは、言うまでもない。
だが、その神族の女性というのが、どうやらヴァナヘイム協和信仰国の法王、【愛染の廓】ヴァナディース=フラウフノスであるらしく、まだ周りには露見していないが(神族だということはバレバレだが)もしバレたときには、明らかなパニックが予想される。
しかし、アルビオは、彼女自身が気付かれていないと考えている以上、語るも無粋と思っているようで、神族の法王相手に、普通の茶飲み友達という立場を楽しんでいる。
話の話題は、もっぱらアルビオの冒険譚や愛娘(イガのことらしい)の話で、ヴァナディースは、アルビオに想われている娘というのが羨ましいようだ。
因みに、イガへの手紙を毎日欠かさずしたためており、返事を待ちわびているが、イガはそれがウザくて仕方ないのか、大半は読まずにゴミ箱行きである。何気に酷い話だ。
ヴァナヘイム国民は、その八割以上が敬虔なヴァン信仰の信者であり、人柄も穏やかで知られている。(ヴァン信仰を貶める者には、容赦がないのだが)
そんな人々が暮らす国を心地よく思っているようで、街中の散策などにも出向き、一般人の友人も何人か居るらしい。当然、自身が賞金首ということは隠しているが。
神の存在を否定しないアルビオらしい生活環境である。
また、時折、店へやってくる美しい女性と懇意にしているようで、茶のみ友達なのだとか。
しかし、女性本人は、神格隠しを宝具でもって行なっているつもりのようだが、実際には高い神格を有しているためか、それとも宝具が粗雑なのか、完全に威光が表に漏れ出しており、女性の正体が神族であることが丸解りである。もちろん、女性本人が巧く隠せていると信じていることは、言うまでもない。
だが、その神族の女性というのが、どうやらヴァナヘイム協和信仰国の法王、【愛染の廓】ヴァナディース=フラウフノスであるらしく、まだ周りには露見していないが(神族だということはバレバレだが)もしバレたときには、明らかなパニックが予想される。
しかし、アルビオは、彼女自身が気付かれていないと考えている以上、語るも無粋と思っているようで、神族の法王相手に、普通の茶飲み友達という立場を楽しんでいる。
話の話題は、もっぱらアルビオの冒険譚や愛娘(イガのことらしい)の話で、ヴァナディースは、アルビオに想われている娘というのが羨ましいようだ。
因みに、イガへの手紙を毎日欠かさずしたためており、返事を待ちわびているが、イガはそれがウザくて仕方ないのか、大半は読まずにゴミ箱行きである。何気に酷い話だ。
枝話だが、アルビオが監督するヴァナヘイムの名物料理は、〝修道士御用達ソテー〟だ。
野菜をバターで炒めただけのシンプルな料理だが、その中に含まれる食材が特殊かつ豊富であり、内容はギリギアの実、フロッグオイル、ヴァナ辛子、伯爵卵、ワイルドキャロットなどなどだが、これらをソテーすることにより、一級品の肉料理に瓜二つの味を実現すると云う。
肉断ちなどを行なうヴァナ信仰の信者に親しまれている料理である。(ヴァナ信仰は、特段に肉料理が御法度というわけではないが)
しかし、肉料理が駄目だからといって、なら肉の味がする料理に走るという発想も、なにやら俗な気がしてならないが。
野菜をバターで炒めただけのシンプルな料理だが、その中に含まれる食材が特殊かつ豊富であり、内容はギリギアの実、フロッグオイル、ヴァナ辛子、伯爵卵、ワイルドキャロットなどなどだが、これらをソテーすることにより、一級品の肉料理に瓜二つの味を実現すると云う。
肉断ちなどを行なうヴァナ信仰の信者に親しまれている料理である。(ヴァナ信仰は、特段に肉料理が御法度というわけではないが)
しかし、肉料理が駄目だからといって、なら肉の味がする料理に走るという発想も、なにやら俗な気がしてならないが。