&autolink(id=body)
所在 | ニュクス |
本名 | イガ? |
職業・役職 | 「ニュクス」セカンド |
「ニュクス」盟主補佐役 | |
怪盗? | |
種族 | 亜人(デミヒューマン)? |
年齢 | 20歳 |
所有装具・武具 | プリトウェン? |
ジャモジョヨクリス? |
詳細
【金猫眼(こんびょうがん)】の渾名を持ち、黒の血盟団ニュクスのセカンド(盟主補佐役)にして、ミッドナイトの片腕
ミッドナイトとの出会いは今から七年ほど前、彼女が十三歳の頃であるらしい。
ニュクスは、彼女がミッドナイトと共に作り出したギルドといわれている。
ニュクスは、彼女がミッドナイトと共に作り出したギルドといわれている。
フリルの付いたドレスを身に纏った美女で、闇夜を飛翔するが如く走る姿から、一種の怪人扱いを受けているほどの有名人。職業は怪盗であるらしい。
以前にかけられていた賞金額は、黒き妖精国スヴァルトアルフレイムにおいて、九百万ドラクマであったが、五年前の冥王戦争のおりに、ミッドナイトと共に行ったとある事件を契機とし、九国全土指名手配となり、賞金総額も二千万ドラクマに跳ね上がっている。
仕事においては、比較的死者や怪我人を出さないことを美徳とする傾向がある。
イガという名は本名ではなく、異なる牙を意味し、人とは異なる者、という彼女の通り名であるらしい。
真実の名に由来するかは定かでないが、ニュクス、あるいはミッドナイトに通ずる人々の間で実しやかに囁かれる怪談めいた話、世にいうミッドナイト・サガ(真夜中の叙事詩)には、イガを現すとされる詩が曰くある。
〝戒めの霧は、酷薄な夜をも慰撫し、時に遊翫する〟
これは、真夜中を諫める霧の詩だが、ミッドナイトとイガを現しているとも言われている。
真実の名に由来するかは定かでないが、ニュクス、あるいはミッドナイトに通ずる人々の間で実しやかに囁かれる怪談めいた話、世にいうミッドナイト・サガ(真夜中の叙事詩)には、イガを現すとされる詩が曰くある。
〝戒めの霧は、酷薄な夜をも慰撫し、時に遊翫する〟
これは、真夜中を諫める霧の詩だが、ミッドナイトとイガを現しているとも言われている。
渾名でもある【金猫眼】は彼女の持つ眼が金色に光る猫科のそれであることから付いた渾名だ。
彼女は、黒き妖精国南西に位置する、シュワルツワルト山地にあるモファー地溝(地溝とは、ほぼ平行に二つの断崖が存在する土地の意味)に集落を持つ少数民族フレーメン族の出身だ。
彼らは、猫科の亜人(デミヒューマン)である。
猫科特有の能力を有する彼らの眼は、闇夜を昼のように見通し、その肢体は何よりも素早く動くと言われている。
身体的特徴まで受け継いでいるのかには個体差があるとされるが、瞳が猫目である。(猫目であっても無くても見た目のみの変化で能力は変わらないとされる)猫のような耳がある。尻尾がある。などの特徴を色濃く受け継ぐ者も多い。
受け継ぐ者は、往々にして集落の中で上位に位置するが、外の世界においては迫害の要因ともなる。
彼らは、猫科の亜人(デミヒューマン)である。
猫科特有の能力を有する彼らの眼は、闇夜を昼のように見通し、その肢体は何よりも素早く動くと言われている。
身体的特徴まで受け継いでいるのかには個体差があるとされるが、瞳が猫目である。(猫目であっても無くても見た目のみの変化で能力は変わらないとされる)猫のような耳がある。尻尾がある。などの特徴を色濃く受け継ぐ者も多い。
受け継ぐ者は、往々にして集落の中で上位に位置するが、外の世界においては迫害の要因ともなる。
彼らは、地溝の断崖に岩を削って集落を築いており、外敵を避ける要因ともなっている。
また、猫科特有の能力の一つとして、フェロモンを匂いとして感じることが出来るという。
このフェロモンとは人間に言うところのカリスマ性(単純な魅力とも)を意味しており、彼らがしばしば外界に出ては、人間に仕え集落に戻らないという猫らしからぬ事態に陥るのも、時折強大なカリスマ性を持って産まれる人間に魅かれる為だと言われている。
しかし、人間がガヴァナー(各都市を統率する役職、現代語で知事を表す)以上の役職につくことは現実的に在りえないことであり(それ以上の役職は神のみに許されるとされる)歴史的にこの事実は、知られてはいても、それ程関心を引くことでもなかった。
このフェロモンとは人間に言うところのカリスマ性(単純な魅力とも)を意味しており、彼らがしばしば外界に出ては、人間に仕え集落に戻らないという猫らしからぬ事態に陥るのも、時折強大なカリスマ性を持って産まれる人間に魅かれる為だと言われている。
しかし、人間がガヴァナー(各都市を統率する役職、現代語で知事を表す)以上の役職につくことは現実的に在りえないことであり(それ以上の役職は神のみに許されるとされる)歴史的にこの事実は、知られてはいても、それ程関心を引くことでもなかった。
しかし、五年前の事件をきっかけに、イガとミッドナイトの存在が知れたことで、フレーメン族のこの習性は有名な話となった。
それも無理からぬことで、国家認定を持たない非政府組織であり、それ以上に犯罪集団ですらあるにも関わらず、ニュクスが世界的規模の展開を見せていることやミッドナイト自身の逸話からも、そのカリスマ性は誰しもが耳目認めるところである。
曰く、イガはミッドナイトのカリスマ性に惑わされたのだ。という話だ。(本人によるものではなく、国家政府による見解)
この話を例えて、悪い男に騙される若い娘、あるいは、そうなって家に帰らなくなった娘を指して【金猫眼の二の舞】あるいは【金猫眼のようになる】と言われることもある。
以下は、九国史(国別、組織別詳細)にて、重要人物にのみ行なわれた詳細の追記を一部修正して転写したものであり、上記設定を再度説明する内容も含まれることを先に断っておく。
上記の設定にて紹介を済ませているため、今回は来歴を控え、比較的どうでもいい事柄、彼女自身の性格や特徴などについて記載しよう。
【ニュクス】のセカンドミニスタント(盟主補佐)を務める。
あくまで、ミッドナイト個人に心酔しているだけで、決して彼の思想に共感している訳ではなく、本質的には自由主義のリベラリストである。
実は、【ニュクス】の存続や今後の活動について、あまり興味がないというのが本音のようだ。
彼女がセカンドとして、リード、サードの不在を支え続けるのも、単純にミッドナイトと共に創った組織だからというのが理由であり、【ニュクス】自体には、それほど特別な思い入れはない。そういう意味では、ミッドナイトの方が【ニュクス】を想っていると言える。
ただし、【ニュクス】を創設するきっかけとなった事件で、ミッドナイトと交わした約束には重きをおいており、〝それ〟を達成するためにも必要なミッドナイトの理想であり、到達点と思えばこそ、黙々と仕事をこなしている。
だが、正確なところをイガに言わせると、かつて交わした〝約束〟は、すでにミッドナイトが守ってくれているという。
あくまで、ミッドナイト個人に心酔しているだけで、決して彼の思想に共感している訳ではなく、本質的には自由主義のリベラリストである。
実は、【ニュクス】の存続や今後の活動について、あまり興味がないというのが本音のようだ。
彼女がセカンドとして、リード、サードの不在を支え続けるのも、単純にミッドナイトと共に創った組織だからというのが理由であり、【ニュクス】自体には、それほど特別な思い入れはない。そういう意味では、ミッドナイトの方が【ニュクス】を想っていると言える。
ただし、【ニュクス】を創設するきっかけとなった事件で、ミッドナイトと交わした約束には重きをおいており、〝それ〟を達成するためにも必要なミッドナイトの理想であり、到達点と思えばこそ、黙々と仕事をこなしている。
だが、正確なところをイガに言わせると、かつて交わした〝約束〟は、すでにミッドナイトが守ってくれているという。
主人であるミッドナイトをまるで物のように扱うこともあるが、内心ではミッドナイトが負けることなど永劫に在り得ない(格闘や知略などの戦術面のみならず、心根や人としての強さ、生き様なども含む)と信じて疑ったことがない。
猫科特有の性質を色濃く受け継いでいる彼女の種族フレーメンは、広く知られる通り、人間とは比べ物にならないほど五感が発達した一族である。
特に、嗅覚は優れており、他人の体臭や物に付着した臭気を敏感に感じ取ることができる。
その中でも、血の臭いには特段に鋭く、ミッドナイトの血液ならば、十四キロ先の匂いも嗅ぎ取ることができ、盟主が傷を負っているかどうかを視認せずに看破できるという特殊な特技を有している。
また、視力においても常人を凌駕する能力を持つが、その眼は猫の瞳と同じく灯りを反射して輝くため、こうした身体的差異が亜人の迫害要因ともなる。
もっとも、彼女はそういったことを一切気にしていないようだが、しかし、光る瞳は隠密性を極端に損ねるという理由から、普通の眼でもよかったとは思っているようだ。
フレーメンの瞳は、例え見た目が普通でも、その能力には差異がないため、尚更目立たない色が良かったと考えているのだろう。
身体能力は人間以上であり、本質的には独占的かつ残忍である。
ただし、独占的である自身の性格に気づいていない節があり、その点においてのみやや天然の気質がある。
残忍性においては、自身も理解しているところであるらしく、理性によって抑えることが出来ているが、戦闘時においての保証は彼女本人も確約しかねるところだ。
なにより、盟主の移り気な行動に対して、冗談抜きの一撃を放つこともあり、容赦の無さまで抑えられているかは、実のところ怪しい。
もっとも、性格的なところでは、血や闘争といった荒事をできる限り避けるように行動することが常であり、自身の行動において至上としている。
戦闘を避けるのは、血の臭いが苦手という理由もあるらしく、敵対者から滴る血の臭いが、彼女には凄まじい腐臭を放っているように感じるようだ。
唯一、ミッドナイトの血液から発せられる匂いだけは、別格であり、猫にマタタビのような感覚があるらしい。
極端に戦闘行為を避ける気質だが、その能力は高く、本気の戦いに臨めば、右手に絶対防御の宝剣『ジャモジョヨクリス』、左手に刀身破壊の護剣『キングコンソート』を手にし、二刀短剣の構えをとるという。
守勢を全面に押し出しつつも、攻勢を同時にこなせるほどに多才であり、あらゆる局面に対して柔軟に対応できる能力を持つ。
裏の世界で、この究極守勢戦術を用いる状態のイガを〝闇夜の護剣〟と称し、〝如何なる存在と対峙したとて敗北なし〟の〝無敵〟と恐れられている。
ただし、この噂話には、頭に必ず〝勝利もなくば〟と付く、これは、おそらく彼女が戦闘行為を好まず、大抵の場合、イガの方から撤退することが多い実状と、同時に戦術が守勢に特化した決め手を欠くものであるからと思われる。
だが、彼女自身としては、自分は盟主を護る者であるから、それで正しいと考えているし、疑ったことなどない。
また、イガは戦闘に没頭すると、理性を半ば失ってしまう狂気めいた気質を持っていることもあり、それが普段から戦闘行為を避ける要因ともなっているようだ。
本人は、戦闘中の狂乱状態を「血に悪酔いしている」と表現する。
特に、嗅覚は優れており、他人の体臭や物に付着した臭気を敏感に感じ取ることができる。
その中でも、血の臭いには特段に鋭く、ミッドナイトの血液ならば、十四キロ先の匂いも嗅ぎ取ることができ、盟主が傷を負っているかどうかを視認せずに看破できるという特殊な特技を有している。
また、視力においても常人を凌駕する能力を持つが、その眼は猫の瞳と同じく灯りを反射して輝くため、こうした身体的差異が亜人の迫害要因ともなる。
もっとも、彼女はそういったことを一切気にしていないようだが、しかし、光る瞳は隠密性を極端に損ねるという理由から、普通の眼でもよかったとは思っているようだ。
フレーメンの瞳は、例え見た目が普通でも、その能力には差異がないため、尚更目立たない色が良かったと考えているのだろう。
身体能力は人間以上であり、本質的には独占的かつ残忍である。
ただし、独占的である自身の性格に気づいていない節があり、その点においてのみやや天然の気質がある。
残忍性においては、自身も理解しているところであるらしく、理性によって抑えることが出来ているが、戦闘時においての保証は彼女本人も確約しかねるところだ。
なにより、盟主の移り気な行動に対して、冗談抜きの一撃を放つこともあり、容赦の無さまで抑えられているかは、実のところ怪しい。
もっとも、性格的なところでは、血や闘争といった荒事をできる限り避けるように行動することが常であり、自身の行動において至上としている。
戦闘を避けるのは、血の臭いが苦手という理由もあるらしく、敵対者から滴る血の臭いが、彼女には凄まじい腐臭を放っているように感じるようだ。
唯一、ミッドナイトの血液から発せられる匂いだけは、別格であり、猫にマタタビのような感覚があるらしい。
極端に戦闘行為を避ける気質だが、その能力は高く、本気の戦いに臨めば、右手に絶対防御の宝剣『ジャモジョヨクリス』、左手に刀身破壊の護剣『キングコンソート』を手にし、二刀短剣の構えをとるという。
守勢を全面に押し出しつつも、攻勢を同時にこなせるほどに多才であり、あらゆる局面に対して柔軟に対応できる能力を持つ。
裏の世界で、この究極守勢戦術を用いる状態のイガを〝闇夜の護剣〟と称し、〝如何なる存在と対峙したとて敗北なし〟の〝無敵〟と恐れられている。
ただし、この噂話には、頭に必ず〝勝利もなくば〟と付く、これは、おそらく彼女が戦闘行為を好まず、大抵の場合、イガの方から撤退することが多い実状と、同時に戦術が守勢に特化した決め手を欠くものであるからと思われる。
だが、彼女自身としては、自分は盟主を護る者であるから、それで正しいと考えているし、疑ったことなどない。
また、イガは戦闘に没頭すると、理性を半ば失ってしまう狂気めいた気質を持っていることもあり、それが普段から戦闘行為を避ける要因ともなっているようだ。
本人は、戦闘中の狂乱状態を「血に悪酔いしている」と表現する。
案外気位が高いため、不本意な命令や物事に対して、実行しないという選択肢はないが、静かにストレスを溜め込むタイプである。
そして、爆発すると、無言無表情で『プリトウェン』をミッドナイトに向けて掲げるという凶行におよぶ。
ミッドナイトも、さすがに戦闘中に割り込むのは冗談でも止めて欲しいと真摯に思っているようだ。
そして、爆発すると、無言無表情で『プリトウェン』をミッドナイトに向けて掲げるという凶行におよぶ。
ミッドナイトも、さすがに戦闘中に割り込むのは冗談でも止めて欲しいと真摯に思っているようだ。
身体的能力のみならず、知能や知識といった面も非常に優れた人物であり、一見すると完全無欠のような印象を受ける彼女だが、実際には多くの弱点を持っている。
ミッドナイト曰く、暑さにとことん弱く、夏場になったら本当はダレていたいと思っている。
猫舌で熱い物は食べられない。
猫の特性を持っているので、チョコレートに含まれるカカオマスを食べると死にはしないが悶絶する。
辛い物は一切駄目である。
猫の舌宜しく、甘味もあまり感じない。故に、ケーキなどの洋菓子を食べる際、その糖度は常人に耐えられないほど凶悪になる。
実は、飲料水に対する並々ならぬ拘りがあり、道具屋でも高級店舗に並べられた水の魔力結晶から〝分解〟によって得られる水以外は飲めない。無論井戸水など論外だ。
それでいて水分はあまり必要ないが、肉、肉、肉な人で、他者よりも肉の摂取量が多い。
あまり知られていないが、実はよくボーとしていることがある。
弱点と呼べるかは不明だが、寝相がやや悪い。
などなど、ミッドナイトが思い当たるだけでもこれだけの弱点がある。
更に、肉の摂取量に伴って凄まじい健啖家であり、よく食べる。ただし、幸いなことに食べても太らない体質らしく、このあたりは盟主に似ている。
ミッドナイト曰く、暑さにとことん弱く、夏場になったら本当はダレていたいと思っている。
猫舌で熱い物は食べられない。
猫の特性を持っているので、チョコレートに含まれるカカオマスを食べると死にはしないが悶絶する。
辛い物は一切駄目である。
猫の舌宜しく、甘味もあまり感じない。故に、ケーキなどの洋菓子を食べる際、その糖度は常人に耐えられないほど凶悪になる。
実は、飲料水に対する並々ならぬ拘りがあり、道具屋でも高級店舗に並べられた水の魔力結晶から〝分解〟によって得られる水以外は飲めない。無論井戸水など論外だ。
それでいて水分はあまり必要ないが、肉、肉、肉な人で、他者よりも肉の摂取量が多い。
あまり知られていないが、実はよくボーとしていることがある。
弱点と呼べるかは不明だが、寝相がやや悪い。
などなど、ミッドナイトが思い当たるだけでもこれだけの弱点がある。
更に、肉の摂取量に伴って凄まじい健啖家であり、よく食べる。ただし、幸いなことに食べても太らない体質らしく、このあたりは盟主に似ている。
余談だが、掌の皮膚は他の箇所に比べ七五倍も軟らかいという謎組織で構成されており、かつ触れた物の硬度や温度を瞬時に鑑定することが出来る。
更に、そのあまりの軟らかさと弾力から、触れた者に至福の感覚をもたらすと言われており、かつて、まだイガがミッドナイトのことをマスターではなく、ミッドと呼び、共に旅をしていた頃、ミッドナイトを〝掌の虜〟(この言葉からして謎だが)にしてやろうと画策した時期があるほどだ。
昔は、口喧嘩をする度に掌で触ってミッドナイトを黙らせるなどしていたが、これを必死に耐えるうちに、ミッドナイトに耐性が付いてしまい、現在ではイガの掌に触れられても平静さを保って対処できるようになったらしい。
イガは、現在の状況を鑑みて、過去に迂闊にも触りすぎた自分を密かに悔やんでいる。
耐性さえ付いていなければ、掌で触って自失しているうちに執務室まで引きずって行き、椅子に縛り付けて、眠ったらナイフが刺さるような罠を仕込み、そのまま溜まった仕事を片付けさせるのにと考えていたようだ。普通に恐ろしい。
更に、そのあまりの軟らかさと弾力から、触れた者に至福の感覚をもたらすと言われており、かつて、まだイガがミッドナイトのことをマスターではなく、ミッドと呼び、共に旅をしていた頃、ミッドナイトを〝掌の虜〟(この言葉からして謎だが)にしてやろうと画策した時期があるほどだ。
昔は、口喧嘩をする度に掌で触ってミッドナイトを黙らせるなどしていたが、これを必死に耐えるうちに、ミッドナイトに耐性が付いてしまい、現在ではイガの掌に触れられても平静さを保って対処できるようになったらしい。
イガは、現在の状況を鑑みて、過去に迂闊にも触りすぎた自分を密かに悔やんでいる。
耐性さえ付いていなければ、掌で触って自失しているうちに執務室まで引きずって行き、椅子に縛り付けて、眠ったらナイフが刺さるような罠を仕込み、そのまま溜まった仕事を片付けさせるのにと考えていたようだ。普通に恐ろしい。
彼女はミッドナイトのことを〝マスター〟と呼ぶが、これはとある約束を交わし、【ニュクス】の創設と共にセカンドの地位を襲名して以後に呼び始めたようで、それ以前には先述のとおり、気安く〝ミッド〟と呼んでおり、現在よりも感情表現豊かな人物だったようだ。
どうもそちらが素の状態らしいが、長らくセカンドとしての態度を崩さず威厳を保ち、感情を殺すように平静さを意識してきたために、自分でも元々の状態に戻すことは難しく、かつ今更な違和感もあるようで、素に戻るのは泥酔しているときくらいしかないという。
しかし、そこまでの醜態を彼女が晒す訳もなく、ミッドナイトですら、泥酔するイガという珍しい状態を目撃したことは数えるほどしかない。
因みに、極東伝来のマタタビ酒がお気に入りの嗜好品であり、イガが飲むためだけに取り寄せているらしい。お気に入りのマタタビ酒の銘柄は〝仙人〟である。
どうもそちらが素の状態らしいが、長らくセカンドとしての態度を崩さず威厳を保ち、感情を殺すように平静さを意識してきたために、自分でも元々の状態に戻すことは難しく、かつ今更な違和感もあるようで、素に戻るのは泥酔しているときくらいしかないという。
しかし、そこまでの醜態を彼女が晒す訳もなく、ミッドナイトですら、泥酔するイガという珍しい状態を目撃したことは数えるほどしかない。
因みに、極東伝来のマタタビ酒がお気に入りの嗜好品であり、イガが飲むためだけに取り寄せているらしい。お気に入りのマタタビ酒の銘柄は〝仙人〟である。
かつて、ミッドナイトと共にニュクスを創設するきっかけともなった事件が、心の痼りとなっており、あまり他人と接触したり、信頼したりということがない。
ただし、十三夜想会の面子は仲間だと考えているらしく、イガが信頼する数少ない人間たちである。
だが、基本的には全員に敬語で話し、感情の起伏を悟らせないように努める姿勢は、万人に対すると同じように変わることがなく、唯一の例外は、ミッドナイト唯一人である。
そして、ミッドナイトに近づいてもイガの機嫌が悪くならないのは、サードだけだと言われており、イガは、ミッドナイト、サードの二人を共に手の掛かる主と弟のような存在として見ているようで、最終的に彼らが放置した面倒事や事務仕事を処理する貧乏くじを引くことなる事態が多発している。
ただし、十三夜想会の面子は仲間だと考えているらしく、イガが信頼する数少ない人間たちである。
だが、基本的には全員に敬語で話し、感情の起伏を悟らせないように努める姿勢は、万人に対すると同じように変わることがなく、唯一の例外は、ミッドナイト唯一人である。
そして、ミッドナイトに近づいてもイガの機嫌が悪くならないのは、サードだけだと言われており、イガは、ミッドナイト、サードの二人を共に手の掛かる主と弟のような存在として見ているようで、最終的に彼らが放置した面倒事や事務仕事を処理する貧乏くじを引くことなる事態が多発している。
恋愛感情ではないようだが、フレーメンの本能から無意識的にミッドナイトを囲う性質があり、その度に十三夜想会の四席であるローレンシア=イヴルフェイトと険悪な状況になってしまう。
しかも、イガ自身はミッドナイトに他者を近づけないように尽力するのが当たり前の感覚であるから、ローレンシアが何を怒っているのかが今ひとつ理解に及ばないところなのだ。
先述に語ったように、彼女は他者がミッドナイトに近づくと見る見る不機嫌になるのだが、これはフレーメンの性であり、明確な理由が存在する状態だ。
彼女の種族、フレーメンが色濃く受け継ぐ猫の特性は、自分の持ちモノに他者の臭いが付着することを本気で嫌がる。
この性質の対象に男女の差異はほとんどないが、どちらかと言えば自分(この場合はイガだが)から見て同性の臭いを嫌がるため、イガはミッドナイトに同姓(女性)が近づくことを極端に警戒している。
これは、ミッドナイトに異性(女性)が近づくことを嫌がっているという感覚ではないらしい。もしそうでなるなら、原因の大多数は色恋ということになるので、返って説明も楽だろうが、本能的な問題となっては解決のしようもない。
これ自体は、元来猫の特性であるから、当然としてフレーメンにも受け継がれてしまっている。
フレーメン族の中には、他者の臭いが付着したというだけで、自分のモノを捨ててしまう者がいるほどだ。
しかし、彼女にとって残念なことに、フレーメンの性としてなのか、ミッドナイトに魅入られた感のあるイガには、捨てるという選択肢が望めないため、なるべく他者(出来れば男性も)を近づけないように日夜努めている。しかし、それが色々と人間関係に宜しくない影響を及ぼすようだ。当たり前である。
もっとも、普段の彼女とローレンシアは仲が良いらしく、日常生活に支障はない。
しかしながら、ローレンシアは、ミッドナイトの傍に控える女性の中で、おそらく唯一恋愛感情を自覚してミッドナイトの傍にいる人物である。だからこそ許容できないモノがあるのかもしれない。
しかも、イガ自身はミッドナイトに他者を近づけないように尽力するのが当たり前の感覚であるから、ローレンシアが何を怒っているのかが今ひとつ理解に及ばないところなのだ。
先述に語ったように、彼女は他者がミッドナイトに近づくと見る見る不機嫌になるのだが、これはフレーメンの性であり、明確な理由が存在する状態だ。
彼女の種族、フレーメンが色濃く受け継ぐ猫の特性は、自分の持ちモノに他者の臭いが付着することを本気で嫌がる。
この性質の対象に男女の差異はほとんどないが、どちらかと言えば自分(この場合はイガだが)から見て同性の臭いを嫌がるため、イガはミッドナイトに同姓(女性)が近づくことを極端に警戒している。
これは、ミッドナイトに異性(女性)が近づくことを嫌がっているという感覚ではないらしい。もしそうでなるなら、原因の大多数は色恋ということになるので、返って説明も楽だろうが、本能的な問題となっては解決のしようもない。
これ自体は、元来猫の特性であるから、当然としてフレーメンにも受け継がれてしまっている。
フレーメン族の中には、他者の臭いが付着したというだけで、自分のモノを捨ててしまう者がいるほどだ。
しかし、彼女にとって残念なことに、フレーメンの性としてなのか、ミッドナイトに魅入られた感のあるイガには、捨てるという選択肢が望めないため、なるべく他者(出来れば男性も)を近づけないように日夜努めている。しかし、それが色々と人間関係に宜しくない影響を及ぼすようだ。当たり前である。
もっとも、普段の彼女とローレンシアは仲が良いらしく、日常生活に支障はない。
しかしながら、ローレンシアは、ミッドナイトの傍に控える女性の中で、おそらく唯一恋愛感情を自覚してミッドナイトの傍にいる人物である。だからこそ許容できないモノがあるのかもしれない。
当初、彼女の首に掛けられていた賞金額は、神族冒涜、宝物窃盗、盗品密売など諸々の罪状により九百万ドラクマであったが、その後、ミッドナイトと共に冥王戦争中に行なった騒動により、その罪状に神族反逆と反逆者幇助の罪が加えられ、その金額も二千万ドラクマに吊り上げられている。
しかし、先述にも語ったが、イガは自ら戦闘を好む気質ではなく、真実として、彼女が戦闘行為を行なったという情報は極めて少ないため、〝無敵〟とまで謳われる実力に反して、その賞金額は低めである。
これには、彼女の犯罪経歴、特に重犯罪に関する事実が明確でないこと、そして、なによりイガの手配内容が〝生死を問わない〟にも関わらず、彼女からの反撃と殺意が極端に薄く、自ら撤退することの方が多いため、討伐対象としての危険度が極めて低く認識されていることが、十三夜想会の面子でも低額賞金とされる最たる理由だろう。
もっとも、〝血に悪酔い〟した状態のイガを相手取った場合、その生存確率は一割にも満たないわけだが。
しかし、先述にも語ったが、イガは自ら戦闘を好む気質ではなく、真実として、彼女が戦闘行為を行なったという情報は極めて少ないため、〝無敵〟とまで謳われる実力に反して、その賞金額は低めである。
これには、彼女の犯罪経歴、特に重犯罪に関する事実が明確でないこと、そして、なによりイガの手配内容が〝生死を問わない〟にも関わらず、彼女からの反撃と殺意が極端に薄く、自ら撤退することの方が多いため、討伐対象としての危険度が極めて低く認識されていることが、十三夜想会の面子でも低額賞金とされる最たる理由だろう。
もっとも、〝血に悪酔い〟した状態のイガを相手取った場合、その生存確率は一割にも満たないわけだが。
普段は、ミドガルド共生国東方領地ダエモヌムの領都【清明と暗澹の星羅都市(せいめいとあんたんのせいらとし)】ノルンバレルの五番街、〝ダスラスター街(悪徳街)〟に居を構える宿酒場【宵闇の降魔亭】にて、【ニュクス】がギルドとして行なっている事業の経営をこなす傍ら、宿酒場の副店主として、店を切り盛りしている。
馬鹿丁寧な言動と身軽な動きで、五番街でも高い人気を誇っているらしく、店の売り上げは、一番街、二番街の高級酒場に引けをとらない。
余談だが、【宵闇の降魔亭】には、ローレンシアとエリザベスが各々の心情や事情により同居しており、この二人も店を手伝うことが多く、三人揃っての人気も上々のようだ。
馬鹿丁寧な言動と身軽な動きで、五番街でも高い人気を誇っているらしく、店の売り上げは、一番街、二番街の高級酒場に引けをとらない。
余談だが、【宵闇の降魔亭】には、ローレンシアとエリザベスが各々の心情や事情により同居しており、この二人も店を手伝うことが多く、三人揃っての人気も上々のようだ。

添付ファイル