「フォースライズ! スティングスコーピオン! Break down.」
【ライダー名】 |
仮面ライダー滅 スティングスコーピオン |
【読み方】 |
かめんらいだーほろび すてぃんぐすこーぴおん |
【変身者】 |
滅 |
【スペック】 |
パンチ力:13.5t キック力:32.7t ジャンプ力:ひと跳び15.5m 走力:100mを3.5秒 |
【別形態】 |
仮面ライダー滅 アークスコーピオン |
【声/俳優】 |
砂川脩弥 |
【スーツ】 |
高岩成二 |
【登場作品】 |
仮面ライダーゼロワン(2019年) 仮面ライダーアウトサイダーズ(2023年) |
【初登場話】 |
第8話「ココからが滅びの始まり」 |
【詳細】
滅がスティングスコーピオンプログライズキーと滅亡迅雷フォースライザーを用い変身した仮面ライダー滅の基本形態。
プログライズキーに記録されたサソリ型ライダモデルの能力が装備に反映されており、生物やヒューマギアにも通用する猛毒を自在に操る。
滅自体の戦闘能力もあり作中では目立った苦戦を見せないほどの戦闘力を発揮し、人工知能としての強みを活かしてラーニングを重ねることで、スペックでは及ぶべくもない
仮面ライダーサウザーに対して圧倒する場面もあった。
デイブレイクの時点から「滅」は仮面ライダーとして活動しており、強さも長年に渡るラーニングの結果、築き上げたものと思われる。
使用武器としては主にA.I.M.S.から強奪した「アタッシュアロー」を使用する。
変身ベルトとして使用する滅亡迅雷フォースライザーは「フォースライザー」という装備の改良型とされており、これを用いたライダーはだいたいが似た姿になる。
特に
仮面ライダー迅、仮面ライダー滅はほぼ同じ形状のベーススーツに覆われ変身も現れたライダモデルが変身者を覆うことでアグメントスーツを形成し、分解されることで装甲となってそれをベーススーツにバンドで無理やり固定するといった方式になる。
迅はハヤブサのライダモデルから飛翔能力を得ているため、背中に飛行用の翼を持つが、滅は「サソリのライダモデル」から毒針を右腕に装備している。
装備が似通うのはこの装備一式がヒューマギアが扱うことを前提としたもので、人間では扱いきれないが、機械の体を持つヒューマギアが使うように最適化することで戦闘力を最大限発揮できるようなシステムが構築されているためと思われる。
【各種機能】
アグメントスーツの頭部部分、アグメントトップに仮面をバンドで固定したようなスコーピオンヘッドは、サソリの毒針が複眼を囲んでいるような形状をしている。
黄色い複眼部分のスコーピオンスコープは暗視機能、目標追尾機能に優れており、X線や赤外線を用いたスキャニング機能も有する。
スコーピオンスコープが捉えた映像は複眼を囲むスコーピオンチェリセラが分析。
方式の異なる16種類の分析装置によってデータを解析し、有機物無機物問わず、その物質の組成や構造を測定、
額に備わるスコーピオンシグナルへと解析情報を送信する。
スコーピオンシグナルは視覚情報から分析した破壊目標に合わせた毒の合成レシピを構築、作られたレシピデータを左腕のアシッドアナライズへと送る。
顔面装甲のスコーピオンゴーグルは視覚装置や成分分析機が組み込まれ、毒生成のための能力を増強する。
ヒアリングバックはリストレントケーブルを通した視覚情報を装着者へと伝達する。
仮面ライダー滅の全身はアグメントスーツと呼ばれるベーススーツに覆われている。
特殊生地のテキスタウォールで作られたスーツは通気性や浸透性が限りなく低く、腐食性の液体を防ぎ、
高い気密性を活かし内部の圧力を外気圧より高く保つことで、有害物質との接触を遮断することが可能。
また、表面に施された特殊コーティングにより電波を反射し、赤外線の放射が非常に低く抑えられており、優れたステルス性を発揮している。
このベーススーツにチェインブロッカーと呼ばれる装甲を配置し、それらをリストレントケーブルによって滅のボディに拘束しているのが仮面ライダー滅である。
チェインブロッカーは滅亡迅雷フォースライザーの機能でオーバーロード状態となった生物種のデータイメージ「ライダモデル」を強制的に装甲として装着させたもので、
攻撃を受けやすい部位を厚い装甲で集中的に保護することで防御力を保ちつつ、不要な装甲を削ることで総合的な防護能力を最大化している。
割り切った配置ゆえ、装着者の動きへの追従性能も高く機動性を損なわない。
装甲をボディへ縛り付けているリストレントケーブルは全身各部を走る機能性伝達ケーブル。
滅亡迅雷フォースライザーとつなぐことでベルトからのエネルギー供給や情報を伝達する。
高い靭性や伸縮性を活かし、分離したライダモデルを装着者と強固に結束する。
なお、チェインブロッカーの制御は胸部のコアブレストで統括しており、各部の運用状況を随時モニタリングしてエネルギーの分配等の制御を担っている。
想定ダメージレベルを大きく超える衝撃や、ダメージ蓄積が限界を超えた場合はチェインブロッカーの装着を解除することで衝撃を吸収して装着者を保護する。
滅亡迅雷フォースライザーが生み出すエネルギー供給を受けたフォースアーム、及びフォースレッグは、
装着者の腕力を約4.8倍、脚力を約6.4倍に強化する。
アグメントスーツの一部であるフォースグラブも同じくベルトからのエネルギーを供給されることで握力を高め、触覚センサーの感度を約3倍へと引き上げる。
指先を鋭利な装甲で覆っており、高濃度の毒を纏わせることで武器として使用可能。
左腕のみに備わるアシッドアナライズはスコーピオンヘッドが分析した対象に有効な毒を作り出し、生物のみならずヒューマギアにも有効なウイルスデータなどの猛毒を作り出し、対象を内部から破壊する。
特に打ち込んだ物質を分子レベルで分解する毒、生物の動きを封じる神経系毒の生成を得意としており、先端の針で貫いた相手に注入する。
貫通力も戦車の走行を一突きで貫通する威力を持ち、必殺技発動時などに両腕や両足を分枝させた支管を纏わせ破壊エネルギーを注入することでその攻撃力を飛躍的に向上させる。
滅のブーツ、ランディングブロッカーは装甲材に覆われ、その強度を活かし人間が踏み入れることのできない極限環境での活動を可能にする他、
走力やキック力を向上させている。
必殺技は分枝させたアシッドアナライズを脚部へと集中させ、キックとともに相手を貫く「スティングディストピア」、同じくキックを発動する「スティングユートピア」。
武器の必殺技は「カバンシュート(装填したプログライズキーに応じて〇〇カバンシュート)」。
【活躍】
滅亡迅雷.netの1人、滅の戦闘形態として登場。
第4話にてシルエットで先行登場し、第8話から本格登場する。
仮面ライダーバルカン パンチングコングをまるで赤子の手を捻るが如く一蹴し、スティングディストピアを首元に叩き込んで撃破する。
その直後、第9話ではゼロワンとも交戦するが、仮面ライダー迅との共闘でたやすく圧倒した。
その後も絶対的な強者としてゼロワンたちに勝利し続けるが、知能が復活したアークが作り出したアサルトウルフプログライズキーをバルカンに奪われ、
ゼロワンも
シャイニングホッパーという新たな力を得て戦力が強化されると優勢が崩れ、
第15話ではシャイニングホッパーの力に圧倒され、仮面ライダー迅がバルカンの必殺技を受けそうになった瞬間、乱入して代わりに攻撃を喰らい機能を停止する。
その後、滅のボディは刃唯阿が復元し、再起動するも装備一式を取り上げられていたため、仮面ライダーとしての登場はしばらくお預けとなった。
その状態で迅がフォースライザーやプログライズキーを奪還したことで第28話から復活を果たし、仮面ライダーサウザーに圧倒されるバルカンアサルトウルフをかばい代わりに戦闘に入る。
スペック差は数倍、更には「時代遅れの絶滅危惧種」とサウザーに揶揄された滅だったが、AIのラーニングによって相手の動きの上をいき、スティングカバンシュートでサウザーにダメージを与えた。
以後も活躍するが、第43話で飛電或人が変身する
仮面ライダーアークワンとの戦力差を実感し、同等の
アークの力を入手した。
仮面ライダーアウトサイダーズでは財団Xが復活させた滅が変身。
ブロンズドライブと戦うも、初見の相手だったことから滅の強みを活かせず敗北してしまう。
【余談】
モチーフはサソリ。
こういったスーツのライダーが5体ほど登場している。
最終更新:2024年08月01日 21:45