ヘキジャインベス

【名前】 ヘキジャインベス
【読み方】 へきじゃいんべす
【登場作品】 仮面ライダー鎧武/ガイム
【登場話】 第13話「鎧武、バロンの友情タッグ!」
第14話「ヘルヘイムの果実の秘密」
【分類】 インベス
【ディティール】 中華
【特色/力】 半金属化した頑丈な皮膚、右腕の巨大なクロー
【動物モチーフ】 辟邪

【詳細】

戦極ドライバーを破壊されて変身能力を失い、インベスの幻覚による恐怖と劣等感に自暴自棄になった初瀬亮二が力を求めてヘルヘイムの果実を食してしまったことで変異したインべス。
右腕の巨大な爪が主要な武器で、理性を失った狂暴性から相手に容赦なく襲い掛かる。

時折沈静化すると辛うじて亮二の姿に戻ることができるが、人間としての心までは戻らず、右腕の爪も異形に巨大化したままである。

とある工場でセイリュウインベスと一戦交えた鎧武たちの目前でインベスに変貌し、彼らを愕然とさせる。
「もはや人間ではない」ということから斬月・真に殺されかけるが鎧武の妨害で逃亡し、バロンが斬月の相手を引き受けている間に後を追った鎧武に説得されて一時期は沈静化するものの、再びインベスに変身して逃亡してしまう。

その後、町を彷徨った先に「ドルーパーズ」に足を踏み入れると、再び狂暴化して店で暴れまわり、チーム鎧武のラットに重傷を負わせる。

後に広場で人々を襲っている際に、駆け付けた鎧武と交戦。
葛藤しながら人々を守るために戦う鎧武の攻撃を受け、死亡まではいかないものの、大ダメージを追い行動不能になる。

亮二が変異したという事実が重く圧し掛かる鎧武は止めに躊躇してしまうが、突如乱入してきた新世代ライダー・シグルドの猛攻に圧され、最期は紘汰の目の前で彼の必殺の一撃で倒されて死亡した。

【余談】

なおテレ朝のサイトでは当初、このインベスには画像と身体データしか掲載されていなかったが、後に詳細な文面が追加されたもよう。

モチーフの『辟邪』は、中国における空想の動物。
鹿に似て二角をもち、邪悪をさけるといわれる。天禄とともに旗などに描かれた。
スーツは胸部、両腕、脚部がビャッコインベスのものが流用されている。

初瀬を演じた白又氏はメインライターの虚淵氏から早期退場すると伝えられており、
同じく虚淵氏がシリーズ構成を務めたアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」に登場する「巴マミ」のように
死亡することで物語のターニングポイントになるということも伝えられていた。

また、このインベスの正体が亮二であること、ひいては彼が死亡したことを知っているのは鎧武、バロン、斬月、デューク、マリカ、シグルドのみで、相棒としてよく攣るんでいたグリドンは最後まで彼の末路を知ることはなかった(ヘルヘイムの脅威が去って復興中の現在も、「行方不明」だと認識してビラを貼りつけている)。
しかし実際にはその真実に薄々察していたようで、最終話で遂に貴虎から彼の末路を聞かされると、彼を破滅に追い込んだのは自分自身だと、己の弱さを痛感していた。

『ウォーニングフルーツカクテル』によれば、フォルムのモチーフは南朝時代の鎮墓像。
モチーフがライダーシリーズで初、加えてマイナーな神獣だったのは、「力を求めたはずの初瀬が得た姿が端獣だった」という皮肉を込めてのもの。

最終更新:2014年12月17日 15:55