【詳細】
戦極凌馬が開発した変身ベルト。
鎧武に登場するライダーが数が多いが、
仮面ライダー龍騎に登場する
Vバックル同様、複数人が同型の変身ベルトを使っている。
普段はバックルのみの状態で携帯し、腰に押し付けることで内部に格納されたバンドが伸長し装着される。
対応するのは
ロックシード。
ベルト中央部のドライブベイへ解錠した
ロックシードをセットし再ロック。
ベルト右正面に存在するカッティングブレードと呼ばれる小刀状のスイッチを振り下ろすことでセットした
ロックシードがオープンしパワーを開放。
時空間に生じた歪から果物型の装甲が呼び出され、それを頭から被ることで、素体となるライドウェアが形成され四方に展開したアーマーを纏い、ライダーの変身が完了する。
葛葉紘汰らが使用する戦極ドライバーはシドがビートライダーズに流したもので、「初期型」とされる所有者の認識機能が組み込まれたバージョンである。
ベルト左側に変身するライダーの横顔が描かれたプレートがあり、ライダーインジケーターと呼ばれそこで使用者を認識するため、所有者を登録していない状態の初期型の戦極ドライバーのプレートは無地状態。
使用者認識機能を有するのは、このベルトが運用データを収集するためのテストベッドであるため。
使っている人間を特定しつつ効率的にデータを集めるための措置である。
このベルトの本質は、
アーマードライダーへの変身機能ではなく、上述の
ヘルヘイムの果実をロックシードへ加工する機能を用いた
ヘルヘイムの森で果実を食することなく生存するための「生命維持装置」である。
ヘルヘイムの果実は見たものに対して強烈な食欲を覚えさせ、摂取した生物の遺伝子情報を書き換え
インベスにしてしまう。
戦極ドライバーを装着しているとその衝動を抑えることができ、かつ手にとった果実は
ロックシードへ瞬時に加工され、ドライブベイに装着することで人体へ
ロックシードに含まれるエネルギーを安全に供給することが可能である。
某猫型ロボットが登場する番組でも「海水であっても内部に組み込まれたろ過装置で真水として飲めるストロー」などが登場しているが、大体同じようなもの。
つまり食したら終わりの
ヘルヘイムの果実を安全かつ無害なエネルギーとして利用し、世界が
ヘルヘイムの森に覆われた状態でも
インベスにならずに生きていくことを可能にするのが戦極ドライバーである。
アーマードライダーへの変身機能を正式版で採用するつもりがあったのかは定かではないが、もしインベスに襲われたとしても適当な果実をもぎ取り
ロックシードに変化させればライダーに変身して対処ができるだろう。
だが戦極ドライバーは全力で製造しても10年間で10億が限界であり、全世界の人口を賄うには到底足りない。
製造に使われるレアメタルの量等が理由のようだが、
ヘルヘイムの森に世界が侵食され切る前に作る必要がある時間制限もあるのだろう。呉島貴虎はその製造限界に心を痛めていた。
また製作者である戦極凌馬にとってはより高次元の
ゲネシスドライバーを作るための試作機に過ぎない。
ライダーインジケーターで使用者を限定することで効率的にデータが集められたため、
ゲネシスドライバーは早期に完成し、それを使い変身する
アーマードライダーは「新世代」に分類され戦極ドライバーを使うライダーとは隔絶した性能を有する。
ゲネシスコアで戦極ドライバーを拡張し変身するジンバーアームズは新世代ライダーに匹敵するスペックを得られるものの、やはり一歩劣るため、
純粋に戦極ドライバーと通常の
ロックシードを使いゲネシスライダーを打倒したのは劇中において呉島貴虎のみに限られた。
戦極凌馬は一人勝ちを狙っていたため、彼本人のドライバー以外にはいつでも破壊できるようにキルプロセスと呼ばれる自爆システムが組み込まれていた。
戦極ドライバーには自爆システムが搭載されていないが、
ゲネシスドライバーを使う新世代ライダーには勝つことが難しいためあえて搭載していなかった。
なおドライバーの名前は開発者の戦極凌馬から。
ロックシード等の音声は開発者の趣味で組み込まれたものである。
最終更新:2024年01月12日 03:16