実験体

【名前】 実験体
【読み方】 じっけんたい
【声】 不明
【登場作品】 快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー
【登場話】 #31「自首してきたギャングラー」
#32「決闘を申し込む」
【所属】 異世界犯罪者集団ギャングラー
【分類】 ギャングラー怪人/ステイタス・クインティプル
【武装】 なし
【犯罪歴】 器物大損壊
【犯罪技】 禁弧五破斬(きんこごはざん)
ルパンコレクション①】 (左腿)「悪い奴ら~Les voyous~」
ルパンコレクション②】 (右腕)「あなたを起こす~L’Appel de réveil~」
ルパンコレクション③】 (右脚)「十字路~Le croisement」~
ルパンコレクション④】 (左肩)「私を呼んで~Appelle-moi~」
ルパンコレクション⑤】 (胸部)「燃えるような恋~Ton amour brûlant~」
【金庫/識別番号】 左腿/「919」
右腕/「112」
右脚/「408」
左肩/「830」
胸部/「410」
【人間界での犯罪内容】 無差別破壊など
【生物モチーフ】 モルモット
【暗証番号の由来】 不明

【詳細】

ゴーシュ・ル・メドゥが作り上げたモルモットのような姿のギャングラー怪人

全身に金庫を移植する改造手術を施した結果、最終的に5つの金庫を持ち、特殊な「ステイタス・クインティプル」に分類される存在となった。
5つのルパンコレクションをそれぞれの金庫に保管でき、それらの能力を行使することでステイタス・ダブルを上回る圧倒的な戦闘力を有する。

これら金庫は他のギャングラー怪人の体に埋め込まれたものをゴーシュが剥ぎ取って集めていたことがわかっており、
そのうちの2つの金庫はヨシー・ウラザーのもの(胸部に埋め込まれたもの以外のもう一つの金庫がどこにあるものかは不明)。
他の3つの金庫もまた他のギャングラー怪人の体から剥ぎ取ったものと思われる。
そうなるとステイタス・ダブルを含めても最低3人のギャングラーが犠牲になったと思われるが…

モチーフ、この実験体が地球上の生物で似ている存在はモルモット、とされるが、両目からボルトが飛び出し、
金庫を移植された部分が筋繊維むき出しになっているなど凄まじくグロテスク。
ゴーシュの悪趣味極まれりと言った姿だが、5つのルパンコレクションの力と金庫を複数持つことによって得られたエネルギーは他を圧倒する。

その戦闘力の高さも厄介だが、何より装備や必殺技の発動をルパンコレクションに依存した両戦隊にとって致命的なコレクションを持っており、
ルパンコレクションを弱体化させグッドストライカーの持つコレクションを強くする能力を相殺してしまう「悪い奴ら~Les voyous~」が驚異的。
パトレンU号の一致団結状態も解除し、ルパンレンジャーが使った場合の分身も無力化してしまうと想定された。
また右腕に真剣状の衝撃派を爪から放つ「あなたを起こす~L'Appel de reveil~」、右腿に脚力を強化しストレートキックや衝撃波を発生させる「十字路~Le croisement~」、
パトカイザーの必殺技をも完璧に防ぎ切る「私を呼んで~Appelle-moi~」、ヨシーの残された金庫を追加した胸部に一撃でビルを粉微塵にする炎を操る「燃えるような恋~Ton amour brulant~」という、
純粋な戦闘力を強化するコレクションも多数持っており、これらコレクションのエネルギーを増幅し、ギャングラーのエンブレム状のエネルギー弾を発射する必殺技も使う。

反面、弱点として他のギャングラー怪人はコレクションがなくとも相応に戦えるだけの固有能力、犯罪技と称される特殊能力を持つのに対し、
この実験体はコレクションを失ってしまうと己の肉体のみが武器になってしまい戦闘力が大幅に減少してしまう。
だがこの弱点をカバーするためか、5つの金庫は暗証番号が連動しており、一つだけ金庫を開けることは不可能になっている。
金庫を開けるためには、全身の金庫5つを同時に解錠しなければならない

爪からは斬撃を飛ばし、ルパンレンジャーの装備でも防げない高熱弾を吐き出し、コレクションの力を弱くし、周囲に衝撃波を放ち、激しい攻撃もバリアで防ぎきってしまう。
以前ゴーシュが作り上げた改造ポーダマンはこの実験体の試作であり、#29に登場した個体は能力を不完全にしか仕えなかったが、#31冒頭に登場した2体目の改造ポーダマンの運用データは満足の行くものだったらしく、
それらの研究データを使い作られることとなった。

ゴーシュがこの実験体を作った目的は不明。
どうやら人間界の制圧をこの改造体にさせるのが目的だったようだが、「人間界の掌握」がドグラニオの後継者になる条件であることを考えると、
ゴーシュもまた後継者争いに乗り気になってきたということだろうか。

#31終盤、本性を剥き出しにしたヨシー・ウラザーがパトレンジャーに倒された直後に出現。
この時点では胸部に何もなく、鬼の顔のような赤い装飾があるだけの状態だった。
そこに続けて現れたゴーシュが、倒されたヨシーの金庫を胸部に埋め込むと同時に巨大金庫を施し、破損した金庫を修復させつつ巨大化。
パトレンジャーはパトカイザーで応戦するも、バッドボーイズの力でグッドストライカーが弱体化している上に他のコレクションの力も駆使した実験体の力は凄まじく、
禁弧五破斬の凄まじい威力に合体を解除してしまう。

だが金庫が増えた影響か、直後に実験体はまるでしぼんだ風船のように縮小化し、とあるビルの屋上に移動。
チャンスとばかりに巨大戦を目撃していたルパンレンジャーの襲撃を受けるが、ルパンイエローが胸部の金庫を解錠しようとしたものの、上述の特性にて開かず、
「燃えるような恋」の火炎弾でイエローとブルーを火だるまにしてしまう。
即座にレッドがトリガーマシンスプラッシュを快盗ブーストでスプrッシュバスターを武装して消化、ゴーシュとの戦闘に入るが、
ゴーシュがコレクションを「」から「」に切り替えようとすると、駆けつけたパトレンエックスがそれを見て動揺し、すぐさま撤退を選んで他の快盗ごとジュレへと撤退した。
興が削がれたゴーシュは実験体とともにギャングラー本拠地へと撤退し、そこで最終調整を受けることになる。

その後、金庫は連動し一つのみの解錠は不可能という結論から、快盗達だけでは対処は無理だと国際警察への助力を求めることが決定。
グッドストライカーの能力が相殺されるためルパンレッドが分身して対処するのも不可能なため、どうしてもあと一人助っ人がいるためだ。
だがノエルの提案を圭一郎は断固として突っぱねる。
ライモンのときと一緒だとノエルは説得するが、これまでルパンレンジャーがコレクションの奪取を優先するあまりに生じた人的被害等は無視できないものであるとし、
逮捕対象である快盗と手を組むことはありえないと断じる圭一郎。
そしてノエルは圭一郎に対し決闘を申し込み、その勝敗によってノエルは快盗達と自首するが勝てば金庫破りに協力すると条件を突きつける。

そして最終調整が終わり、改めて街中で暴れ始めた実験体に、残されたルパンレンジャー3人、パトレン2号、3号が応戦。
フルスペックで暴れまわる実験体のすさまじい力に圧倒される面々だが、そこに決闘を終えたルパンエックスとパトレン1号が合流。
2号、3号の援護を受けながら快盗達4人と1号は実験体に肉薄、タイミングを合わせダイヤルファイターで5つの金庫同時解錠に成功する。

金庫からコレクションを奪われた実験体は大幅に弱体化。
為す術なくパトレンU号のイチゲキストライク、パトレンエックスのエクセレントエックス、レッドのマジックアロー、ブルーのスプラッシュバスター、イエローのシザーブーメランの一斉攻撃を叩き込まれ撃破された。

直後に現れたゴーシュのコレクションの力で巨大化したが、5つのコレクションをすべて失ったことによる弱体化はどうしようもなく、
グッドクルカイザーVSXの圧倒的な力に追い詰められ、グッドクルカイザービークルラッシュストライクを受け爆散した。

その後、#48では4つの金庫を移植する強化改造を施した黒色の個体が登場する。

【余談】

モチーフはモルモット。モルモットモチーフの戦隊怪人はこの実験体が初めて。

モルモットはペットとして人気の高い小動物であるが、ラットと同じように実験動物としてよく用いられる種類であり、
そこから転じて実験に使われる存在を匂わせる代名詞としても使われる。

公式サイトでは「ギャングラー怪人」として分類されているが、金庫が増設された部分はどう見ても本体とはかけ離れた筋骨隆々とした肉体となっており、
金庫ごと生体部品を移植された可能性がある。
そうなると本体と思われるのが赤と白の毛に覆われた部分だが、これがもともとは別のギャングラー怪人であったかは定かではない。
ただ#31の描写を見る限り、金庫を埋め込んだ部分があのような異形の形状に変化するとも見ることが出来るため、
もともとは毛に覆われたモルモットに似たギャングラーだったものに金庫を埋め込んでいった結果あのような形状になったのかもしれない。

この実験体が所持していたコレクションは全て「歴代戦隊の携帯電話型の変身アイテム」という共通点がある。

最終更新:2022年06月05日 02:27