【名前】 |
アラクネーマイナソー |
【読み方】 |
あらくねーまいなそー |
【声/俳優】 |
不明 |
【登場作品】 |
騎士竜戦隊リュウソウジャー |
【登場話】 |
第19話「進撃のティラミーゴ」 |
【所属】 |
ドルイドン |
【属性】 |
半獣半人型モンスター |
【分類】 |
マイナソー/ホイッスル目アラクネー科 |
【発生元】 |
飯村美佐子 |
【願望】 |
「生徒達にルールを守って欲しい」 |
【武装】 |
なし |
【鳴き声】 |
「ルールルルル」 |
【分布】 |
規則の学校 |
【経験値】 |
335 |
【幻獣モチーフ】 |
アラクネ |
【その他のモチーフ】 |
蜘蛛、蜘蛛の糸、フェイスガード |
【経験値の由来】 |
美佐子 |
【詳細】
飯村美佐子のマイナス感情から誕生し、幻獣「アラクネー」の伝説を司って実体化したマイナソー。
糸を吐き出した蜘蛛を擬人化させたような風貌のマイナソー。
腹部には魔女のような恐ろしい人面があり、糸が絡みついた胴体及び下半身は非常にシンプル。
頭頂部は野球の審判などがつけているフェイスガードがくっついている。
他者にルールを押し付けることからの連想か。
自分のテリトリー内でルール違反をした人間を見つけると教室の内装をした異空間に閉じ込めてしまう能力を持つ。
紫色のホイッスルを持ち歩いており、テリトリーの中で誰かがルール違反した場合、ホイッスルを吹き鳴らすことで対象を異空間へと転送する。
なお19話冒頭ではティラミーゴが草野球に混じっているシーンがあるため、恐らく野球の審判が使うフェイスガードと思われる。
生み主となった飯沼美佐子という女性はひなた小学校で働く教師。
夏休みということもあり、体育教室で学校に来ている子供達は自分の言うことや決めたルールをなかなか守ってくれない、
そのことに関して悩んでおり、どうやれば生徒がルールを守ってくれるのかと思いつめていた。
それに目をつけた
ワイズルー&
クレオン。
何故か空っぽの教室の中で給食を食べており(夏休み中なのだから出るはずもないのだが…?)、二人を仮装した生徒だと勘違いして詰め寄ってきた美佐子の口にクレオンの指を含ませることでこのマイナソーを生み出した。
思い通りの展開に、ワイズルーの高笑いが教室に木霊する……
その後次々とルールを破った生徒達を異空間へと転送し、やがて誰も学校にいなくなったことで美佐子先生は不安になり、
何故か学校のプールで着衣水泳していたカナロに助けを求めたことで校内にいたアラクネーマイナソーとチェンジしたゴールドが激突。
攻撃に使える能力ではないためか、アラクネーマイナソーはあまり戦闘が得意ではないようで、攻撃しようとするカナロを邪魔するなどして積極的に攻撃せず、
カナロの銃撃が図書館内の設備を破壊してしまったため「図書室では騒がない」というルールに抵触したカナロを異空間の教室送りにしてしまった。
その後学校から離れ町中をうろつきルール違反した大人を何人か教室送りにしていたところを、トワとバンバが発見。
ろくに戦えないマイナソーを「弱そう」と称するトワだったが、テリトリーから離れたマイナソーを探しに来たクレオンの手引で小学校へと逃げ込み、
追いかけてきたトワとバンバを、渡り廊下を走ったことで「廊下は走らない」ルールに違反したとして教室へ転送。
こうして順調にリュウソウジャーのメンバーを消し去ったクレオンは今は亡きタンクジョウへと高らかに報告していた。
「見てますか、
タンクジョウ様!クレオンはこんなにも成長しました!何ポイントくれますかー!」ハッハッハッハ(タンクジョウの高笑い)
だが調子に乗ったクレオンはその様子を「クレオンチャンネル」なる動画で配信したことで、とある事情から龍井家の外に追い出されていたコウ達の知るところとなり、
場所がちょうどティラミーゴがよく訪れていた場所だったこともあってすぐに到着したものの、クレオンのラジカセを使った罠に引っかかったことでコウとアスナの両名が教室へと転送されてしまう。
その場に残されたメルトとティラミーゴだったが、教室のいたる所にルールが紙に書かれて大きく動けない。
そんな頃、異空間へと飛ばされたコウ達だったが、そこには数名の子供達とカップル1組、スーツを着た大人の男性一人が閉じ込められていた。
その空間には至るところにルールが紙に書かれて貼られており、中には小さく「変身禁止」という罠まで仕込まれている始末(よく見ると「合体禁止」というルールもある)。
どうにか閉鎖状況を打開したいものの、ポイ捨てをして捕まった男性がカナロと争い始めたため「喧嘩はしない」というルールに引っかかり、ペナルティが発動して教室の天井が落下し始める。
なんとか押し留めようとするコウ達だったが、2度めのルール違反ゆえの厳罰なのか
リュウソウ族の力を持ってしても天井落下を阻止できない。
一方、現実世界に残ったものの、廊下を走れないため恐る恐る動くしか無いメルトとティラミーゴ。
どこにドルイドンがいるかわからないため抜き足差し足で移動していた二人だったが、ティラミーゴが「走れないなら、急いで歩こう」と柔軟な発想をしたことで多少移動スピードが向上。
マイナソーにエネルギーを吸われて倒れている美佐子先生を発見し、近くにマイナソーがいることはわかったが、直接手出しをしてルール違反と見咎められるわけにもいかない。
そこで再びティラミーゴが、「学校(=テリトリー)から追い出せばいい」と考え、ノックして挨拶した上で職員室にいたアラクネーマイナソーの腕に噛み付き、
ドルン兵に袋叩きにされつつもマイナソーを校庭に引きずり出すことに成功する。
そこへツヨソウルを発動したリュウソウブルーが待ち構え、これまでの鬱憤を晴らすがごとく凄まじい猛攻でドルン兵を一掃し、逃げようとするマイナソーをオモソウルの鉄球でぶん殴ったことで吹き飛んだ先にあったサッカーボール(学校の備品)を押しつぶして破壊してしまった。
それによってルールを守るべき自分がルールを破るという自己矛盾に陥り弱体化。
落下してくる天井をヤワラカソウルの力で柔らかくして難を逃れていた教室に飛ばされた面々も、アラクネーマイナソーが弱ったことで監禁力が衰えたのか、一気に天井を押し返して脱出に成功する。
メンバーが合流し、マイナソーが子供達を害したことで怒ったティラミーゴはチーサソウルの効果を解除して巨大化。
このままマイナソーを倒されるのは困るとクレオンはドルン兵に指示を出し、廊下を汚すルール違反を目の前で見せつけることで美佐子先生から大量のエネルギーが放出、
それを吸収することで一気に巨大化を果たす。
しかし元から戦闘力が低く、ギガントキシリュウオーにはまともな攻撃法を持たないことから終始怯えており、鉄塔を引き抜いて武器に使おうとするも意味がなく、
クレオンの指示でルール違反として異空間に飛ばそうとするも、ホイッスルを破壊されてしまったことで不発に終わる。
そうなってしまうと最早何も出来ず、ギガントダブルバイトを受け爆散した。
――――。
マイナソーが倒されようやく異空間から開放された子供達だが、その中のひとりの元へクレオンが走り寄る。
実はその子供はマイナソー誕生直後から登場していなかったワイズルーが変装したもの。
アラクネーマイナソーが誕生したことで高笑いしていたワイズルーは、ルール違反を犯したとしてマイナソーによって異空間行きとなっていたのだった。
あのままバンバが機転を利かせチェンジせずリュウソウルのみで場面を切り抜けてなければ、リュウソウジャー共々ドルイドンの幹部なのに人知れず死んでしまうところだった。
妙なマイナソーを作ったクレオンに対し、「ぷんすかぷんぷん」とご立腹のワイズルー。
一方、アラクネーマイナソーを共に戦い撃破に貢献したメルトとティラミーゴは、若干の関係改善が行われていた。
暑さにかまけてだらけていたあまり、龍井家を追い出されてしまったコウ達は心を入れ替え大掃除を行う最中に、
メルト「背中に乗るくらい良いだろ!減るもんじゃないし!」
ティラミーゴ「減る!」
メルト「何が!?」
ティラミーゴ「心だ!ハートだ!」
……もう少し、掛かりそうな気もする。
【余談】
アラクネーとはギリシャ神話に登場する女性。
経緯は省くが蜘蛛として転生したとされ、上半身が人間の姿で下半身が蜘蛛の姿の化け物等としてファンタジー作品に登場することが多い。アラクネーは古代ギリシャ語では蜘蛛、や蜘蛛の巣を意味するという。
蜘蛛モチーフは非常に多いが、アラクネー自体をモチーフとした怪人はこのマイナソーが初。
頭頂部をよく見ると網目状のパーツが有るが、これは野球の審判等が装着するフェイスガード。
この話の冒頭部にて野球のシーンが有るのは恐らくそれを連想させるため。
久正人氏いわく「ルールで絡め取って拘束する内容から、蜘蛛を連想してマイナソーに選んだ」という。
ちなみにボリュームが有るのは上半身で下半身はタイツに蜘蛛の糸が巻き付いたいわゆるだまし絵に近い構造になっているのは、
ゴーストシップマイナソーと
ゴーレムマイナソーと全体的にボリュームのあるデザインのマイナソーが続いたためとか。
発生元の飯村美佐子としてゲスト出演したのは
仮面ライダービルドにて滝川紗羽役として出演していたのも記憶に新しい滝裕可里女史。
あちらでも
怪人化しており、実際に怪人化したか、怪人誕生の元にされたかという違いはあるが、敵組織に怪人作成のため利用される立場だったという共通点がある。
後の作品に登場した
地球鬼は「ルールを押しつけ違反した人間を封じ込める」、「核になったのは教師」という共通点がある。
最終更新:2022年06月12日 21:33