【詳細】
生物、無機物問わずマイナスな感情(マイナスエネルギーとも)から発生する怪物の総称。
古くから自然発生する存在だったが、
ドルイドンは意図的に作り出す手段を得たため地球征服の手段としては生み出し暴れさせている。
その姿は伝説や神話等に同情する空想上の生物を彷彿とさせる姿をしている(個体名もモチーフの幻獣を冠した「○○マイナソー」で統一される)。
たまに
ポルターガイストや
幽霊船等、心霊現象のマイナソーが生まれることがあるが、それでも公式サイトでは「幻獣○○の伝承を司って実体化したマイナソー」として紹介されている。
誕生したばかりはまだ等身大だが、発生元にされた人間の「マイナスの感情」の増大に伴い放出される生体エネルギーを吸収することで成長し、対象の人間の衰弱に合わせてやがて巨大化、最終的に「完全体」と呼ばれる状態まで成長する。
つまり、これまでのスーパー戦隊では等身大から巨大化する際には担当者や、何かしらのアイテムを必要としていたが、このマイナソーは放っておけば巨大化していくためそれらが必要ない。
ただし、その過程から一度巨大化してしまうと人間大だったサイズに縮小できないと思われるが、現時点で巨大化後縮小した例がないため詳細不明。
ただ巨大化したあとその場から飛び去ったマイナソーも存在しているが、後にそのままの大きさで再登場しており、再び現れるまでは目撃されていなかったらしい。
その行動原理は生み出す元になった人物の強い「感情」に基づいており、高度な人語は話せないながらも何かしらの「フレーズ」を鳴き声のように只管発し、
その人物の願いを歪めたような破壊活動を行う(人間の心理から生み出されて人々を襲う様は戦隊シリーズよりも寧ろライダーシリーズの
ヤミーに似ていると言える)。
なお、憑代にされた人物から定期的に身体から緑色の粘体のような
生命エネルギーが抽出され自動でマイナソーの元へと飛んでくるため、マイナソーが行動している範囲と発生元がいる範囲は必ずしも一致しないのが面倒な点。
しかし
生命エネルギーは目視が可能で、高所からならそのエネルギーがどこから飛び出し、どこへ向かっていったかを知ることが出来るため、その居場所の察知は比較的容易といえる。
同時にマイナソーの活動は人間からの養分摂取で成り立つので、供給源の人物が死亡するのがマイナソーを消滅させるのに最も有効とのこと。
これは無機物が発生元のマイナソーでも変わらないため、
ミミックマイナソーのように発生元を破壊されたことで消滅したマイナソーもいるが、
その例では
ゴーレムマイナソーのみ該当せず、発生元が石だからか砕いただけマイナソーが分裂してしまうという厄介な状態に陥った。
作り出した
クレオンであってもマイナソーの完全なコントロールは難しいらしく、あまり知能は高くない模様。
また上記のマイナソーの言動パターンからの推測で、ある程度の能力や発生元となった存在特定が可能(
「オネガイー!」と鳴く石の鎧を装着したマイナソーについて「願い 石」とPCで検索かけたところ一発ヒット等)」。
ドルイドンとしては生み出したマイナソーを巨大な状態の完全体に成長させることで人間達を滅ぼし尽くすのが目的のようだが、
上記の通りあまり知能が高くなく、等身大の状態で倒されると意味がないため、タンクジョウを始めとする幹部たちが
ドルン兵を派遣するなどして討伐しようとするリュウソウジャーからマイナソーを守る、という光景が繰り広げられることとなる。
因みに、戦隊側のモチーフが騎士でこちらの怪人サイドが空想のモンスターがモチーフからなのか、公式サイトでは「分布」、「経験値」という宛らロールプレイングゲームを思わせるパラメーターが設定されている。
現時点で古代から自然発生していたマイナソーが、何故
クレオンの体液で生み出されるかに関して一切判明していない。
メルトは「
ドルイドンがマイナソーを自由に作り出せるようになったため、地球に戻ってきた」と推測しているが、その手段=
クレオンであるため、彼がキーになりそうなものだが、
実際は
エラスを封印していたリュウソウカリバーを発見した
プリシャスが、
エラスの復活や地球侵略を計画し、
それに沿って
ドルイドンはふたたび地球にやってきたことが判明した。
最終話においてもこの点は結局明らかにならなかったが、
ワイズルーは
クレオンが地球における
エラスに相当する存在であるためでは?という仮設を立て、
それを立証するべく
クレオンの母星へと向かっていった。
そして放送終了後監督からこの発言は尺の関係で一部シーンが削られた名残であると明かされ、地球で生まれる自然発生のマイナソーは、
エラスが作り上げた
リュウソウ族を根絶するためのある意味で自浄作用のような存在だったことが明らかとなった。
そしてエラスが消滅したことで、クレオンが戻ってこない限り地球でマイナソーが生まれることは無くなったのである。
【余談】
巨大に成長するには時間がかかり、その間造り手によるケアが必要ということから、その点はシリーズは違えど
仮面ライダー響鬼の
魔化魍と
童子と姫の関係性を思わせる。
あちらは等身大、巨大の
魔化魍はいたが、等身大
魔化魍は成長しても巨大化はしない。
ただ固より数を減らしてるとは言え自然発生もする存在であり、古来よりそれを倒すための戦士がいたという共通点もある。
デザインとしてはその怪物の頭部がそのまま胴体になり、そこから手足が生えているという、まさに異形の怪物。
モチーフの生物の頭が胸部にあるのはゲキレンジャーの
臨獣拳アクガタの
リンリンシー達がいるが、
あちらは人型をとどめ、ちゃんと目のある頭がある点で異なる(
メドゥーサマイナソーのようにちゃんと人間の頭部に該当する部位がある個体が今後登場する可能性あり)。
なおゲキレンジャーには拳法の技として自力での巨大化を可能とする技があり、敵も味方もその技を使って巨大化しているため、自力での巨大化が可能という共通点もある。
なお完全公式読本にて、自然発生したマイナソーとクレオンのマイナソーではデザインが異なり、
自然発生したマイナソーの頭は普通の位置にあるが、クレオンが生み出したマイナソーの頭は胸部にあるということが判明した。
スーツの改造頻度が高く、
再生怪人はいないわけではないが新規怪人が多く登場しているのもルパパトから受け継がれた良所といえる。
最終更新:2023年06月24日 01:51