ゴーレムマイナソー

【名前】 ゴーレムマイナソー
【読み方】 ごーれむまいなそー
【声/俳優】 不明
【登場作品】 騎士竜戦隊リュウソウジャー
【登場話】 第18話「大ピンチ!変身不能!」
【所属】 ドルイドン
【属性】 岩石型モンスター
【分類】 マイナソー/願い石目ゴーレム科
【発生元】 願い石
【願望】 「休みたい」
【武装】 無し
【鳴き声】 「オネガイー!」「チョーダイー!」
【分布】 願い石のほこら
【経験値】 506
【幻獣モチーフ】 ゴーレム
【その他のモチーフ】 駐車場のタイヤストッパー?
【経験値の由来】 ゴーレム

【詳細】

とある神社に祀られていた「願い石」のマイナス感情から誕生し、幻獣「ゴーレム」の伝説を司って実体化したマイナソー

ミミックマイナソーグリモワールマイナソーのように無機物から発生したタイプのマイナソー(ただ前者2体と違い自力で動くことが出来る身体がある)。
「願い石」という、とある神社に祀られていた大きな石が発生元であり、人間の願いを長い間聞き続け休みがなく、溜まった鬱憤を利用してクレオンが生み出した。

そのためこのマイナソーは岩の巨人といった風貌であり、その姿に違わず大抵の攻撃を弾いてしまうほど防御力が高い。
また力も強く、大きな腕を使った肉弾戦で相手を圧倒する。

この願い石は祖神の御神石として昔から祀られており、不思議な力を宿すとされ願掛けをする対象として配置されていた。
願いが叶うとして全国から観光客が訪れていたようで、「どんな願いでも叶う」として人気のパワースポットとなっていた。

その特性を受け継いだこのゴーレムマイナソーは、周囲にいる人間の願いを吸収してエネルギーに変換し巨大化するという性質を持つようになった。
これはミミックマイナソーが内部に閉じ込めた人間からエネルギーを吸収する特性だったのと同じく、無機物から発生したがために成長に必要なエネルギーを何かしらから補う必要があることへの対応と思われる。
そして周囲の人々の願いをエネルギーとして成長するという都合上、「マイナソーを倒したい」と願って戦うリュウソウジャーから、その願いを吸い取って竜装チェンジを解除する事が可能。
願いを吸収する=願いはなくなる、から「マイナソーを倒せない」ようにしてしまうという感じだろうか。

第18話冒頭から既に実体化して暴れており、ワイズルーが派遣したドルン兵共々リュウソウジャーと戦闘を行っていた。
そしてドルン兵を片付け攻撃してきたリュウソウジャー達を変身解除させてしまう。
その様子を近くで見物していたワイズルーは「エクセレント!」とご満悦(その後ろで物陰に隠れたクレオンが恐る恐る「500体作れとか言いませんよね…?」「言わない。私は、言わない」「いい声~!」)。
このマイナソーの性質を見抜いたワイズルーは、リュウソウジャー達にゴーレムマイナソーを育ててもらおうと画策する。

チェンジが解除されてしまえば戦えないため撤退したようで、OP終了後龍井家に戻っていたコウ達。
竜装チェンジを解除してしまう能力に対する対抗策が思いつかない中、そのことを知らないういと尚久のやり取りを聞いたメルトがネットで「お願い 石」と打ち込んで検索をかけたところ願い石の情報がヒット。
トワは「その石にマイナソーを倒したいと願えば」というが、メルトはその石こそがマイナソーの発生元だと睨んでいた。

場所を調べやってきたリュウソウジャー達だったが、その神社はカナロの手によって周辺を立ち入り禁止にされており(構わず突破してきたが)、
その神社の巫女、梢の依頼で石を守るためカナロは手を尽くしていた。
発生元を破壊すればマイナソーは消滅するとして攻撃しようとするバンバをカナロは止めようとするが、構わずバンバは石を真っ二つに。
そして怒りを顕にするカナロと一触即発の事態となったバンバだったが、コウがとりなしてその場は収まった。

これでゴーレムマイナソーは消滅した、かと思いきや、元気な姿で街中で暴れており、思いも寄らない事態に慌ててチェンジして突撃していったリュウソウジャー達だったが、やはり変身を解除されまともに戦えない。
さらにはもう一体のゴーレムマイナソーまでその場に現れてしまう。

先程バンバが願い石を真っ二つにしたが、石は真っ二つになっても死なないため、破壊すればそのぶん分裂してしまうということが判明。
その場は再び撤退するしか無かったが、尚久の素朴な疑問から、発生元が死ななければマイナソーは際限なく成長するということに気がついたメルト達が倒そうと三度目の戦闘に臨む。

何度もリュウソウジャーたちの願いを吸収したため、二体揃って巨大化していく。
さらに巨大化したことで吸収能力もパワーアップし、願いを吸い取れる範囲がより広くなり、願いごとその人間の体力まで吸収できるようになってしまった。
その特性を利用しようとワイズルーは「名案すぎる名案が降ってきた!」としてその場を立ち去り、残されたクレオンはドルン兵を伴って近くの学習塾に押し入り、そこにいた生徒達に願いを強要してマイナソーをより成長させようとする。
それを阻止しようとするコウ達だが、チェンジできないと拉致があかない。

ドルン兵達を薙ぎ払っていくコウらだったが、その裏でワイズルーは願い石の元へと向かい、石をさらに分裂させることでマイナソーを爆発的に増やそうと企んでいた。
企みに気がついたバンバとアスナが追いついて攻撃し、その企みを阻止しようと奮闘する。

その戦闘の中、自分達が行っているのは倒したいという願いではなく、人々を守るという使命に基づくものであることを悟ったコウ達は、ゴーレムマイナソーの能力に妨害されずチェンジすることに成功。
巨大化したゴーレムマイナソー達をキシリュウオーディメボルケーノとキシリュウネプチューンで対処しようとするが、二大ロボの必殺技に耐え抜いてしまったマイナソーは、なんと一つに合体して超巨大化。

分裂したとはいえ、元は同じ石だったため合体が可能だったようで、両腕から発射するビームでキシリュウオー達を薙ぎ払う。
しかし、コウとカナロ、二人のソウルが共鳴したことでキシリュウオーディメボルケーノとキシリュウネプチューンは合体を果たし、ギガントキシリュウオーが誕生。
ゴーレムマイナソーの超巨大な体躯を物ともしないパワーに圧倒され、ギガントダブルバイトを叩き込まれ爆散した。

割れてしまった願い石はギャクソウルでも戻せなかったが、それをコウは「交互に願いを聞くことで片方は休める」という逆転の発想をひらめき、
梢によれば「喜んでいる」ということで、マイナス感情は無くなったらしい。

結局押し寄せる観光客の多さは何一つ解決していないが、ひとまずは何とかなった、ということで良いのだろう。……多分!

なおバンバは自分が願い石を真っ二つにしががためにマイナソーが増えるという危機を招いたことを気にしていたようで、ワイズルーの考えにもまっさきに気がついて対応し、彼の作戦の遂行を妨げていた。

【余談】

モチーフであるゴーレムといえばファンタジー作品ではおなじみの泥人形。
ユダヤ教の伝承で伝えられ、その名前はヘブライ語で「胎児」を意味する。
額に「emeth」(真理の意)と書かれ、eを消すことで「meth」(死)となり自壊するという伝承も有名。
このゴーレムマイナソーの額にもカタカナで「エメス」と読める抽象化した文字がシールのように配置されているが、作中ではそこに触れられることはなかった。

なおこのマイナソーの性質はリュウソウジャー達の邪魔を受けずに完全体へと成長するのに都合がいい独自性の強い能力だった。
かつてガチレウスに強いマイナソーが出来たと見ればすぐにそれを500体量産しろと無茶振りされたクレオンだったので、冒頭のワイズルーとのやり取りになっている。
ワイズルーガチレウスの無茶振りは把握していたらしく、「私は、言わない」と強調して告げている。

ゴーレムモチーフの怪人は恐竜戦隊ジュウレンジャーゴーレム兵轟轟戦隊ボウケンジャーゴーレム(ボウケンジャー)魔法戦隊マジレンジャー冥機ゴーレム等、採用例が多い。
中でもボウケンジャーに登場したプレシャス、ゴーレムはデザインモチーフとして超力戦隊オーレンジャーガンマジンが採用されており、「普段は石像で願いを聞いて叶えるために行動する」というガンマジンの性質は、「願いを吸収しエネルギーに変えて巨大化する」このゴーレムマイナソーと共通点を感じさせる。

かなりごてごてしたスーツとなったため、アラクネーマイナソーが細くなったのはその反動とされる。

最終更新:2024年12月03日 23:42