「ナイーヨはまだ16×10!」
【名前】 |
ナイーヨ・カパジャー |
【読み方】 |
ないーよ・かぱじゃー |
【声】 |
新井里美 |
【登場作品】 |
快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー |
【登場話】 |
♯13「最高で最低な休日」 |
【所属】 |
異世界犯罪者集団ギャングラー |
【分類】 |
ギャングラー怪人 |
【武装】 |
鎖鎌キューカンマー、忍法チェーン |
【犯罪歴】 |
大量拉致監禁 |
【犯罪技】 |
バリバリバリアの術 |
【ルパンコレクション】 |
「監獄ロック~Le rock du bagne~」 |
【金庫/識別番号】 |
背中/「904」 |
【化けの皮】 |
無し |
【人間界での犯罪内容】 |
遊園地にバリアを張って大量の人間を監禁し襲撃する |
【生物モチーフ】 |
カワウソ |
【その他のモチーフ】 |
くノ一(忍び)、河童、提灯、きゅうり、手裏剣 |
【名前の由来】 |
河童じゃないよ |
【暗証番号の由来】 |
くのいち |
【詳細】
カワウソのような姿のギャングラー怪人。
隠密用の衣装を着込んだカワウソのくのいち、といった姿をしたギャングラーで様々な凶悪忍法を習得した忍びである。
ゴーシュ・ル・メドゥ以外では珍しい(というより唯一の)女性の
ギャングラー怪人であるが、ゴーシュを一方的に嫌っており、敬愛する
ドグラニオ・ヤーブンの側に当然のような顔で居座る彼女へ敵意を向けている。
しかしそのゴーシュ本人からは歯牙にもかけられておらず、相手にされていないため余計に悪感情が増す形である。負の無限ループ。
背部の甲羅に金庫を持ち、その中に巻物型の
ルパンコレクション、「監獄ロック~Le rock du bagne~」を格納している。
透明なバリアを張れるようになるコレクションの力で自身の忍法を強化しており、きゅうりに似た鎖鎌のキューカンマーを駆使した戦闘を行い、
キューカンマーの一部を手錠に変えて相手を拘束する忍法チェーンや、ジャンプして斬りかかるキューリ鎌クラッシュという技を持つ。
鎖の強度はVSチェンジャーの銃撃では破壊できないほどに高く、ルパンコレクションの能力を加えることで手に入れたバリバリバリアの術は、必殺技級の攻撃をも通さない凄まじい強度を持つ。
キューカンマーの鎌の部分も切れ味鋭く忍法チェーンすらたやすく切り裂き、建物の外壁に突き立てた直後抵抗を感じさせず豆腐のように切断していることから武器自体の性能も高い。
バリバリバリアの術の強度もナイーヨの実力あってのものと見られる。
ナイーヨは忍びとして自分は後継者になるつもりはないが、それはそれとして嫌っているゴーシュが敬愛するドグラニオの側にいるのは我慢できないため、ゴーシュを排除するためだけに後継者レースに参加した。
#13ではドグラニオも人間界の掌握ができれば後継者はナイーヨが好きに指名すればいいと笑って許しており、実質的に了承を得たと考えたらしい彼女はスキップしながらその場から去っていった。
そして人間界では遊園地をターゲットにし、バリバリバリアの術で閉鎖空間を作り出しその中に捕まえた人間達を襲っていくというかなり地味な…いや地道な行動を取っていた。
お化け屋敷にいたお化け役の人間を襲っていたところ、たまたまスタンプラリーの商品を目当てにやってきていた休暇中のつかさと初美花がそれを発見。
国際警察の氏名としてギャングラー撃退に動いたつかさと、コレクションを持つギャングラーだった場合の事を考え、その場から動いていけないと言われていた初美花も快盗チェンジして戦闘に参加する。
邪魔者を排除するためにバリアーで囲んだはずなのに何故かパトレンジャーがいることに憤慨していたが、休暇で訪れた先にギャングラーがいた不運はつかさも変わらないため、彼女は「こっちのセリフだ!」と叫んで警察チェンジ。
初美花は魁利達に連絡を入れ、つかさも本部へ連絡を入れてお互いが他のメンバー達が合流するまでの間凌ごうとしていたが、ギャングラーを倒そうとするパトレン3号とその前にコレクションを奪いたいルパンイエロー、そして二人まとめて倒したいナイーヨという混沌とした三つ巴の戦いを繰り広げる。
次第にそれぞれ全く異なる目的で行動することからつかさと初美花は喧嘩を始めてしまったため、その隙をついて組み合っていた二人を忍法チェーンで拘束してしまう。
お互いの片手を結び付けられてしまった初美香とつかさはナイーヨから強烈な攻撃を食らって変身を解除してしまったが、その後ろに開いた扉があることに気が付きなんとか扉の向こうに逃げ込むことに成功。
さらにその扉に鉄棒で閂されたためナイーヨは扉の突破を諦め、彼女達を別ルートで探し出すためその場から立ち去った。
そして通報を受けて駆けつけた圭一郎達も警察チェンジして遊園地に突入しようとするもバリバリバリアの術に阻まれて弾き飛ばされてしまう。
つかさや閉じ込められた一般市民を助けるために何とかバリアを突破しようとするのだが、バリアは恐るべき強度のため攻撃が通じずなかなかうまく行かない。
VSチェンジャーの銃撃はもとより、必殺技であるバイカー撃退砲までも通じないため、それを後ろから見ていた魁利と透真達は密かにサイクロンダイヤルファイターをセットした快盗ブースト攻撃をバイカー撃退砲に合わせて発動、合体攻撃となった一撃によってようやくバリアが破壊される。
一方、ギャングラーを倒すため一時休戦とした初美花とつかさは、自分達の武器で壊れない強度の鎖を破壊するためナイーヨの鎖鎌で壊させようと作戦を立てる。
そして彼女達を探すナイーヨを発見し、生身のまま応戦していた際に攻撃のため鎖鎌を振り下ろし彼女達を繋いでいた鎖を切り裂いてしまった。
まんまと二人の作戦に利用される形になり、そのことに怒って猛攻を加え、フリーになった二人と互角の戦いを展開。
初美花をつかさの方に蹴り飛ばし折り重なったところをキューリ鎌クラッシュでまとめて切り裂いてしまおうとするも、その寸前なんとルパンイエローがパトレン3号を攻撃の盾にしてしまった。
直撃を食らって変身を解除し倒れ伏す国際警察を見て、優れたコンビネーションを見せていたはずの快盗の裏切りに「さすがは快盗!ワルだねぇ…」と賞賛し、残された初美花も地獄に送ろうとキューカンマーを振り上げたがその直後背後に銃撃を受け困惑。そこにはつかさがVSチェンジャーを構えて立っていた。
実は彼女達は言葉を発さずともお互いの作戦を理解しており、ナイーヨに蹴飛ばされお互いがぶつかった瞬間初美花が変装用の仮面をつかさの懐に押し込み彼女の意を汲んだつかさが盾にされた瞬間に仮面に攻撃が当たるよう調整し致命傷を避けていたのだった。
まんまと騙されてしまったことに気がつくも時既に遅し。
背後の初美花にイエローダイヤルファイターを当てられて金庫からコレクションを奪い取られてしまい、行動を操られてしまったことに憤るも駆けつけた魁利が快盗ブーストで装備したブレードブーメランに切り裂かれ敗北した。
その直後「嫉妬にまみれた野心にもう一度チャンスを与えたい」というドグラニオの言葉を受けやってきたゴーシュから巨大金庫を施され再生復活。
嫌っていたゴーシュに生き返らされるという屈辱を受けるも、その悔しさをバネに復活勝利を意気込むナイーヨだったが当のゴーシュは肩をすくめながら拠点に戻るところで全く話を聞いていなかった。
つかさは欺くためとは言えギャングラーの攻撃をまともに受けてしまい既に限界だったためパトレンジャーでは巨大戦に対応できず、ルパンレンジャーがやってきたグッドストライカーを中心にルパンカイザーを完成させて迎撃。
忍法チェーンでルパンカイザーを縛り上げて動きを封じるも、サイクロンダイヤルファイターを呼び出されいともたやすく拘束を解かれると、
ルパンカイザーサイクロンの竜巻で上空に打ち上げられ、すかさずルパンカイザーナイトに換装したルパンレンジャーはグッドストライカー ぶった斬っちまえスラッシュでナイーヨを一閃。
上述のセリフと共に爆散した。ナイーヨ・カパジャー、享年16×10=160歳の最期であった。
ところでまだ、と言っているがギャングラーの中では若手だったのか、ドグラニオが長生きすぎる(999歳)だけで平均的なものだったのかは定かではない。
ボスを覗けは唯一年齢が判明している怪人であり、ゴーシュ以外では唯一の女性怪人だった。
【余談】
元々は女性怪人ではなく、河童と獺を足した男性のギャングラーとしてデザインされたが、
頭部が手裏剣に見えたことから忍者らしくなるよう変更が加えられ、さらに脚本の都合で女性怪人になるという、
デザイン段階から撮影までに紆余曲折を経た怪人。
ギャングラー共通の骨の意匠は脛。
提灯のような形状になっているが、後ろから見た人体の肋骨のようなディティールになっている。
名前も「河童じゃないよ」をもじったものになっている。仮に当初のまま男性怪人となっていた場合、「河童じゃないぜ」とかで「ナイゼ・カパジャー」だったりしたのだろうか?
ちなみにナイーヨ以外にも
ネロー・キルナーというギャングラーがゴーシュを嫌っている怪人として登場している。
ただネローに関しては自分の犯罪技を「地味」呼ばわりされたことに腹を立ててのことであり、元々折り合いが悪かったらしいナイーヨとは嫌っている理由が違う。ある意味ナイーヨは同族嫌悪。
終盤ゴーシュの最期を考えると、「同性の怪人から嫌われる態度」と「同輩の能力を面前でバカにする性格」という彼女の問題点を予め描写しておくという展開の都合が見られる。
性別を変更した理由が脚本の都合というのもそういう事情があったからかもしれない。
最終更新:2024年02月20日 17:25