楽園ガーディア

【名前】 楽園ガーディア
【読み方】 らくえんがーでぃあ
【登場作品】 劇場版仮面ライダーゼロワン REAL×TIME

【詳細】

劇場版REAL×TIMEにてエス/仮面ライダーエデンが作り上げるという楽園のこと。

シンクネットの信者達は自分達こそがその楽園にたどり着く者達であるとし、劇場版にて仮面ライダーアバドンとなって一般市民達をガステロに巻き込んだ。

その正体は「遠野朱音」という女性の生体データを格納したサーバーそのもの。
遠野朱音はエスこと一色理人の婚約者であり、デイブレイクの日にアークのハッキングによって変質したナノマシンを体内に持っており、その影響で容態を急変させこの世を去ってしまった。
しかし愛する彼女の死を認められないエスは彼女の脳髄をサーバーに直結させ彼女の意識データを電脳空間に保存することに成功した。
つまり、婚約者のために作られた彼女が生き続けるための電脳世界がガーディアと呼ばれる楽園の真相である。

アバドンが撒き散らしているガスに見える気体は高密度のナノマシンが視覚的に煙に見えたもので、吸い込むか摂取するかした人間の生体データを抜き取ってサーバーへ送信する機能を持つ。

エスは朱音のみが存在するガーディアの電脳空間に、人々の意識を送り込むことで住人を増やそうとしていた。
アバドンが無作為に攻撃対象に選んだとはいえ、テロの被害者たちはガスによって気を失っているのであればその状態はまだ生きており、その意識はガーディアのサーバーに送信されているため意識が戻らないだけ。

エスにしてみればたった一人サーバー内で生き続ける婚約者が寂しい思いをしないようにと言う善意によるものだが、その行為は愛情に所以するとはいっても何も知らない人にしてみればその行いは「悪」にしか映らない。
またデイブレイクを引き起こしたアークが「悪意」を持つ人工知能であり、その誕生にもまた「悪意」があったことを知るエスは、全人類を電脳化するに伴い楽園に至るべきではない悪人達を一掃する計画を立てていた。
選ばれた善人達をサーバーに隔離した後、集めた悪意ある人間達を世界諸共一掃する――――それがエスの計画だった。

アズが接触したのはこの深すぎる愛と、彼の計画は結果的に世界を滅ぼすに至るものだったことから、アークの意思に沿うモノであると判断したのだろう。
もしくは彼女が目をつけたのはネットの海に潜む無数の悪意の方だったのかもしれない。
エスの計画では世界ごと人間を滅ぼすものの、意識自体はサーバーの中で生き続けるため、厳密には人類は絶滅したとはいえないかもしれない。
しかし生物としての人間は死に絶えたも同然の世界になるだろう。

ゼロワンドライバーを装着していたためかエデンに敗北した或人の意識はゼアのサポートによってガーディアへと飛ばされていた。
そこで朱音と出会うことになるが、アバドンに襲われた市民達はそのデータこそサーバーに転送されたが誰一人として意識を取り戻したのはいなかった。
単に転送されてからさほど経っていなかったことによるものか、ナノマシンでは人間の意識データを完璧に取り込めなかったのかは定かではない。

エスに裏切られていたことを知ったことでムーアの発案により、ガーディアのサーバーはアバドン達の攻撃対象として狙われるものの、或人らの言葉を受けエスは自らガーディアに転移後そこで朱音と再会。
二人きりの結婚式を挙げた後、ガーディアごとシンクネットサーバーを爆破することで本事件の決着をつけた。

最終更新:2021年04月10日 02:25