「控えおろう! 私はドン・アルマゲ! 貴様らごときに敗れる筈がないのだ!」
【名前】 |
ドン・アルマゲ(最終形態) |
【読み方】 |
どん・あるまげ(さいしゅうけいたい) |
【声】 |
谷昌樹 |
【登場作品】 |
宇宙戦隊キュウレンジャー |
【登場話】 |
Space.47「救世主たちの約束」 最終話「宇宙に響け!ヨッシャ、ラッキー」 |
【所属】 |
宇宙幕府ジャークマター |
【役職】 |
ショーグン |
【出身】 |
宇宙 |
【装備】 |
アルマ剣 |
【分類】 |
宇宙思念体 |
【プロフィール】 |
無数の幹部やダイカーン達を統率する宇宙のドン |
【キョダインロウ】 |
無し |
【モチーフ】 |
アルマ宇宙観、ウロボロス |
【名前の由来】 |
アルマゲドン |
【余談】
素体のドン・アルマゲを覆うように荘厳な装飾を持つ鎧を身にまとった状態で、鳳ツルギを吸収した
ドン・アルマゲ(鳳ツルギ)から、ラッキーを始めとする「究極の救世主」達の尽力によってツルギを引き抜かれても尚、
宇宙に住まうすべての人々をプラネジュームに変換した上で取り込むことで自らのエネルギーとし究極の姿となった。
ドン・アルマゲが今まで倒されてもなお何事もなかったかのように復活したり、他者に憑依して操ったり出来るのかという理由は、宇宙銃の生命全てが発する嘆きと苦しみから生まれた思念の集合体こそが正体であるため。
最終形態に至ったことで自分を生み出した生命をその体内に収め、永遠に苦しめ続けて自分自身を最強としつつ、不死身の身体を手に入れてしまった。
言うなれば「宇宙全土のアンラッキーの集合体」。
武器はアルマ剣なのは変わらないが、莫大なエネルギー生産を自己完結で賄えるようになったため、
自分自身が宇宙そのものとなった究極的な強さを持って自分に最後まで歯向かってきた「究極の救世主」達に引導を渡さんとする。
ドン・アルマゲ(鳳ツルギ)の状態では不覚を取ったものの、戦闘力は凄まじくキュウレンジャー達を圧倒。
取り込んだ人々の嘆きや苦しむ声を聞かせることで彼らの心までもへし折ろうとした。
しかしながら
あらゆる圧政、
あらゆる理不尽を一致団結して乗り越えてきたキュウレンジャーだからこそ、ドン・アルマゲが繰り出す不幸の精神攻撃は全く意味をなさず、逆に取り込んだ人々の声を聞かせるために彼らの意志を表面化させたことでラッキー達の声が届くこととなり、彼らの説得を受け今まで苦しめられてきた人々は「希望」を見出しアルマゲに反逆を開始する。
ラッキー「さぁ、みんなで運を呼び込もう。みんなが宇宙を救う究極の救世主。みんなで宇宙を救うんだ!行くぞ!」
その結果、プラネジュームとなった全宇宙の生命は希望の象徴たるキュウレンジャーを信じて力を与えることとなり、
彼らの合体必殺技に押し切られてしまい、そのまま上記のセリフを叫びながら巨大化する。
負けじとキュウレンジャーもキュータマジンを作り上げて応戦する。
残ったプラネジュームを使い切るかの如く極太の光線を発射したアルマゲに対し、キュータマジンも迎撃を行うが、
彼らの奮闘に応えるかのように天空に88の星座が輝き出し、そのエネルギーを受け取ったことで発動したアルティメットオールスターブレイクがアルマゲの攻撃を押し切って貫き、大爆発を起こす。
等身大に戻ったアルマゲだったが、往生際が悪くラッキーに憑依しなおも生き足掻こうとするも…
その時、宙に輝く星座があった。
それはシシ座、ラッキーが持つキュータマに力を与える星座だった。
宙から降り注ぐシシ座流星群はラッキーを救うように彼を
チキュウへと帰還させ、彼個人の究極のラッキーが全宇宙のアンラッキーを覆しドン・アルマゲに引導を渡すこととなり、長きにわたり全宇宙を圧政で苦しめてきた負の権化は滅び去った。
【余談】
スーツは素体となるものに追加パーツを載せたもの。
素体そのものは
ドン・アルカゲに改造された。
アルマゲのスーツは素体にパーツを追加できるよう設計されており、他の形態はそれを利用する形となっている。
最終形態のアルマゲのモチーフになったのは「アルマ宇宙観」。
古代インドで信じられてきた宇宙観のことで、世界は半球状であり、その大地を大蛇と亀、象が支えていると考えられていた。
全宇宙と一つになるというアルマゲの野望そのものであると共に、現在は否定された宇宙観を象った存在が”今”を塗りつぶす支配体制を敷いていたものの、キュウレンジャーの象徴である星座(88星座)の考えは1922年に承認されたもので、古代の価値観を最新の価値観が書き換えるという図式は正しくドン・アルマゲとキュウレンジャーの戦いが物語っているといえる。
最終形態の額には太陽があり雲が浮かび世界を示している。
胴体は象、腰は亀、そして背後からそれらを包むように蛇が円環を形作る。
なおショーグン(将軍)ということで全体的に武者鎧の要素を盛り込んでデザインされており、その権威と実現した野望を象徴する姿であったが、使い潰そうとした生命を蔑ろにしたことでそれらに背を向かれてしまい滅び去ることとなった。
「幕府」は今の世に存在しない。
歴史で語られる程度である。アルマゲが示していたアルマ宇宙観と共に歴史の波に流され消えていったものであり、その象徴となった彼もまた今を生きる究極の救世主達に破れ消え去ることとなったのだった。
ちなみに、アルマゲは
クエルボを傀儡として宇宙の支配を行っていたが、その手腕と実行はあくまでクエルボが考案し行っていたため、アルマゲ本人としてはそのウラであぐらをかいていたようなものでありその効率的な支配体制を全く理解せず身についていなかったことが、目的を果たしながらも土壇場で失敗する原因になったのではないか、と見られている。
最終更新:2024年03月09日 22:09