超獣鬼

「誰か俺に青春を教えてくれぇ――――!」

【名前】 超獣鬼
【読み方】 ちょうじゅうき
【声】 伊島空
【登場作品】 暴太郎戦隊ドンブラザーズ
【登場話】 ドン35話「おりがみのうた」
【分類】 ヒトツ鬼
【憑依された人間】 冴えない男
【欲望】 「青春を教えてくれ」
【素体】 シソツ鬼
【モデル】 超獣モデル
【スキン】 生命アカデミア
【蟾ィ螟ァ蛹】 超獣鬼ング
【ドロップ】 ライブマンギア
【文字化け】 雜?坤謌ヲ髫(超獣戦隊)
【むかしむかし…】 男はずっと勉強ばかりで青春を知らなかったそうな…
【モチーフ】 鷹、イルカ、ライオン、バイソン、サイ、学帽、ワイヤーフレーム、鬼
【名前の由来】 超獣戦隊ライブマン+ヒトツ鬼

【詳細】

「青春を教えてくれ」という欲望を叶えようとする冴えない男から生まれた超獣モデルのヒトツ鬼

様々な生物のパーツを寄せ集めた「生命アカデミア」スキンで実体化したシソツ鬼
大鷲を思わせる頭部、イルカのような両肩、胴体はライオンの頭蓋骨、そこからバイソンを思わせる湾曲した角が飛び出ている。
頭頂部は黒い学帽のようでもあり、アカデミア=研究機関の生徒、あるいは教員のイメージか。

勉強ばかりで青春を知らない「冴えない男」は、青春を理解できず周りに聞きまくっていたがそれでも答えは見つからなかった。
その疑問が積もり積もって「青春とはなんだ!」と爆発し、人を超えた青春(への疑問)の鬼と化した。
キラリ輝くライフを送る人々に「青春とはなんだ」とどんどん問い詰める。
人間としての姿とヒトツ鬼としての姿をかなり自由に切り替えており、化け物になってしまったことについての意識は特に無い模様。

モンスター化したことで若さをぶつける「青春スロー」という能力を獲得。
鼻…鳥…人間…それぞれどんな生き物の動きも低倍速モーションにしてしまう。
また「青春爆発ファイヤー!」と叫びながら光線を発射し、当たった建造物をワイヤーフレーム化して消し去ってしまう。
青春スローを受けると動きが遅くなる上、青春に頭が染まり(頭がふわふわするらしく、はるか曰く「青春まっただかなかって感じ」とのこと)回避行動を取れなくなるため、続く爆発攻撃をまともに受けてしまいダメージは免れない。

変身しているのは「青春とは」という疑問を抱えてあちこちうろついていた男性。
どうでもいいが「冴えない男」というのは公式の命名であり本名は不明。もうちょっとどうにかならなかったのか。

青春ライフを送る人々を見て、彼らの輝きについて理解が及ばず、手当たり次第青春とはなんだと聞きまくるも、尋ねられた相手は彼の猛烈な勢いに押されてしまって答えられず、たまりまくったフラストレーションがついに爆発しモンスター化。
その状態でも疑問についての答えを聞いて回るがやはり徒労に終わり、流石にある程度落ち着いたのか翌日男性の姿へと戻り、桃井タロウが働くシロクマ宅急便を訪れる。というか勝手にタロウが配達のため準備していたワゴン車の荷台に座り込んでいた。
そこで配達準備中のタロウに対し青春とは何かという問いを投げかけるも、

タロウ「そんな言葉に意味はない。するべきことをしていれば、無駄に頭を使う必要もないと思うが?」


と、軽くあしらわれてしまう。
答えを得られなかったことで再び超獣鬼へと変身しその場を走り去ったため、タロウはアバターチェンジしてそれを追跡。
建造物へ光線を発射して消し去ってしまうが、そこへヒトツ鬼の出現によってドンブラザーズのメンバーが集結。
ちなみに雉野は夏美に対するストーカー行為で収監中、犬塚は姿が見えなくなった夏美を探していた途中呼ばれたため気もそぞろ。
そんなメンバー達へ青春スローを発動し、満足に動けない彼らを爆破に巻き込んで吹き飛ばす。

スローな動きをどうにかしないと近づくこともままならないが、タロウはゴールドンモモタロウへとパワーアップした上でトッキュウジャーへアバターチェンジ。
背金色のマントを羽織ったトッキュウレッドの姿に「眩すぎる!」としつつ、青春スローを発動するもゴールドンモモタロウ(トッキュウレッドVer.)はそれを物ともせず接近して圧倒する。

スロー攻撃が通用せず、ゴールドンモモタロウに戻ったタロウは桃型のバリアで超獣鬼を封じ込め、抱腹絶桃・フェスティバル縁弩を発動し撃破。
「青春が気持ちいい!」と叫びつつ爆散した。

しかし暴走したパワーが脳人レイヤーに積み重なることで超獣鬼ングとして復活した。

【余談】

モチーフは「超獣戦隊ライブマン」。
レッドホーク、ブルードルフィン、イエローライオンを基本メンバーとし、ブラックバイソン、グリーンサイを追加メンバーとした戦隊。
それらメンバーのモチーフとなる生物を組み込んだデザインとなっているが、スーツは同じように動物系戦隊かつ、戦隊メンバーを象徴とする動物を寄せ集めたデザインである動物鬼手裏剣鬼の傘を外した頭部をリペイントし改造したもの。
ジュウオウジャーはレッドが鷹、ブルーが鮫、イエローがライオンであり、それらが目立つ動物鬼をベースにしているのも当然か。

「冴えない男」が勉強ばかりで青春を知らないという設定なのは、ライブマンの敵である武装頭脳軍ボルトの幹部にはライブマンメンバーの学友がいる設定に由来するものと思われる。
青春スローの能力はライブマンのED映像で海岸を走る天宮勇介らの演出からの連想だろうか。
「低倍速モーション」という文言はライブマンの必殺武器であるバイモーションバスターからか。

最終更新:2023年02月25日 01:26