「見つけたぜエルロック!今度こそ終わりだ!」
【詳細】
強固な装甲で身を固めたタヌキのような姿を持つギャングラー怪人。
トックリを象ったリボルバー銃「トックリボルバー」と左腕に「ダイフク超シールド」という頑強なシールドを装備している。
ダイフク超シールドで敵の攻撃を防ぎトックリボルバーで撃ち抜く戦法を得意とし、犯罪技であるトックリボルバー窯焼き撃ちはダイフク超シールドの上にトックリボルバーを配置し敵の攻撃から身を守りつつ相手を蜂の巣にしてしまう。
肥大化した左足に金庫を持ち、ジャングルのシンボル型
ルパンコレクション「密林へようこそ~Bienvenue a la jungle~」を格納。
大地を貫く伝説のツタを自在に操るコレクションで相手を絡め取り動きを封じてしまう事が可能だが、防御はシールドで間に合い火力も十分なためかあまり使用しない。
イギリスで名を馳せる有名な名探偵、「
エルロック・ショルメ」の来日を待ち伏せ男性記者の化けの皮を被って報道陣に紛れ込んでいた。
しかし取材にやってきた記者たちに混じって「一人だけ集団から離れ、ペンを動かさない」人間がいることをエルロックに見咎められ、その場にいた快盗達に化けの皮を破壊されたため正体が露見。
ルパンレンジャー達と戦い、さらにはエルロックの警護をしていたパトレンジャー達も参戦する。
そしてルパンレッドとパトレン1号を開いた
ゲートを通してギャングラー達の世界に連れ去ってしまった。
――――その正体はエルロック・ショルメの相棒であり、ギャングラー怪人でもある相方の補佐。
「ギャングラー犯罪の解明と快盗たちの正体を暴くため」として来日したエルロック・ショルメだったが、その狙いはニ大戦隊を分担しつつまとめて始末すること。
明確にパトレンジャー、ルパンレンジャー達を始末することを目的とし、魁利達を異世界に追放したのも、ギャングラーの世界に送り込むことでそこで待ち受ける
デストラ・マッジョ、
ゴーシュ・ル・メドゥと共に両名を亡き者にさせることを狙ってのことだった。
エルロック・ショルメとのコンビネーションは抜群であり、彼が狐火をエネルギーとして送り込むことでトックリボルバーの威力を大幅に上昇させることが可能。
エルロックからは「ウィルソン君」と君付けで呼ばれている。
エルロックとの作戦通り魁利と圭一郎を他のメンバーから引き離すことに成功し、残る面々を始末しようとするも崖下に叩き落した二人の生死を全く確認せず、死亡したと思いこんでその場から立ち去ってしまったことが仇となり、ジャックポットストライカーの力で
ゴーシュ・ル・メドゥの体を操作し自力で魁利と圭一郎は元の世界へと帰還。
作戦を瓦解させてしまったことでエルロックから「君は本当に間抜けだな!」と責められてしまった。
「ただでさえ厄介な快盗(圭一郎談)」と「このめんどくさいおまわりさん達(魁利談)」をまとめて倒そうと考えたのが失敗である、
と作戦の根本から間違っていたことを指摘されてしまうが、今から倒せば同じことと称して正面戦闘を開始する。
基本メンバーが揃った両戦隊はウィルソンとエルロックを巧みなコンビネーションで圧倒。
ルパンイエローに金庫を解錠されてコレクションを奪われてしまう。
そしてグッドストライカーの力でパトレンジャーはU号に合体し、ルパンレンジャーもジャックポットストライカーの力でルパントリコロールへと合体。
両戦隊が共に発射したイチゲキストライクに焼き尽くされ、エルロック共々激しい爆発の中で倒された。
直後ゴーシュによって巨大化され、エルロック・ショルメとの合わせ技で周囲を闇夜に変えて両戦隊達を始末せんとなおも挑みかかったが、
ルパンレックスとパトカイザーの猛攻に為す術なく、高速で接近してくるルパンレックスを迎撃しようとするもジャックポットソードに切り裂かれ、同じタイミングでパトカイザーに倒されたエルロックと共に爆散した。
彼らの作戦は、「人間のフリをしたエルロックと協力し戦闘中隙を見計らって両戦隊のメンバーを異世界に隔離しそちらは幹部たちに葬ってもらい、残ったメンバーはエルロックとウィルソンが殲滅する」というもの。
テレビ本編にてオドードのようにどちらか一方の戦隊を敵視しているギャングラーはいたが、両戦隊をまとめて対象にしているのは彼らに限られる。
戦隊を始末することで後継者になろうと準備してきたようだが、敗因は上述にあるように両戦隊を一度に始末しようと欲張ったのが仇となった。
そもそも戦隊メンバーの質を考慮に入れてなかったようで、魁利と圭一郎のしぶとさを計算に入れず、
ウィルソンもまた幹部2名を動員したにもかかわらず自分達の攻撃で崖下に落下死た魁利達の死亡を確認せず、確実性を怠ったのも作戦失敗の原因となった。
確かにギャングラーの活動を表立って邪魔しているのは警察戦隊と快盗戦隊であり、彼らがいなくなればギャングラーによる人間界制圧は時間の問題だったかもしれない。
他のギャングラー達の活動もさらに活発化するであろうし、結局彼らが人間界を滅ぼせずともかなり大きな貢献度を稼げていたのは間違いなかっただろう。
幹部を動員できたのだし、両戦隊を一度にと欲張らず確実に片方ずつの戦隊を始末していったほうが成功確率はよほど高かったと思われる。
ギャングラー怪人によくある自身の能力(犯罪技、コレクションの能力、実力も含む)の過信が身を滅ぼすこととなった。
ちなみに異世界に連れ込んで個別に始末する、という作戦は後にデストラが似たような手段を用いて両戦隊を始末するために立案している。
【余談】
「ウィルソン」という名前はモーリス・ルブランが執筆したいわゆる「ルパン対ホームズ」に登場するシャーロック・ホームズパロディキャラ「エルロック・ショルメ」の相棒に由来する。
ホームズの相棒という点でピンとくる人も多いだろうが、モデルはワトソン。
ワトソン要素がデザインにも組み込まれており、金庫がある左足はギプスに固められたようになっているのも原典におけるワトソンは片足に古傷がある事に由来している。
武器が徳利と大福帳をモチーフにしているのは、信楽焼のタヌキの置物が持っているものだから。
頭頂部に緑色のパーツがあるのはタヌキが化ける時に頭に乗せる葉っぱのイメージ。
あまりタヌキに見えないためか、当初は尖った鼻先からサイ等とも言われていたがデザインを担当した久正人氏のTwitterにてモチーフが公表されている。
なおタヌキモチーフになったのは、エルロックとのコンビが前提であり、「狐と狸」が浮かんだためとか。
なお「密林へようこそ~Bienvenue a la jungle~」のモチーフは
星獣戦隊ギンガマンのギンガブレスがモデル。
金庫の識別番号の由来は不明。
最終更新:2023年07月06日 11:34