スケボーマルガム

「金、金、金ェー!この世の金は全て俺のものだ!ハッハッハッハー!」

【名前】 スケボーマルガム
【読み方】 すけぼーまるがむ
【声/俳優】 榎木智一
【登場作品】 仮面ライダーガッチャード
【登場話】 第2話「追跡、錬金、スケボーズ!」
【分類】 マルガム
ケミー スケボーズ
【属性】 ビークル
【憑依した人間】 須藤/強盗犯
【特色/力】 高速滑走/エネルギー弾
【モチーフ】 スケートボード、ミイラ

【詳細】

ビークルケミー「スケボーズ」が須藤という強盗犯の悪意と結びついて一体化し誕生したマルガム

腕を胸の前でクロスした状態のミイラの上半身に、表が黒、裏が赤のスケボーを真っ二つにへし折って両腕に、そして銀色の素体自身が折れかけたスケボーそのものを両腕で抱きとめるようにしてそれぞれ縛り付けた見た目を持つ。
両手のスケボーを分離させ乗り物として扱い、それによる高速滑走を得意とする。
あらゆる障害を鮮やかなスケートトリックでクリアし、スケートボードそのものになることで自由自在な軌道を描きつつ滑走し、車などの車輪の下に入り込むことで強制スリップさせるのが得意技。
両腕と一体化したスケボーはガントレットのように近接戦闘で威力を発揮する他、スケボーの車輪型のエネルギー弾を発射し遠距離攻撃もこなす。

憑依した須藤のメンタリティーが強化されたことで凶暴化し、彼の金に関する貪欲さから金の匂いを敏感に嗅ぎ取りどこまでも追跡する。

二人組で強盗を行っていた須藤だった(直前の犯行ではどこかの会社の社長を襲った模様)が、金への執着心から仲間も裏切って奪った金を独り占めしようとし、その悪しき欲望に引き寄せられたスケボーズと結合してスケボーマルガムと化した。
上記の通り、常軌を逸した金への執着から手に入れた金は全て食べることで体内に蓄える。
「金で腹は膨れない」とも言われたりするが、物理的に金で腹をふくらませるとは…

金を嗅ぎ分ける嗅覚で現金輸送車へ襲いかかり、駆けつけた警官隊も蹴散らしていたが、マルガムの気配を感じ取ったホッパー1の導きで宝太郎達がその場に現れる。
錬金術師の使命としてケミーを封印しようとするりんねはマンホールの蓋を操り須藤からスケボーズを分離することに成功。
しかし金とマルガムの力に対する須藤の執着心が凄まじく、宝太郎の元へと行こうとするスケボーズを引き寄せて再びマルガム化してしまう。

スケボーズを救うため仮面ライダーガッチャードへと変身した宝太郎と戦い始め、カマンティスとオドリッパをガッチャンコしたガッチャードオドリマンティス ワイルドモードの攻撃に圧倒されたためスケボーに乗ってその場から逃走を図る。

僅かな差で逃げられてしまった宝太郎だったが、そこへミナトがビークルケミー「ゴルドダッシュ」と共に姿を表した。
ミナトからゴルドダッシュを受け取り、ケミーの「走りたい」という思いを受けた宝太郎はスケボーマルガムをゴルドダッシュと共に追いかける。

加速に優れるゴルドダッシュは逃走中のスケボーマルガムをたやすく捕捉。
それに対しスケボーマルガムはゴルドダッシュの車輪の下に入り込んでスリップさせ、方向感覚を失わせつつ自身は薄さを活かしてショベルカーの下に入り込むことで宝太郎達をショベルカーにぶつけようと目論む。
だがスチームホッパーワイルドモードへ瞬時に錬成し直した宝太郎は、自分が踏み台になることでゴルドダッシュを上空へと蹴り上げ飛び越えさせるという力技でそれを回避。

落下しながらカマンティスのライドケミーカードを読み込ませるという予備動作を済ませつつ、強烈な加速で一瞬でスケボーマルガムを追い抜いた宝太郎はガッチャードバスターを連射してスケボーマルガムを足止めする。
足を止められてしまったため苦し紛れにタイヤ型エネルギー弾を発射して攻撃するも、それを受け止めた宝太郎は引き伸ばすことでタイヤゴムの弾力性を持った盾にするという奇想天外な発想で防がれ、続けて放った攻撃も受け止められた上そのまま弾き飛ばされ倒れ伏し、止めにスチームホッパーフィーバーを受けたスケボーマルガムは撃破された。

マルガムから分離したスケボーズは再びライドケミーカードへ封印され宝太郎の元へとわたり、須藤は取り込んだ金が爆発で燃え尽きる様子を見せつけられつつもダメージからかその場で気絶してしまった。

警察車両のサイレンが聞こえていたことから、その後到着した警察に逮捕されたと思われる。

【余談】

モチーフはスケボー。
スケートボードの略だが、板に車輪を取り付け、それに乗って行うスポーツを意味する。

系統は違うが、インラインスケート靴という「滑って移動する乗り物」をモチーフとした怪人として手裏剣戦隊ニンニンジャー妖怪カシャが登場。
スケボーズのデザインやカラーリングがどことなく仮面ライダーリバイレックスゲノムに似ているという指摘も有るが、ジャッカルゲノムというスケボーに乗って戦うフォームがある上に、仮面ライダーバイスジャッカルゲノムはバイスがスケボーそのものに変化する。

スケボーズを憑依させた須藤は強盗犯、しかも金に対する執着が凄まじい人間だったが、このマルガムも折れて使えないスケボーを抱きしめているようなデザインであり、「物に対する怪物じみた執着」がうかがえるデザインとなっている。

マルガムと化した須藤役の榎木智一氏は特撮初参加だが、千葉県ご当地ヒーローの悪役を担当していたという。
彼のツイッターによれば須藤は「銀行強盗犯」だったようで、相方の高田の「あの社長たんまり溜め込んでいましたね」という発言を見るに、銀行強盗を始めあらゆる強盗を働いて金を荒稼ぎしていた人物と思われる。

最終更新:2024年01月28日 22:09