SAVER IN THE DARK


「……体に、響くな」

身に纏うのは血に染まった黒衣。樹海の中を歩きつつ、木野薫は呟いた。
彼がいかに凄腕であろうと、救急箱だけでは応急手当が精々だ。
回復力とて常人よりは上と言った所。歩けるだけでも重畳と言えるだろう。
幾度も膝から崩れ落ち、しかし、

「護りに、行かなければ……!」

同じ数だけ立ち上がり、進んで行く。

―――もう一人のアギトは、決して歩みを止めはしない。


樹海の中、一組の男女が向かい合って座っていた。

「……乾さん。これからどうしましょう……」

右の少女は天美あきら

「巧でいい。にしても……」

左の青年は、乾巧だ。
彼らが座り込んでいる理由は単純。

「傷、大丈夫ですか?」
「大分楽になった……あきらは?」

疲労と負傷だ。
市街地から樹海への移動に加えて三度の戦闘。
大きな怪我は少ないが、打撲、擦り傷程度なら数え切れない。

「私は大丈夫です……鍛えてますから」

冗談めかして言う。
シャツを臍まで捲り上げ、腹の傷を見せるあきら。
サーベルの刺し傷は痕しか残っていない。鬼の治癒能力は常人のそれとは桁が違う。
それを見た巧は、

「……確かに」

そう言い、微かに笑い―――

「腹筋、割れてるな」

―――瞬間、大気が凍った。

「そういう意味じゃありません!」

即座にシャツを戻し、反論の声を挙げる。
だが、同時に安堵した。冗談を言える、つまり、ある程度は回復したという事だ。

「……そろそろ、天道の言っていた合流場所に行くか」

誤魔化すような巧の言葉に同意し、立ち上がる。
否、立ち上がろうとした。

「……避けろ、あきらッ!」

驚愕の声は巧のそれ。
巨大な金棒が、咄嗟に動いたあきらの脇の地面を穿った。

「ッッ!?」

大上段からの一撃。
蛇柄のシャツを羽織った長身痩躯の男―――浅倉が、後頭部目掛けてそれを振り下ろしたのだ。

「……ひ……ゃぁ!?」

巧の傍に飛び退き、振り返ったあきらの喉から漏れた音。
それは、恐怖と驚愕、そして震えを綯い交ぜにしたものだ。
この島に放り込まれた直後に出会い、そして自分と殺し合いを演じた男。

浅倉は潰れた左眼に歓喜を浮かべ犬歯を剥き出しに。蛇の威嚇じみた叫びを挙げて飛び掛る。

「逃げてろ!」

あきらを突き飛ばす巧。
ファイズフォンを取り出す時間は無い。地を蹴り低い軌道で跳躍。
脊髄に眠る銀狼を呼び覚ます。血管を駆け巡るオルフェノクの因子が陰影を皮膚に浮かび上がらせ―――

―――それだけだ。

「……な!?」

速度は、巧の予想よりも遥かに遅かった。本来ならば狼の姿で男の懐に潜り込めていた筈だ。
しかし、現実には人の姿で男に対し二歩の距離。素手の間合い―――クロスレンジにはまだ遠い。
そして、その位置取りは、

「邪魔だ……!」

金棒のダウンスウィングが側頭部を襲う。巧は腕を立てて防御。

「ぐ……!」

前腕半ばに命中。骨の軋み、衝撃で姿勢が崩れ、傍らの木に倒れこむ。頭が樹にぶつかった。
一瞬だけブラックアウトした視界。その刹那に、浅倉はあきらへ近付き金棒を振り上げていた。
怯えを表情に出す彼女に対し、それが振り下ろされる。
立ち上がろうとし、しかし脳が揺れる感覚に崩れ落ちる。

「……あきらッ!」

もう、誰も失いたくないと。
巧のその思いは、巧のその叫びは、しかし風に流され空へと消えた。


まず最初に、生臭い鉄錆が味覚に来た。
次は触覚、風の流れが肌を撫でている。
嗅覚に感じたのは、草と土の淡い匂い。
聴覚は、擦れ合う木の葉の音を捉えた。
最後が視覚だ。僅かに瞼を持ち上げる。

「あ、起きた?」
「北岡……さん……?」

地面に仰向けに寝かされていたようだ。
手を脇に付き、立ち上がろうとする。

「……まだ、動かない方がいい」

北岡の制止と同時、肘から力が抜け、崩れ落ちる。
背骨が地面に激突し、呻き声が漏れる。

「ほら言わんこっちゃ無い……」

朦朧とする意識。頭を抱える弁護士に対し、一つの質問を紡ぐ。

「木野さん……は?」
「橘が止めに行った。
 ……帰ってこない所から考えると、説得は失敗したみたいだね」
「そんなこと……ッつ!」

大きく息を吸い、反論の声を挙げようとした瞬間、頭が強く軋んだ。

「ほら無理するから……とにかく、今は絶対安静にしときなよ?」
「でも、木野さんと橘さんが……!」

焦りが言葉へと変わり、放たれた瞬間、
北岡が、ゆっくりと口を開いた。

「……少しは、橘の事を信用したらどうだい?」

「……あ」

―――その通りじゃないか。
全く、眼から鱗が落ちた気分だ。

「……すいません」
「ま、重傷の君と俺が行っても足手纏いになるだけだしね。
 君は体を休めておいてくれ。警戒は俺がしておくよ」

その笑みに安堵を覚え、眼を瞑った。
疲労の蓄積していた意識は、容易く眠りへと落ちていく。


……何やってるんだろうね、俺。

らしくない。
全く持って、らしくない。


「……おや?」

樹海を西へと歩きながら、裏のある笑みを浮かべる金髪の少年。
その視線の先には、東へとひた走る黒のライダージャケットがあった。

……面白そうだねえ、これは。


「くそ……!」

城茂の焦燥―――橘の仲間が見つからない。
殺人鬼に狙われている―――という言い方、怪人や化物と言わなかったことから、相手は恐らく殺し合いに乗ったライダーだ。

まるで、かつての自分のように。

―――俺も、ギャレンに負けてられねえ。

そいつに仮面ライダーを教えてやると、そう、心に強く誓った。
再び地を蹴り加速。

「……?」

流れる視界に、赤と金の色彩が映る。
木の緑と茶色の中で、その色は強く異質だった。


「乾さん!」

自分を護ろうと、目の前の男に飛び掛った彼が、地面に転がり呻いている。
男は、薄笑いを浮かべたまま、こちらへゆっくりと歩いてくる。
―――このままだと、死ぬ。
自分と、そして―――乾さんも。
死んで、しまう。
―――それだけは、絶対に嫌だ。
脳幹に液体窒素を吹き掛けられたような感覚。
震えが止まる。敵に対する恐怖が、誰かを失う恐怖に置換された。
デイパックを放り投げ駆け寄ろうとし、しかし振り下ろされる打撃。

だが、それはもう恐れない。

抗う為に殺意を見極める。
睨むように、強く眼を見開いた。

上から下へ、縦方向の攻撃を避けるのなら左右が定石。
見るべきは手元。柄尻を左手で支え、その上に右手を重ねている。
こちらから見て右側に軌道を変えるのは容易いが、逆は難しい。そういった構えだ。
次に足運び。踏み込んだのは右の足。ならば、向かって左側に行けば背後に回れる。
二つの要素から導き出される正答は左。だが、最後の一つがそれを覆す。

右へ。身を低く、膝の屈伸と腕の振りを使い爪先で地面を噛んで跳躍回避。
回り込んだ直後、男の動きに明らかな動揺が見て取れた。

……思ったとおり、見えてない……!

あの時に付けた眼の傷だ。怯ませる為のものだったが、どうやら相当深かったらしい。
その確信、同時に左足だけで着地。更に身を深く沈める。
姿勢が低くなった事と、片足で体を支えていること、そして、体には跳躍による勢いの残滓が残っていること。
その三つを連携させ、地を這う回し蹴りを放つ。

「―――はァッ!」

足の甲で踝を打ち据えた。
体格、ウェイトの差は大きいが、相手は金棒を振り下ろし姿勢が崩れている。

「……ぐ、ッは!」

足を払われ転倒。地面に背中を打ち付け呻く男。
その隙に、腰の鬼笛を口元へ運ぶ。

「……乾さん。人を護るのが、鬼の仕事です。
 だから、私も闘います。一人の鬼として―――仮面ライダーとして!」

彼は苦悶の表情の上に驚きを浮かべ、しかし、薄く笑んだ。

「……やっちまえ、あきら」

目を閉じた巧の声に応じ、強く細くそして鋭く、息を鬼笛に吹き込んだ。
管の鬼は風と近しい。ならば、鬼笛より流れ出ずるは空渡る疾風の音色。
高い音に震える大気は蒼く染まる。閉じた螺旋を描き、空へと上り行く風。

大気の幕を突き破り、飛び出た四肢は既に群青。
立ち上がった男が、銀のベルトを腰に巻いた。右手に持った黒い長方形の箱。
その口が紡ぐ感情はただ一つ。
歓喜。

「は―――ハハハハハハハハハハハ!
 おまえは、おまえが、おまえもライダーだったのか!
 面白え……!」

変身、と言おうとしたのだろう。
だがそんな隙は与えない。上段の蹴りでそれを弾き飛ばした。

「……ッ速えなあ!」


男の蛇に似た笑みが一層深くなる。
微かな寒気を覚え、しかし恐怖は感じない。

右の拳を、強く握った。


眼を閉じている津上は、しかし穏やかな呼吸を続けていた。
……大丈夫そうだねえ。
一安心といった所だ。だが、問題はある。
……俺の体、そろそろヤバい?
心臓が締め付けられる感覚と共に、視界がブラックアウトする発作。
先程のそれは何処か強く、そして苦痛が大きかった。
……急いだ方が良いかもね。
三日や四日で死ぬ気はしないが、戦闘中に発作が起きて闘えるわけがない。
そして、首輪だ。直接命に関わらない分、問題としては軽いものだが、
……よく考えたら、神崎が願いを叶える保証も無いんだよねえ……
現在の状況―――見知らぬ世界に拉致されていることを鑑みるに、それに近いことは出来そうだが。

耳に、何かを引き摺るような、そんな音が聞こえた。

即座に跳ね起きる。継続する音から位置を推測。
木の向こう側から、だ。
この位置からでは何も見えない。
「……誰だい?」
落ち着いた声を出す。左手の指にカードデッキを挟み、即座に変身出来るよう準備しておく。

ゆっくりと、木の陰から人影が姿を現した。

その色は―――


戦闘というものを大まかに分解すると、行動は三つに集約される。
即ち、攻撃、防御、回避の三つ。
そして、それらを支える経験、体格、武器防具、そしてそれ以外の全てもまた、重要な要素だと言える。

それら全てを総合した結果において、一人の殺人鬼と一人の少女は、全くの互角だった。


「おおぉッッ!」
「……ッ!」

浅倉の金棒、袈裟に振り下ろされたそれは、あきらに軽々と避けられる。
金棒による打撃を、攻撃と防御双方に用いる浅倉。
手刀と拳、蹴りによる攻撃を行いつつも、回避を重視するあきら。

その戦闘は、全くの互角だった。

変身しない人間が、鬼の常識外の身体能力に対抗することは不可能だ。
だが、それを覆すだけの要素が複数存在した。
まず性別、年齢による体格差。しかし鬼と人の差を埋めるにはまだ遠い。
あきらは鬼として不完全だが、それでも純粋な膂力で互角以下。
次に武器、あきらが素手であるのに対し、浅倉は巨大な音撃棒を手にしている。
この差は大きい。肉体の性能で劣る浅倉が攻撃力において上に立ったという事もあるが、更に有利な条件がある。
即ち―――リーチ。
拳と棍棒では、実に倍以上の差だ。音撃弦はデイパックごと投げ捨ててしまった。回収する余裕は無い。
何より、対人戦闘の経験は浅倉が圧倒している。

再び、浅倉が攻撃を放つ。
足元を薙ぐ初撃は跳んで避ける。旋回し肩を打たんとする二撃目は地に伏せて避ける。
その体勢なら避けられまいと、浅倉が振り下ろした大上段の三撃目。
しかしそれがあきらの誘導。単純な振り下ろしは、鬼としての姿でなくとも対応できた攻撃だ。

だからあきらは跳んだ。向かって右、浅倉の視界が無い側に。
―――それこそが、浅倉の誘導だとも気付かずに。

一度見切った攻撃には容易く対処できる。それは浅倉とて同じ事。
彼の選択肢は攻撃防御回避の三択。
先程はそのどれも選べなかった。死角に回り込まれた動揺を突かれたからだ。
だが、二度は通じない。

手元、柄尻を左手で支え、その上に右手を重ねている。
左側に軌道を変えるのは難しいが、逆は容易い。そういった構えだ。
足運び。踏み込んだのは右の足。故に、右側が―――あきらのいる側が、彼にとって正面となっている。

浅倉は手首の捻りと重心の移動を合わせて軌道を変更。金棒の先端は、あきらの蹴り足と衝突し―――吹き飛ばす。

「……ぐ……ぅ……!」

如何に強靭な鬼の肉体といえど、後頭部を地面に打ち付ければ意識は混濁する。
予想外の事態に受身も取れず、変身の解けたあきらのように。

「楽しかったぜえ、あきらぁ!」

今度こそ、殺意の打撃は振り下ろされる。

――――――たった一つだけ、前提が間違っていた。
      この闘いは、鬼と人との闘いではなく、鬼と鬼との闘いだ。何故なら―――

浅倉威、彼こそは殺人鬼、人を殺す『鬼』であるのだから。


「北岡……か」
「やあ、とりあえず―――橘はどうしたの?」

姿を現したのは、黒いコートを血に染めた男。
木野だった。
まず、最も重要な事を聞く。格好からして、答えは分かり切ってるようなものだが。

「死んだ……いや、俺が殺した」

表情、口調、そして視線の向きから内心を推し量る。
……落ち着いてる?
あの時の、何処か狂人じみた気配が感じられない。
……橘の説得、か?
その推測は確証に変わる。
……隙だらけの津上に、何もしようとしないね。

『ライダーは俺一人でいい』
その考えを、橘が改めさせたのだろうか?

……好都合っちゃ好都合なんだけどねえ……ライダーを片っ端から始末してくれるってのは。

まあ、過ぎたことを言っても仕方がない。
大体、それを言うなら橘を徹底して引き止めておくべきだったのだ。

「北岡……一つだけ聞かせてくれ」

と、木野が口を開いた。

「……あの男は何処に行った」

あの男―――木野が名前を知らない奴となると……

「……それを聞いて、どうするつもりよ?」
「―――倒す。それが、仮面ライダーとしての、人を護る者としての責務だ」

……一体どういう説得をしたんだろうね、橘は。

「なら、早く行きなよ。浅倉なら、多分あっちの方だ。最後に見てから大分時間が経ってるけどね。
 止めはしないから、さ」
「……信じてくれたのか?」

木野が意外そうな表情を浮かべる。

「ああ、ただしアンタじゃない。
 俺が信じたのは、アンタを仮面ライダーに戻すと言った橘だよ」

そして俺は、心にも無い台詞を吐いた。
嘘ではない。ただし、真実でもない。
この言葉そのものが、木野を浅倉にぶつける為の布石。
もしもここで素直に信じたと言えば、その言葉そのものを疑われかねない。
だが、ワンクッションを挟めば話は別だ。木野が俺の橘への信用を疑う理由は無い。

「……礼を言う。北岡」
「貸し一つ、って事でいいのかな?」
「ああ、それでいい……その貸しは、その病を治して返そう」
「……期待してるよ」

―――浅倉を倒してくれることを、ね。


アナザーアギトへと変身し、樹海を駆ける。紅い布が風を受け、たなびいた。
活性化した自己治癒能力が、全身の傷を埋めていく。
……あと一分!
変身の制限時間、およそ十分。そのカウントは頭の中で着々と進んでいく。
聞こえた戦闘音、悲鳴や呻きから、この速度でおよそ五十秒強の距離。
恐らく、到達と同時に変身は自動的に解ける。

だが―――木野薫は躊躇わない。何故ならば、彼もまた―――

―――闇を切り裂き光をもたらす、仮面ライダーの一人であるのだから。


次の瞬間、幾つものことが同時に起こった。

振り下ろされる音撃棒・烈凍。
あきらに避ける術は無い。
巧は気を失っている。

だが、紅をなびかせた緑の色彩が、横合いから金棒を蹴り飛ばした。


目を逸らさない。
変身の解けたあきらに出来たのは、それだけだった。
―――だが、運命は覆される。

「……!?」

木の陰から飛び出した影が、その一撃を蹴り払った。
空中で二連蹴りを放ち、左の足が浅倉の肩を打ち吹き飛ばす。

地に降り立ったその姿を、ある者はアギトと呼ぶだろう。
或いはオルフェノク。
或いは改造人間。
或いはアンデット。
或いはワーム。
或いは鬼。

或いは――――――仮面ライダー、と。

正義の味方とは、殺意の前に立ち塞がる者の名だ。
薄い緑の輝き。影が黒衣の男へと転じる。

「立てますか!?」

鋭い声。

「は……はい!」

状況を把握できないまま、しかしあきらは頷いた。
目の前の男が、自分のような半端者とは違う、本物だと確信したからだ。
己の師である威吹鬼や、あるいは巧、ファイズのような。
身に纏っている空気が違う。護る闘いも、倒す闘いも、両方を経験した戦闘者の気配。

「でも、乾さんが!」
「そこに倒れている人ですね?」

素早く巧へと近付き脈を取り、瞼を引き上げ瞳孔を確認する。
大丈夫そうですね、と呟き、デイパックから取り出した水を顔面に叩き付けた。

「立てますか?」
「……つ、あ……誰、だ?」
「立てますか、と聞いています」
「……ああ、立てる、ぜ。少し、ふらつ、くが、な」
「乾さん!」
「あき、ら?
 ……あの野郎は!?」
「この人が助けてくれました……ありがとうございます」

「礼は後で。急いであちらに逃げて下さい。北岡、津上という人が、きっと助けてくれる筈です。
 ―――私が時間を稼いでいる間に、早く!」

見れば、吹き飛ばされた浅倉は、幽鬼じみた動きで立ち上がっていた。
左肩を手で押さえている。先程の蹴りは、肩を脱臼させてたのだ。

「はい!」
「あ、ああ」

二人は背を向け、駆け出した。巧の足取りが僅かに揺らめいているが、あきらが肩を支えている。

「……何だ、テメエは……!」

「―――ただの、仮面ライダーだ」

「は、面白え―――」

同時、木野は僅かに眉を顰める。
浅倉が、自ら左の肩を木に叩き付けたのだ。
一度ではない。二度、三度と続き四度目。鈍い音と共に、左の拳が握られる。
外れた肩を強引に嵌め直したのだ。かなりの激痛を伴う筈だが、浅倉の表情にはその欠片も見出せない。
その貌に浮かぶのは、ただ恍惚とした殺人鬼の笑み。

―――木野は、一枚のカードを指に挟んだ。
ラウズカード、ダイヤのカテゴリーエース。

……力を借りるぞ、橘……!

腰に捲いたベルト。バックルに、それを滑り込ませる。
そして木野はレバーを引いた。かつて、橘がそうしたように。

『Turn Up』

蒼い燐光が、長方形の壁として展開された。
中央にダイヤを冠したクワガタムシの紋章。

浅倉もまた、動いた。

「……変身」
『Stunding by……Complete!』

右手のデルタフォンがコマンドを認識。ムーバーへの接続と共に駆け巡る銀のフォトンブラッド。
悪意の猛毒が浅倉の身を染めようとし、しかし逆に呑み込まれる。

「ッはァァァァァ……ッ」

排熱じみた浅倉の吐息。
木野は、ゆっくりと歩を進める。


「……俺は、仮面ライダー」

ある少年がいた。
カテゴリーエースの闇に呑まれ、しかし橘が光を見出させた少年が。
ある男がいた。
己の過去という闇に呑まれ、しかし橘が光を見出させた男が。

足が、膝が、手が、肘が、胴が、頭が、蒼い光壁を潜り抜けた。
胸部や顔面、手の甲を飾るダイヤの菱形。
真紅と白銀の色彩を持つ、その名こそが、


「――――――仮面ライダーギャレンだ!!」


―――奇しくも、
男が放った言葉は、その少年と良く似ていた。


「……北岡さん」
「起きたのか翔一君……もう大丈夫、かな?」
「……何で、木野さんを行かせたんですか?」

げ。

「……起きてたの?」

拙い。これは拙いんじゃあない?
何しろ、木野を行かせた理由は浅倉にぶつける為だ。
あわよくば相打ちを狙ってるってのもあるけどね。
当然、それをそのまま伝えられるワケがない。

「寝惚けてたんですけど、思い出しました」

どうするよ、俺?
下手な言い訳は逆効果だ。余計疑われる。
しかし考え込む時点でアウト。それだけで嘘を疑われるからだ。
こいつ、城戸と似ているようで似ていない。本気で馬鹿な行動を取る所は似ているが、城戸と違ってきっちり思考を働かせている。

「ああ、それは……」

だから、取り合えず声を出した。考える時間を稼ぐ。

「……い……うぶです……ぬいさ……」
「……くみで……って……つッ!?」

―――何よ?

声が聞こえたのは樹海の奥。丁度、木野が向かったのと同じ方角からだ。
驚いたように、そちらへと顔を向ける。半分は演技。
渡りに船、ってのとは少し違うのかね?

―――まあ、鬼が出るか蛇が出るか……


「大丈夫ですか、乾さん……」
「巧でいいって……つッ!?」

その遣り取りは最早何度目か。
巧が木の根に蹴躓く度に繰り返された会話。

「……君達は?」

そこに、声が掛けられた。
あきらの視線の先には、スーツを着た男の姿。
こちらに強い警戒の視線を送っている。
傍らには、巧と同年代の男が上体を持ち上げていた。

二人組みということから、あきらの思考の中に一つの情報が浮かび上がる。

―――北岡、津上という人が、きっと助けてくれる―――

「……北岡さん、ですか?」
「……ああ、そうだけど―――」


本当に何者よ。この二人。
女の子の方は俺の名前を知ってるし、男の方はボロボロでこっち睨んでるし。

「私達を助けてくれた、黒いコートを着た人が、助けてくれる人がいるって……」

……木野?
厄介なことになってきたねえ、どうも。
助けてくれた―――ということは、浅倉か誰かに襲われていたのだろう。

「……ああ、俺が北岡で、こいつが津上。
 あいつは―――木野は、どうしたの?」

大方予想はついてるけど、ね。

「私達の代わりに、あの人と闘っています……」

やっぱり、か。

「北岡さん、助けに行きましょう!」

……やっぱり、か。
誤魔化せたのは良かったけど、これはこれで拙いねえ。

「……傷はいいのかい?」
「大分、痛みも引きました。
 ―――闘えます!」

全身のバネを使って跳ね起きる津上。
確かに、そこまで疲労しているようには見えない。
……行くしかないか。

「ああ、なら―――行こう、木野を助けに」
「はい!」

全く持って――――――やれやれだ。


戦況は、一方的に木野が不利だった。
その原因は、

『Bullet』

カードを銃身上部のスリットに通す。銃に吸い込まれる蒼い紋章。

「ファイア」
『Burst mode』

浅倉もまた銃を引き抜いた。互いの射線が交差する。

射撃。

弾丸の応酬は、一発ずつで終了した。
ギャレンの弾丸。喉元に直撃したそれはデルタをよろめかせ、
デルタの弾丸。鳩尾に着弾したそれは、装甲を灼き黒い焼け焦げを作り出す。

本来、弾丸とはライダーの装甲に対して致命的なダメージを与えられるものではない。
橘のように一点に集弾させれば別だろうが、木野や浅倉の技量では着弾の衝撃で怯ませるのが精々。
だが、デルタやファイズのブラスター、それが放つ弾丸は実体弾ではない。
フォトンブラッド。あらゆる生物にとって致死の猛毒足り得る攻性のエネルギーを凝縮したものだ。
仮面ライダーギャレンとは、人間とカテゴリーエースとの融合体と言える存在である。
故に、フォトンブラッドに対しては絶望的に相性が悪い。

遠距離では埒が明かない、どころか自分が一方的に不利であると悟った木野は疾走。
浅倉も銃を腰にマウントし、傍らに突き立てていた金棒を引き抜く。

スマートブレイン社製のライダーシステムとは純粋な強化服だ。
カタログスペック以上の出力は出せないが、裏を返せば一定の能力を常に発揮出来る。
対してボード製のライダーシステムは、カテゴリーエースとの融合を行う為の機構である。
装着者の適応値、融合係数によってはカタログスペックを遥かに凌駕する出力を叩き出すが、

「はッ……!」

渾身の直蹴り。デルタの鳩尾目掛けて放ったそれは直撃し、しかし、

「その程度かァ!?」

裏を返せば、低い融合係数で扱えるのはそれ相応の能力に過ぎないという事を意味する。
木野の一撃は、直撃したにも関わらずデルタの装甲を貫けない。衝撃が拡散し、ダメージが徹らないのだ。
決して高くはない融合係数を射撃の技術と立ち回りで補うのが橘朔也の戦術だった。だが、彼にそこまでのスキルは無い。
融合係数とて、木野薫のそれは橘に比して更に下。アギトの肉体によって融合は維持されるものの、SB社製の中でも特に高いスペックを誇るデルタとは比べ物にならない。

振り下ろされる烈凍。左手の銃で受け止めるが、重い。
腕が軋む。足裏が樹海の地面に沈んだ。右の拳を握り、肘を引く。直突きの準備動作。

「ぐッ!?」

だがそれよりも早く、デルタの膝蹴りが腰に叩き込まれた。
手から力が抜け、防御を突破した金棒が左の肩を打ち据える。

消える握力。重い音を立て、ギャレンラウザーが地面に転がった。

腰から崩れ落ちる。続く打撃、大上段に振り上げられた一撃は避けられない。

ここまでか、と木野は感じる。
死んでたまるか、と木野は思う。
如何に動けば生き残れる、と木野は考える。

わからない。わからないまま――――――


振り下ろされる一撃は、人類の動態視力を凌駕する速度へと至っていた。
木野薫では止められない打撃。
額へと迫り、迫り、迫り、迫り―――

―――だが、届かない。

その理由は単純だ。
発条仕掛けの動きで跳ね上がった木野の右手が、その先端を、小揺るぎもせずに受け止めていた。

「な……!?」

驚愕の声が二つ重なる。
片方は無論、必殺の一撃を受け止められた浅倉のもの。
もう片方は、苦し紛れに振り上げた手が攻撃を弾けたことに驚いた木野のそれ。

停滞は刹那。
金棒から離した手で地面を叩き、その反動で跳ね起きる木野。
飛び退き、様子を窺う浅倉は眼中に入っていない。

右手を拳に握り、そして五指をゆっくりと開いていく。
微かな違和感―――疼き。

「お前か……お前が、助けてくれたのか……?」

鼓動、幻痛、共鳴、その全てを溶け合わせた様な、疼き。
右腕が疼く。かつてと同じように。

敵を倒せ。前に進め。ライダーとしての使命を果たせ―――護り抜け、と。

「――――――雅人!」


左手で銃を拾い上げる。右手は拳を握り腰溜めに。
何故、あれほどの腕力を発揮できたのかは分からない。

「……ッチェック!!」
『Exeed Charge』

木野は耳を打つ音に思考を中断。見れば、デルタの銃口が輝きを放っている。
応じてラウザーを展開、引き抜いたのはカテゴリーシックス。

『Fire』

響く電子音声。瞬く間に、全身を紅い焔が覆った。

「終わらせる……ッハァ!」

放たれた青白い光弾。二重螺旋を描くそれに対して右手を開き、
掴み取り、握り潰す。余波が掌を灼こうともがくが、拳の焔に掻き消された。

通常の炎では、フォトンブラッドに干渉など出来はしない。
だがギャレンが纏うのは、蛍の始祖たる不死生物、ファイアフライアンデットの炎。
通常の蛍はルシフェリンによって熱無き光を放つが、オリジナルが放つそれは超高温のエネルギーそのものだ。

浅倉の驚愕という隙を突きもう一枚。

『Bullet』

銃把を握り、狙いを定め―――
、、、、
投擲する。

横に回転しつつ空中を移動するギャレンラウザー。狙いは顔面右半分。
当然、当たった所でダメージなど無い。
だが、ラウズカードを格納する銃後部とのバランスをとるように、その銃身は異常に太い。
浅倉の視界が半分だけである事は木野も知っている。彼には傷の深さなど一目で分かる。
その太い銃身が、半分の視界を完全に覆い隠した。
拳を振るい上へと弾く浅倉。醒銃が高く高く舞い上がる。

刹那、強烈な打撃が入る。
一瞬にして接近したギャレンが、デルタの脇に右の拳を叩き込んだ。

「……ッ!?」

浅倉の口から息が漏れた。先の蹴りとは比べ物にならない衝撃。警戒が右へと向く。
それを狙った左拳のチョッピングが、顎を横から叩き脳震盪を誘発する。
瞬間だが膝が折れる。その落下を利用した三撃目が鳩尾に入った。

そして木野が右手を掲げた。落下するギャレンラウザーのトリガーガードに指を差込み半回転させホールド。
デルタの胸に突き付ける。

ライダー同士の戦いにおいて、銃弾とは弱い武器だ。
だが、橘のように一点に集弾させれば、その威力は充分に装甲を貫ける。
確かに、木野薫に射撃の技術は無い。
しかし―――

「この距離なら話は別だ!!」

二つの条件。零距離射撃。反動程度では震えもしない右手。
連射した。

「ぐ、がああああああ!?」

浸潤、貫徹。
素早く跳び退る。ふらつく浅倉を見据え抜き放ったカードをラウズ。

『Drop』
『Fire』

ラウザーは腰に収めた。ゆっくりと息を吐き出し、呼吸を整える。
両手で大気を掻き混ぜるように、一種独特の構えを取り、

『Burning Smash』

大地が弾ける錯覚を伴う大跳躍。空中で大きく身を捻り、

「ッハァァァァアァァァァッッ!!」

両の踵を、デルタの肩へと打ち込んだ。
吹き飛ぶ浅倉。変身が強制的に解除され、生身の状態で木の一本に引っ掛かった。

「……ふう」

木野もまた、バックルのレバーを引き変身を解除する。

――――――それが、運命の分岐点だとは気付かずに。


「急がないと……!」
「ちょっと、速いって!」

……この女の子、本当に何者よ?

仮にも重病人の俺や、あの乾って怪我人と比べて速いのは分かる。
だけど、津上より速いってのはどういうことよ?
樹海を走るのは難しい。歩くのならともかく、走っていては木の根に蹴躓くことがある。
このあきらって子には、そんな様子が全く無い。

「……この辺りです!」

もう津上は二十メートルも先行された。俺達からは四十近い距離が離れる。
一人、開けた場所に出ている。

「来るな!」

鋭い声―――木野?
直後、


樹上から飛び降りた浅倉が、あきらの首筋に手刀を打ち込んだ。


「形勢逆転、だなあ……北岡ァ!」
「……変しッ……!?」
「やめろ、津上ッ!」

「良く分かってるじゃねえか……なら、俺が何を要求するかも分かるな?」

「……何時に、何処でよ?」
「三時間後に……あの小屋でだ。おまえ一人で来い。破った場合は……」
「この小娘の命は無い、って?」
「さあなあ……それで済めば良い方かもなあ?」

「テメエ……!」

「いいよ、それで。乾君も慌てない。
 ……元々、おまえに負ける程弱くないしね」

「北岡さん!?」
「北岡!?」

「言ってろ……じゃあなあ北岡、また会おうぜ」
「嫌だね、と言いたんだけどねえ」


そのまま、浅倉はあきらを肩に担いで走り去った。
地図も見ていないのに、方角は全くもって正確だ。どんな方向感覚してるんだか。
周囲の三人―――津上、木野、乾―――は、情報を交換している。
と、木野がこちらを向いた。

「北岡。お前はどうする心算だ。
 まさか、本当に一人で行くのか?」

予想通りの質問。

「ああ」
「馬鹿な……奴は強い。ライダーとしての能力とは別の次元でな。
 お前の方が良く知っているだろう?」
「だから、だよ。それに、勝算は充分にある」

浅倉の言葉には、一つの穴があった。
俺一人で行くことは指定してきたけど、他は何も言っていない。
木野が腰に捲いたままのベルトを指差し、

「それ、借りてもいいかな?」
「……成程な。それなら確実に勝てる」

複数回の変身を行えば、確実に勝てる。
、、 、、、、、、、、、、、、
無論、そんなことをする気は無い。
橘のベルトを確実に持ち逃げできるから、そうするのだ。

――――――今回は感謝するよ、浅倉。

これでまた、目標に一歩近付いた。

浅倉は、C-6から北へと向かった。
キングは、B-6を西へと歩いていた。
城は、B-5を東へと走っていた。

当然のように、その三人は邂逅する。
―――そして、一人の鬼もまた、その渦に呑み込まれる。


そして、それだけが、誰もに対して平等に降り注いだ。

『あーあー、マイクテスト中。みんな聞こえてるー!?』

――――――紅い怪物の、悪意に満ちた嘲笑だけが。



【残り29人】
【浅倉 威@仮面ライダー龍騎】
【1日目 現時刻:午後】
【現在地:樹海B-6】
[時間軸]:本編終盤辺り。
[状態]:左目負傷、全身に中程度の負傷(打撲、火傷など)、中程度の疲労。腹は満腹。精神的にはワックワク。
   気絶したあきらを背負ってます。
[装備]:デルタフォン、デルタドライバー。音撃金棒・烈凍。
[道具]:ファイズブラスター。三人分のデイバック(風見、北崎、浅倉)。グランザイラスの破片。
[思考・状況]
1:北岡との戦いが楽しみで楽しみで仕方ない。

天美あきら@仮面ライダー響鬼】
【1日目 現時刻:午後】
【現在地:樹海B-6】
【時間軸】中盤くらい
【状態】全身のダメージ小、気絶中。
【装備】破れたインナー、鬼笛。
【道具】なし
【思考・状況】
1:気絶中
※ディパック、変身鬼弦(裁鬼)、音撃弦・閻魔はC-6(浅倉と戦った辺り)に落ちてます。

【乾巧@仮面ライダー555】
【1日目 現時刻:午後】
【現在地:樹海C-6】
【時間軸】中盤くらい
【状態】肉体的ダメージ。特に右腕。
【装備】ファイズドライバー、ファイズフォン
【道具】ミネラルウォーター×2(一本は半分消費) カレーの缶詰 乾パンの缶詰 アイロンを掛けた白いシャツ。
【思考・状況】
1:あきらを助けたい。
2:情報交換する。
3:神崎をぶっ飛ばす。
4:天道と合流する。
5:草加とも出来れば合流したい。
※次回変身時には面割れは直っています。

北岡秀一@仮面ライダー龍騎】
【1日目 現時刻:午後】
【現在地:樹海C-6】
[時間軸]:本編終盤辺り。
[状態]:全身に中程度の負傷(打撲、火傷など)、小程度の疲労。
[装備]:カードデッキ(ゾルダ)、バタル弾。
[道具]:配給品一式×2(自分とキングのもの)
[思考・状況]
1:橘のあれ、持ち逃げしよう。
2:……城戸たちとでも合流してみるか。リュウガについて何か分かるかもしれない。
3:人数がある程度減るまでは優勝するかアンデッドになるか、とりあえず脱出を目指すかは保留。
※バタル弾は改造人間のみに効果あります。

【木野 薫@仮面ライダーアギト】
【1日目 現時刻:午後】
【現在地:樹海C-6】
[時間軸]:本編38話あたり
[状態]:全身に小程度の負傷(打撲、火傷、刺し傷など)、中程度の疲労。2時間変身不可。
[装備]:ギャレンバックル。ラウズカード(ダイヤのA、2、5、6)
[道具]:救急箱。精密ドライバー。ディスカリバー。GA-04・アンタレス。配給品一式×2(睦月、木野)
[思考・状況]
1:自分の油断に対する後悔。
2:橘の遺志を継ぎ、闇を切り裂いて光をもたらす。
3:とりあえず情報交換。
4:丘のメンバーと合流。
5:無力な人たちを守る。
6:医師の使命を忘れない。

【城茂@仮面ライダーストロンガー】
【1日目 現時刻:午後】
【現在地:樹海B-6】
[時間軸]:デルザー軍団壊滅後
[状態]:胸の辺りに火傷。
[装備]:V3ホッパー、パーフェクトゼクター
[道具]:支給品一式
[思考・状況]
1:あの少年(キング)に接触してみるか?
2:仲間を探す(丘のメンバー優先)。
3:殺し合いを阻止し、主催者を倒す。
4:明日、ジェネラルシャドウと決着をつける。
5:自分に掛けられた制限を理解する。
※首輪の制限により、24時間はチャージアップすると強制的に変身が解除されます。
※制限により、パーフェクトゼクターは自分で動くことが出来ません。
 パーフェクトゼクターはザビー、ドレイク、サソードが変身中には、各ゼクターを呼び出せません。
 また、ゼクターの優先順位が変身アイテム>パーフェクトゼクターになっています。

キング@仮面ライダー剣】
【1日目 現時刻:午後】
【現在地:樹海B6エリア】
[時間軸]:キングフォーム登場時ぐらい。
[状態]:健康。
[装備]:携帯電話
[道具]:なし
[思考・状況]
1:あの男(城)に接触する。
2:レンゲルとのゲームのため、ラウズカード探し。
3:この戦いを長引かせる。そのため、支給品を取り上げる。
4:戦いに勝ち残る。まだまだ面白いものも見たい。
5:今は戦うつもりは無い。
6:北岡に興味。しばらくしたら、また会おう。

【津上翔一@仮面ライダーアギト】
【1日目 現時刻:午前】
【現在地:樹海C-6】
[時間軸]:本編終盤。
[状態]:腹部のダメージ+疲労(中)
[装備]:なし
[道具]:カードデッキ(オルタナティブ・ゼロ)、ドレイクグリップ
[思考・状況]
1:情報交換しよう。
2:木野さんは……仮面ライダーとして目覚めたのだろうか?
3:元の世界へ帰る。
4:氷川、小沢と合流する。
※首輪の能力制限により、一日目のみバーニング、及びシャイニングフォームへの変身は制限されています。
※ドレイクゼクターは島のどこか、もしくは支給品として誰かに配られているかもしれません。

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最終更新:2018年11月29日 17:36