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“水面”

あいつは言った。
「大丈夫だ、俺がそばに居る。」
と。
(そういえば、あいつはいつもボクのそばに……)
だが、今は。

どこかもわからない場所。
あいつも――いない。
「天道……」
ひよりは思わずつぶやく。


彼女がアテも無くさ迷っていると、やがて海が見えた。
砂浜に座り込み、海面を覗き込む。
彼女自身の姿が写る。
その姿に一瞬、ひよりのもう一つの姿……シシーラワームの姿が重なった。
「ボクは、ワームとかいう化け物だ。」
ふと思う。誰かに襲われたりしたら、この力が役に立つかもしれない。

――ありえない。

普段の生活では思いつかない発想だ。
もしかしたら、早くもこの状況に順応しているのかもしれない。

とにかく、まずは行動だ。じっとしていても何も解決しない。

「がんばれ、ひより」

水面に移った自分に、力を込めて声をかけた。


その時だった。突如水面に「何か」の姿が映ったと思うと、突如目の前に飛び出してきた。
慌てて後ずさる。
「ッ!?」
悲鳴にもならない。

音も無く飛び出したソレは、すばやい動きでひよりに襲い掛かる。
その姿は暗くてよくわからないが、一つだけわかることがある。

その化け物は純粋な殺意で動いている。

何度かはかろうじて避けることが出来た。
だが、こんどは……無理だ。
正面からソレが目前に迫ってくる。

避けきれない――

瞬間、何者かに横から抱きかかえられ、地面に押し倒される。
化け物の攻撃が、男の背中をかすめた。
「大丈夫ですか!?」
彼はひよりに問いかけ、彼女がうなずくのを見るなり、
起き上がり、化け物を見据えた。
「ここは危険です。下がってください。」
「おまえは?」
「僕は……警視庁のものです。」

そういうと男――氷川誠は、勇敢にも化け物に立ち向かっていった。


日下部ひより@カブト】
【1日目 現時刻:深夜】
【現在地:H-10 海岸】 [時間軸]:本編中盤 シシーラワーム覚醒後
[状態]:生身・擦り傷
[装備]:未確認
[道具]:未確認
[思考・状況]
1:まずはこの状況から脱出するべきだ。そのためには、ワームになる必要があるか?
2:警察官?
3:天道……あいつなら、どうする?

【氷川誠@アギト】
【1日目 現時刻:深夜】
【現在地:H-10 海岸】
[時間軸]:不明
[状態]:生身・擦り傷
[装備]:拳銃・手錠等の警察装備一式(但し無線は使えず)
[道具]:ワーム感知ネックレス(カブト)
[思考・状況]
1:まずは目の前の少女を助けなければ。
2:生き残り、脱出するためには今後は、G-3システムが必要になるだろう。早く見つけ出さないと。
3:突然ネックレスの色が変わったが……

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最終更新:2018年03月22日 17:10