武装神姫SSまとめ@wiki内検索 / 「第二十一話『命ノ賭ケ時』」で検索した結果
-
第二十一話『命ノ賭ケ時』
「・・・・・・・・・・主、来ました」 いつもの竹林ではなく、その奥にある広大な樹海の一角で彩女は呟いた。 見渡す限り緑に囲まれた木しかないここは記四季の所有する土地の奥深くである。 「・・・応」 記四季はそういうと仕込み杖ではない、日本刀の柄に手をかける。 程なく、足音が近づいてくる。 その足音の主は記四季を見つけると敵意を剥き出しにし、物凄い速度で襲い掛かってきた。 「―――――――破ッ!!」 記四季は身をそらし、すれ違いざまに抜刀する。 足音の主・・・熊は切られたことに気づかずしばらく走り、そして倒れた。 「・・・・よし。今日は鍋だな」 ホワイトファング・ハウリングソウル 第二十一話 『命ノ賭ケ時』 「・・・・うわ、本当にクマ引きずってきた」 記四季が狩りから帰ってきたときの春奈の第一声がそれだ... -
ホワイトファング・ハウリングソウル
...ちゃんち』 第二十一話『命ノ賭ケ時』 第二十二話『アヤメ』 第二十三話『囲炉裏を囲む暖かさ』 第二十四話『伝説の言葉』 第二十五話『四足で踊る夜』 第二十六話『剣林弾雨』 第二十七話『月下~7th moon~』 第二十八話『序曲』 第二十九話『煉獄』 第三十話『木霊』 第三十一話『ウツロナコエ』 第三十二話『遠吠え』 第三十三話『奇策士の孫』 第三十四話『同じ気持ち、皆の想い』 第三十五話『竹林航路にうってつけの日』 第三十六話『白牙』 第三十七話『そしてすべては雨の日に』 第三十八話『白狼語リ』 最終話『共に歩む未来』 WFHS番外編(短編よりも短いもの) WFHS番外編その一『ある年の明け+おまけ』 WF... -
第二十一話『さよなら八谷先生』
「・・・ハチやん? どうかしたのかなん?」 「・・・・マイ。僕ってダメなのかな」 「・・・・・は?」 * クラブハンド・フォートブラッグ * 第二十一話 * 『さよなら八谷先生』 今日、ハチやんは学校から帰ってくるなりベッドにダイブしてきた。 それだけなら別にいつも通りなのだ・・・・が、何かうなり始めたときにはどうしようかと思った。 正直チョイと怖かったであるし? 「・・・で、何があったのだ性少年」 「・・・・・学校で、学校る時、学校れば・・・・」 ・・・なんちゅーか。 ぶっちゃけ重症であるようであるからして・・・。 「誰が三段活用しろといったのだ。何があったかさっさと言うのだ」 「・・・・学校に、・・・七瀬が・・・・来なかった」 「あ?」 いやそれが一体どうしたのだ? ナナやんだっ... -
クラブハンド・フォートブラッグ
クラブハンド・フォートブラッグ 作者:ミヤコン 砂漠ステージのみ最強の砲台型と、それに日々弄られる少女の物語り。 2/25 番外編を久しぶりに更新。 コラボ大歓迎です! ちなみにこっちでも神姫SSを公開してたりします。 クラブハンド本編ともリンクしてるんで、もしよかったら読んでやってくださいm(_ _)m CHF 登場人物紹介 CHF 武器紹介 * クラブハンド・フォートブラッグ本編 第一話『Desert scorpion』 第二話『八谷とマイ』 第三話『主の日常と姫君の退屈』 第四話『第23回・サラはどうして勝てないのか会議』 第五話『Desert eagle』 第六話『THE交通事故』 第七話『ダッシュ!ダッシュ!ダッシュ!』 ... -
ネコ日記:第二十話
エージェント(?)ビルを往く 「マスター、解除パスが判明しました」 一時間ほど目を瞑っていたペルシスがようやく目を開いて言った。 「やっとか。で、何なん?」 「G O A L・・・ゴールです」 「何やそれ・・・ま、ええわ。ちゃっちゃと終わらして早よ行こか」 晴子は入り口に向き直り、子供の頃見たアニメ風に言った。 「ゴール・・・」 一瞬泣けそうなBGMが始まるかと思ったが、勿論そんな事は無かったので普通に入った。 「てか今思ったらゴール言うたんは娘やったな・・・ウチまだ死にたないで」 「何を言っているのですかマスター?」 「あぁ、これは「マスター、静かに」・・・何や折角話したろ言うのに・・・」 そう言いながらペルシスの指差す先を見ると、黒服の男が3人扉の前を巡回していた。 「あそこに人質が居るんやな?」 「恐らくそうです。如何致しますか?」 「如何言われてもな... -
第二十.五話 食べ残し
第二十.五話 「食べ残し」 楢夢 伸也は、その部屋のドアをゆっくりと閉めた。 薄暗く、空気の淀んだ部屋だった。窓は一つも無く、部屋の奥から漂ってくる薄青い光だけが、唯一の光源だった。これも、全てこの部屋の主の意向なのだ。 「……ゴホッ、ゴホッ」 楢夢は咳き込むと、すぐ隣の台から薬のビンを取り出し、次いでポットから湯を注いだ。よほど焦っているのか、手が震えている。 ―――「また風邪かね、楢夢君」 暗がりから、声がした。楢夢が目を上げると、彼の目の前に細く、背の高い玉座がしつらえてあり、そこに小さな何者かが足を組んで座っているのだった。顔こそはっきり見えないが、何か自分の背丈ほどのものを片手で抱きかかえ、口元に近づけているのが分かる。楢夢は、目を細めた。 「夏風邪ですよ。人の体は、やはり不便です」 「ギキキッ... -
ハウリングソウル
ハウリングソウル 作者:ミヤコン 雨の日に拾われた犬と、無表情な悪魔とお姉さんのはなし。 この作品は小山田喜久子様の作品『双子神姫』とほんの少しコラボしております 1/20 第十~最終話を更新しました。 コラボ大歓迎です! HS 登場人物紹介 HS 武器紹介 * ハウリングソウル本編 第一話『廃墟にて』 第ニ話『朝』 第三話『開店・本屋の朝』 第四話『神姫センター・謎の生命体出現!?』 第五話『トラウマ』 第六話『再開・天薙』 第七話『手がかり、そして麗しき肉体美』 幕間『in the dark.....』 第八話『悪夢、そして鋼のメシア』 第九話『許せない真相』 第十話『告白、そして決意』 第十一話『説得、人事じゃ... -
wiki相関図 最新投稿対応状況
wiki版キャラクター相関図最新投稿対応状況 2007年4月5日時点で、以下の話までは確認しています。 主に相関図の進度確認用のメモ。 もどる Mighty Magic インターバル6 神姫たちの舞う空 コンタクトイエロー CROSS LO[A=R]D 14話 神姫狩人 第五話 武装神姫のリン 3章第20話 凪さん家シリーズ 凪さん家の十兵衛さん第十二話 真・凪さん家の弁慶ちゃん 第一話 凪さん家の弁慶ちゃん/0 TR-2 凪さん家の弁慶ちゃん 3話 ねここの飼い方 そのじゅうよん 劇場版~十一章・終焉~ ねここの飼い方・光と影 ~十章~ 岡島士郎と愉快な神姫達 第十三話 外伝第一話 『不良品』 師匠と弟子 明日の為に、其の... -
第二十一話 どっちが美味しいんでショー
第二十一話 「どっちが美味しいんでショー」 ※※※ あれは、今年に入ってちょっとした頃だった。 ……その男の子を初めて見た時、なんだか子犬みたいだと思った。 それも、家の中で暖かそうに、幸せそうにごろごろしてるんじゃなくて、雨の中ダンボールにうずくまって、くしゃみして震えている捨て犬のような。 転校生なんて今まで見たことなかったクラスのみんなの視線を、ちらりとも見ようとしないで、先生がチョークで書いた名前の前にじっと立っているその男の子を、わたしも前から二番目の席で、やっぱり珍しいものを見る目で見ていたのだった。 「じゃあ、自己紹介して」 先生に促されて、男の子が口を開いた。顔をちょっと上げた時、わたしと一瞬目があったような気がした。けど、すぐまた視線をそらしてしまって、つっかえながら名前を言った。 「えっと、ぼ、僕は」 ... -
第十一話『魅惑のお風呂タイム』
「――――――――――ッ!」 一歩で踏み込み、抜刀と同時に納刀する。 肉眼では絶対に、センサーの類を使ったとしても視認するのは不可能な彼女の剣は、彼女の身の丈以上の竹を両断していた。 「―ッ! ――――――――ッ!!」 そのまま呼吸をせずに予め鈴をつけておいた竹に切りつける。その数約二十。それもかなり距離を置いてその竹はあった。 「――――――――――――ッ!!」 しかし、全てが彼女の間合いの範囲である。彩女は鈴の音を頼りに竹を探し出し、両断していく。 その速度は獲物を見つけた獅子の如く、足捌きに迷いはない。 そのまま二十近い竹をほぼ一瞬で両断し、鈴の音がなくなった頃、彼女はようやく刀を納め“目隠し”を解いた。 「―――――――ふぅ。まぁこんなところですか」 自らが斬りおとした竹を見ながら彩女は呟いた。 彩女がやってきた方向からは物凄い数の竹が斬り落と... -
神姫ちゃんは何歳ですか?
神姫ちゃんは何歳ですか? これはある神姫とそのマスターとの愛と肉欲の日々を描いた物語である… でも最近、肉欲の日々は送ってないよね… 書いた人 優柔不断な人(仮) 神姫ちゃんは何歳ですか?本編 過去編 番外編 武装神姫飛鳥ちゃんエウクランて その他作品 騎士子シリーズ コラボ大歓迎 話を大幅に変えてしまうようなのでなければ大丈夫 チョイ役とかなら許可も要りません ドンドン出して出して ※鳳凰カップ等で神姫の父さんの橘明人とかしまし神姫たちの日常日記とリンクしております ※学園設定に於いてチアキ氏の凪さん家シリーズとリンクしております 登場人物&登場神姫 舞台解説・特殊設定 國崎技研商品カタログ 本編 第一話 学園天国 微エロ注意 香田瀬がユキに買ってきた物は… 第二話 NY決戦 ※エロ注意!1... -
第三十一話『ウツロナコエ』
「――――――――みっちゃん。頼みがあるんだ」 「はい? ・・・何かしら?」 北白蛇神社に隣接する湖のほとりで、アメティスタはこの神社の巫女である北白美里(きたしろ みさと)に話しかけていた。 美里は赤い袴をはためかせアメティスタの傍へと腰を下ろす。 「悪戯なら駄目よ?」 彼女は人差し指を立てアメティスタに注意する。 その仕草はなるほど、中々に魅力的で老人会の連中が夢中になるのも肯けよう。 「悪戯じゃないよ。・・・実はちょいと重要な話なんだ。・・・耳、貸して」 「・・・息吹きかけたりしたら駄目よ?」 「しないよ」 「耳はむはむも駄目ですからね?」 「・・・いや、結構真面目な話なんだけど。話すよ?」 アメティスタはそういうと美里に何かを伝える。 伝え終わると同時に美里は顔を青くした。 「まだ不確定だから・・・ただ今日一日はボクの傍にいて」 「・・・判... -
第三章 深み填りと盲導姫
第三章 深み填りと盲導姫 あらすじ: 夏のある日、俺達は神姫センターでサマーフェスタを楽しんでいた。 そんな時、ある人物と出会い、神姫の一つの可能性を垣間見る事に…… 第一話:宝探姫 第二話:双銃姫 第三話:違法姫 第四話:諸刃姫 第五話:成上姫 第六話:肩書姫 第七話:激動姫 第八話:実践姫 第九話:鉄鳥姫 第十話:血戦姫 第十一話:追剥姫 第十二話:負傷姫 第十三話:再生姫 第十四話:塵刃姫 第十五話:生贄姫 (この話ではウサギのナミダに関して一部のネタバレが存在しますのでご注意ください) 第十六話:偽眼姫 第十七話:鳥討姫 第十八話:札無姫 第十九話:罪明姫 (この話ではキズナのキセキに関して一部のネタバレが存在しますのでご注意ください) 第二十話:道行姫 この物語においては以下の作品から、キャラクター、設定を借り... -
ネコのマスターの奮闘日記
ネコのマスターの奮闘日記 これはネコ神姫(+α)のマスターが日常60%、非日常40パーセントくらいの毎日を綴ったお話。 キャラクターなどのレンタル希望はご自由に(ある場合はコラボ等にてご一報下さい) 著者 ネコマスター 登場人物・登場神姫紹介 舞台設定 本編 プロローグ とりあえず自己紹介は基本だな 第一話 いきなりですが妹襲来です。 第二話 キルケの初バトル 前編 後編 第三話 礼奈は大変な事を親に言われました 第四話 いつからご飯・味噌汁・焼き魚が日本の朝食の代表になったんだろうか? 第五話 ネコのマスターのクリスマス・買い物編 第六話 ネコのマスターのクリスマス・プレゼント編 第七話 盗撮は犯罪です。 第八話 離婚してもしばらく経つとどうでもよくなるんだよね 第... -
武装食堂
武装食堂 小さな町の、小さな食堂。 そこには、神姫を連れた変わったコックさんがいました。 ちょっと不器用だけど頼りになるその人との出会いは、やがて僕の、私の、みんなの運命を少しづつ変えていくのでした―。 著・ばるかん ※一部設定をMighty Magicよりお借りしています。 ※コラボ歓迎。また、他作品様のキャラクターが登場する事があるかもしれません。 不定期更新です。早かったり遅かったり。 ※物語の関係上、実在の地名と架空の地名が混在していることがありますが、ご容赦ください。 更新の履歴。 2012/1/7・・・全話更新完了。 3/3・・・第二十話+αをUP. 5/25・・・第二部スタート、第二十一話をUP. 5/27・・・番外その3を二編に分けUP. 8/24・・・第二十二話をUP. 10/3・・・第二十三話をUP. 2013/2/23・・... -
第二十八話『序曲』
「・・・よくやった。今は休め」 「はい。・・・流石に少々疲れました」 筐体から出てきた彩女に対して記四季は優しくいう。 彩女はそれに肯くと、記四季の手に導かれセンター内に設置されたレンタルクレイドルの上で丸くなる。彼女にしては珍しく全く警戒していない。 その隣ではハウが同じように丸くなって寝ていた。ヴァーチャルバトルではいかなる負傷を負うとも、現実の素体には何の影響も無い。その代わりに“心”が疲れるらしく、バッテリーもまだ充分に残っているにも拘らずよく寝ている。 記四季はレンタルクレイドルに空いたスリットに、ハウの分も一緒にコインを入れておく。 「・・・・・・ったく。イヌ科の奴らってのは一生懸命だよ・・・」 自身の胸を押さえながら記四季は言う。 関節痛に食欲の減退、そして頭痛や脱力感。いずれも肺がんの初期症状である。彼は随分前からこの症状に悩まされていた。 ... -
妄想神姫
妄想神姫:メインメニュー 注意 本作品は“突飛な設定”の類を多分に含有しております。 意図的に行っているので、その手の要素を苦手とする方は 閲覧に細心の注意を払って下さいます様、お願いします。 あらすじ 登場人物紹介 本編 外伝 後日談 各種解説 おまけ 協力・引用 あらすじ アキバの隅にMMSショップを構える幼女店長、槇野晶。 彼女の側には“妹”と言うべき、三人の武装神姫がいた。 長女“アルマ”と、次女“ロッテ”に、三女“クララ”。 これは、そんな姉妹のマッドで百合気味な日常とバトル、 更に武装神姫を逸脱気味なメカを、妄想のみで綴るお話。 登場人物紹介 登場人物MMSショップ“ALChemist” ライバルの神姫達 黄昏よりの使者+α(ネタバレ有り) 本編 序章 「苛烈なる少女?と、目覚めし神の姫」 第一章 「晴れた日には、2... -
第十一話『説得、人事じゃない神姫破産』
* ハウリングソウル 第十一話 * 『説得、人事じゃない神姫破産』 「・・・・・・・・・・・んぅ・・・・」 吉岡のベッドは寝心地が悪かった。 私の家ではこの寝心地のものをソファと呼ぶ。 眠い目をこすりながら枕元を見る。そこには二つのクレイドルがあって、片方は空だった。 「・・・・?」 もう一つのクレイドルには吉岡の神姫、美代子さんが寝ているが・・・・私の二人はどこに行った? ・・・・・・・・まさか。 私は走ってダイニングキッチンへと向かう。いやな予感がした。 「ハウ! ノワール!」 ダイニングキッチンの扉を開け放す。そこには・・・・・・・・ 「吉岡さん、醤油ですよ」 「・・・・・・醤油」 「それ・・・ソースだよノワール」 「ぐぉうふぁんに~! なっとぅぉう! う... -
第十一話『あの人だけ、鎖骨が性感帯』
「いやいやそれにしても驚きましたよ。まさか目の前でガ○=カタを見れるなんて」 「それよりもその変な武器のほうが驚きだよ。よくそんなの使いこなせるね」 「・・・・・・・zzzzzz」 「おい黒いの、お前あたしと引き分けておいて寝るとは何事だなん!?」 クラブハンド・フォートブラッグ * 第十一話 『あの人だけ、鎖骨が性感帯』 戦い終わった私達は神姫センターの中にあるティールームで休んでいた。 ・・・・戦ったのは私じゃないのに、なんでこんなに疲れてんのかしら。 「グッドだったぞマイリトルシスター。リハビリ中とはいえ無名のお前たちが二人を倒すとはな」 「お姉ちゃんが何も指示を出してなかったからね。多分出されてたら判らなかったわよ」 「む、随分強気な発言じゃないか。デカイのは胸だけにしておきたまえよ」 「ちょっと! 八谷もいる... -
第二十九話『煉獄』
そこはまさに地獄だった。 目に映るものは何も無く、記四季の身体は動けず。感覚が無いにもかかわらず痛覚だけははっきりしている。 胸は熱く、まるで溶けた鉄を口から流し込まれたかのような感覚。 掻き毟ろうとしても身体は動かず、動かそうとするとまるでそれが罰であるかのように襲い掛かる激痛。 意識が無ければどれだけ良かったか。否、例え意識が無かろうともこの地獄は繰り返し自分を苛むだろう。ならば・・・いっその事、死ねばよかったのか。 死ぬのなら、あの時・・・“アヤメ”が死んだときに自分も死んでいればよかったのか。 そうすればこんな地獄を味わうことも無かっただろうし、なにより何の迷いも無く死ねただろう。ならば何故、自分は今生きているのか。 ――――――――――あやめ 恋でもなく、愛でもない。そんな感情は遠の昔に枯れ果てた。 ならばそれは何か。今自分が胸に... -
第二章 深み填りと脱走姫
第二章 深み填りと脱走姫 あらすじ: 神姫センターで知り合った友人 真那から賞金百万がかかった脱走神姫イーダの捕獲を持ちかけられ、 それの手伝いをする羽目に。しかし調べていく内に…… 第一話:賞金姫 第二話:収集姫 第三話:共感姫 第四話:選択姫 第五話:説得姫 第六話:乱戦姫 第七話:双雷姫 第八話:撤収姫 第九話:劣等姫 第十話:首切姫 第十一話:求道姫 総合トップに戻る -
第二十二話『アヤメ』
「じゃ、俺はこいつらを山の入り口まで送ってくっから。ついでに神社にも行ってくるわ。留守番宜しくな」 「行ってらっしゃいませ」 彩女はそういうと玄関先で記四季と春奈たちを見送った。 頭を下げたまま、三人の足音と話し声が聞こえなくなるまでその場にいた彼女は、三人が遠くに行ったのを確認するとようやく頭を上げた。 「主・・・申し訳ありません。彩女は悪い子になります」 そう一人呟いた彩女は、足音を忍ばせて記四季の書斎に向かった。 ホワイトファング・ハウリングソウル 第二十二話 『アヤメ』 彩女は黙って書斎の襖を開けて中に入る。 そこにあったのは大量の大きな本棚とそれに入りきらない数の本だった。漫画本もあれば骨董的に価値がありそうな古書、果ては料理に関する本まである。物書きの資料として買ったのか趣味として買ったのかいまいちよく... -
第二十三話『すれ違い』
「・・・・なんというか、面倒な事になりましたね。また随分と」 「・・・チクショウ、遙のバカ野郎ぉ・・・・」 クラブハンド・フォートブラッグ 第二十三話 『すれ違い』 「で、本気で相手していいんですか?」 今日起きた遙の策略を話し終えると、サラはそういった。 本気で・・・いやいや・・・でも。 「それは・・・」 「手加減しませんよ。砂漠ステージですし」 私の言葉を待たずにサラは言う。 ・・・っていうかなんか怒ってる。 「あの、サラ? もしかして怒ってる?」 「もしかしなくても怒ってます。全く、そのハルカと言う友人は恐ろしい人だ。このわたしに負けろと言っている様に見えて、その実本気の勝負を期待しているようにしか思えない」 ・・・あの、サラさん? 言ってる意味がよくわからないんだけど? 「つまるところはですね。他のステージなら多分わた... -
第二十話『おじいちゃんち』
「・・・・・・・・・・・・」 彩女は竹薮の中、一人思案していた。 昨日釣具を探しに行かされた都たちは雨になっても帰ってこず、彩女はいよいよ捜索隊を出そうと記四季に進言したものの却下された。記四季の性格から考えて・・・出さないはずは無いのだが。 だが結果的に都たちは無事に帰ってきた。アメティスタと一緒に。 「・・・・何故彼女はそこにいたのか。そこで何があったのかは・・・今はいいでしょう」 問題は帰ってきた直後・・・アメティスタが記四季に何か進言し、記四季が一直線にトイレにこもりしばらく出てこなかったことだ。 ただ腹を痛めただけならばそれでいい。いいのだが・・・ 「洗面台に付着した血・・・主、貴方はご病気なのですか・・・・?」 ホワイトファング・ハウリングソウル 第二十話 『おじいちゃんち』 「・・・・ほぅ。悪くねぇじゃねぇか春... -
第二十四話『伝説の言葉』
「・・・最近山下りてばっかりだな俺」 神姫センターの中を見ながら記四季はそう呟いた。 そこは休日ということもあって結構な賑わいを見せている。 「これも健康のためですよ主。自然に囲まれて暮らすのも良いですが、たまには俗世に身を置くのも悪くは無いでしょう」 「・・・山が無くて大きな木が無くて熊も猪もいない。野草を食えばマズイし鳥なんて鴉と鳩しかいねぇのにか?」 「そうです。普通の方はリフレッシュのために自然を求めますが、主の場合は健康のために人工を求めるのですよ」 彩女は記四季の方で微笑みながらそういった。 「所で主、一つ聞きたいことがあるのですが・・・・・」 「ん、何だ?」 記四季の横顔を見ながら、彩女は少し緊張して言った。 彼女は・・・記四季の妻について聞こうとしていた。 「あ、あの」 「あ、おじいちゃん!」 ホワイトファング・ハウリ... -
第二十六話『剣林弾雨』
「第四補給ポイントに到達! 補給に入るよ!!」 ハウの抱えるガトリングの弾幕が途切れる。 その隙を逃さず大量のネイキッドがゾンビの如く押し寄せるが・・・ 「ああぁぁぁぁぁぁああああああ!!」 彩女の振り回す斬馬刀に両断され、一人たりともポイントに入ったハウには近寄れなかった。 『バレルが焼け付いてる! 交換をしている暇は無いぞ!!』 「だったらミニガンを使います! 予備マグを持てばゴールまでは持つはずです!!」 ハウはそう叫びながらミニガンにマガジンを叩き込みボルトを引く。そのまま予備のマガジンやサブウェポンのハンドガンやSMGにもマガジンを叩き込んでいく。 第三補給ポイントを通過した辺りから敵の数が急に増えてきた。恐らく最後のルートだから大盤振る舞いなのだろう。 「・・・流石に・・・これは・・・!!」 一度に三人以上を斬り払いながら苦しそうに彩女は言う。 ... -
妄想神姫:第二十一章
真っ直ぐに学び、ひたむきに語り 秋葉原を要する千代田区には、“一応塾”なる大学出資の学習塾がある。 どことなく安心出来ない屋号であるのだが……実績は確かと聞いていた。 私は戸籍謄本等を求められぬこの塾へ、実験的にクララを通わせている。 勿論“殻の躯”で門前払いされたので、HVIFを用いて審査を通った。 そこで彼女は高校生・槇野梓として、一般の“同年代の人間”と過ごす。 「ただいまなんだよ、お姉ちゃん。今日も宿題が一杯あるんだよッ」 「おお、御苦労だな梓……いや、クララ。HVIFを休ませるか?」 「ううん。今日は筆記問題もあるから、この姿でないといけないよ」 「この時代にプリントとはなぁ。電子データに統一すればいい物を」 そうなのだ。“当番制”を崩せない以上、毎日塾に通う事は出来ない。 とは言え進学塾故に、ノルマというか必要な単位はこなさねばならん。 ... -
第十一話:求道姫
第十一話:求道姫 戦いが終わった後、紫貴はすぐに修理のために杉原の研究室に戻された。かなりの損傷だったため、修理に時間がかかるとのことだ。 会社側は今回の戦いによってイーダの有用性を認め、今後は市販型の開発を進める事をイーストラボラトリーに命じた。 これによって杉原達の研究チームに多大な資金が入り、彼の研究に新たな一歩をもたらした。 「いやぁ、もう大成功。ここまで上手くいくとは予想してなかったね。『使いこなせば化ける機体』って触れ込みでやったらもうあっさりだ。うひゃひゃひゃ」 研究員に紫貴の修理を任せ、例によって怪しげな笑いを浮かべながら俺と真那にその後の事を教えてくれた。 どうやらこれで一応の決着はついたらしい。 「良かったわね。ミコちゃん」 「ああ。まだ謎が一つ残っているがな」 「へ?」 「博士。何故、オーナーを紫貴に連れて来さ... -
Raven and Cat~紅き瞳と猫の爪~
Raven and Cat~紅き瞳と猫の爪~ 一人の少女「スバル」と猫型マオチャオ「香鈴」の飽くなき(?)戦いの日々。 レイヴンと呼ばれる神姫の正体とは? (戦闘描写はあまりうまくありません。時折、神姫破壊描写があります) Raven and Cat~紅き瞳と猫の爪~設定資料 武装設定 サブキャラクター&その他神姫紹介 施設&オリジナル神姫設定 著:kuon(スバル・ナカジマ) 第一話『出会い』 第二話~レイヴン~ 第三話『要注意神姫…KARASU』 1・2・3話を終えて(スバルとユカイな神姫たち座談会) -
CL:第十一話 決意
前へ 先頭ページ 次へ 第十一話 決意 ティルトローターから下ろされると、強い潮のにおいを含むべたついた風が吹き付けた。 それで、理音はここがどこかの島であることを知った。ヘリポートの周囲は真っ暗で、植物からどの辺の緯度にある島なのかは推測できなかったが、どうやら断崖絶壁の岬のような土地にヘリポートは建設されているらしかった。 手錠は外されたが、そのまま兵士達に囲まれ、ヘリポートの隅にある地下への入り口から中へ通される。地下道は広かった。かなりの手間をかけて建造された軍事基地のようだった。 すれ違う人間は揃って武装した兵士達だったが、奥に進むにつれて白衣を着た科学者らしき者たちが増えてきた。なんと、あの一つ目ども、ラプターも普通に飛び回っているではないか。 通路は入り組んでいて、駅のような案内板はほとんど無かった。そんな通路を右へ左へくねりながら、理音... -
第二十五話『四足で踊る夜』
夜の森の中からやかましい音が聞こえる。 彩女は近寄ってきた敵を両断しながらそう思った。 「マスター! もう弾がありません!!」 『補給ポイントまで後退しろ! 彩女、先行してポイントまで急げ!!』 「承知」 都の言葉に彩女は露払いをしつつ、ハウは急いで補給ポイントまで走る。 やっとの思いで辿り着いたそこには、新品のガトリングとハンドガンが二挺置いてあった。 「ハウ様、お早く!!」 近くまで寄ってきたネイキッドに斬りつけ彩女は叫んだ。 多対一の戦闘方法は一通り学んでいる彼女ではあるが如何せん数が多い。ここは火力の高い銃器で無いと乗り切れない。 『彩女! 後ろだ!!』 「―――――――――ッ!?」 記四季の言葉に即座に反応した彩女は右に構えた刀で後ろに向かって斬りつける。しかし無茶な体性で切りつけたためか刀は根元から折れてしまった。 斬りつけられてもまだ... -
第十一話:追剥姫
第十一話:追剥姫 「……紅緒タイプ、戦闘続行不可能の判定が出たわ」 マナがそう言った事で戦いが終わった事を俺はそれを認識し、蒼貴達を見る。そこにあるのは上半身と下半身を斬り分けられ地面に転がっているイリーガルマインド装備の紅緒タイプと隻腕、隻眼の蒼貴が立っているという構図があった。 ありえない。 最初に思ったのはそれだ。通常、神姫がスキルを行使するには使いたいスキルを発動するための武器が必要である。その武器を使っての技だという事と武器にはスキルを発動するためのプログラムが内包されてある事の二つの理由があるが故に自発的なスキルの発動は出来ないというのが今日の認識だ。特定の神姫が放つオリジナル技ですら媒介となるカスタム装備をしているぐらいなのだ。 ところが蒼貴の苦無『飛苦無“散華”』はあんな斬撃技は組み込まれておらず、あくまで苦無である通常武器でしか... -
第二十三話『囲炉裏を囲む暖かさ』
「・・・・あぁ・・・あぁそうだ。申し訳ないな。こんな電話で」 『いや構わぬよ。あまり老体に無理をされても困る。・・・しかし、本当に大丈夫なのだろうな?』 「心配無用、まぁ当日までは持つだろうよ。・・・それよりも、例の品だが」 『今取り掛かっておるよ。・・・それにしても一歩間違えばかなり縁起が悪い』 「間違わなければいい。俺ぁそこんとこは職人芸を期待しているぜ」 『・・・・うむ。全力を尽くす。・・・それにしても“前足”に“後足”か。そっちはいいのだな?』 「そいつぁ俺の仕事。山仙から作り方は教わってるし、“前足”はもう完成してるからあとは“後足”だ。正直俺の体よりもこっちが心配だが」 『・・・全てがすんだらきちんと病院にいくのだぞ?』 「わぁってるよ。男に二言はねぇ」 『その言葉、信じよう。・・・それでは元気でな、記四季殿』 「応、お前さんも元気でな・・・・槇野」 黒... -
第弐拾壱話:巨人と戦乙女
第二十一話:巨人と戦乙女 背丈の違う二体の神姫が今、ぶつかり合っている。 背中にメカメカしいサブアームを装備した、双方似たようなシルエットの武装を身に纏っているが、背の高い方は青と白、低い方は赤と黒を基調としており、印象はまるで異なる。 黒い方がサブアームに持った自身の色と同じ大剣を振り下ろし、白い方に斬りかかるが、白い方は素体の右手に持った長剣で軽くいなして防いでしまう。 「くっ、この!」 「甘いわ!!」 黒い方が左手のバックラーで殴りかかる。白い方はそれをスカートアーマーで受け止め、鉄山甲で反撃する。 《ようし、そこまで。ルイス、アレイン、上がって良いぞ》 ここは都内某所にある試験場。 そこではもうすぐ発売される最新鋭の神姫―戦乙女型のアルトレーネとアルトアイネスの最終テストが執り行われていた。 「うー。遂に一回もルイ姉に勝てなかったよ・・・」 「でも、... -
真・凪さん家の十兵衛さん
凪さん家シリーズ あらすじ 「…十兵衛…うん、私は十兵衛」 「とりあえず…そうね…じゃあ”銃”兵衛で」 「十兵衛…では我は真・十兵衛としよう…」 ここでは千空チアキが書いて描いて作ったりした「真・凪さん家の十兵衛さん」を掲載しています。 著/千空チアキ <真・登場キャラ紹介> <舞台設定> OP「Faze to love」 ED「芽生えドライブ」 お話一覧 第一章 第零話 「それは」「常」 七月…すべての始まり 第一話 歓 合間(乾杯) それは八月…十兵衛の始まり 第二話 普? 第三話 興? 第四話 銃? 第五話 闇? 第六話 斬? 第七話 九? 第八話 義? 第九話 乱? 第十話 人? 第十一話 決? 第十二話 明? 第二章 第特別話 「それは盛大な」「祭」 鳳凰杯という祭、にぎやかに... -
第二十二話『それを私にどうしろと』
「・・・・・・・・・」 「・・・・・・・・・」 「・・・お、おはよう」 「・・・・ん、おはよ」 クラブハンド・フォートブラッグ 第二十二話 『それを私にどうしろと』 うじうじすんのはもう止め。 確かにそういった。そういったけど・・・・。 「昨日の今日で何を話せばいいかわからないと」 「・・・・うん」 「全く、男女の仲というのは・・・どこも似たようなものですわね」 そういって遙はから揚げを口に放り込んだ。 うぅ・・・仕方ないじゃない。だって判らないんだもん。 「あはは。ほら、春奈ちゃんはツンデレだからさ。こういうのには弱いのよ」 クラスメイトのリオは笑いながら傍観している。 いや、アンタだって弱いじゃない。このブラコン。 ちなみに、八谷は四時間目が終わるやいなや学食にダッシュしていった。 教室出ると... -
<正しい時系列で読んでみる>
凪さん家の十兵衛さん <正しい時系列で読んでみる> え、時系列がめちゃくちゃで分からないよ~! ですって?(笑) OK、OK。じゃあ種明かしだぜ。 下に書いてある順が正しい時系列さ。 これで分かるんジャマイカ? <正しい時系列> 第一話 <出会い> 第二話 <眼帯> 第三話 <ある日の休日> 第四話 <十兵衛、参戦> 第五話 <殺戮の歌姫> 第六話 <朝霧の紅眼> 第八話 <真・十兵衛、推参> 第十話 <その名はG> 第七話 <冬の日> 第九話 <GとJ> 第十一話 <弁慶参上> 第十二話 <3×7> <時系列無視> 閑話休題その一 <眼帯の休日> <凪の暴走>#18禁要素有り <妄想> <番宣CM> -
第二十五話『二人の戦場、前編』
「ネコドリル・スピンオン!!」 シンキオーに包まれたマイが叫ぶ。 その叫びと共に無数のドリルが転送されて、シンキオーのジョイントと言うジョイント全てに装着された。 「化け猫合体! ゴー!!グレンマイン!!」 クラブハンド・フォートブラッグ 第二十五話 『二人の戦場、前編』 「そぉれい!!」 合体変形を終えたシンキオーがドリルの一本を“投げつける”。 ストライクイーグルならば離脱できる。そう思っていたわたしはその不意打ちに反応できなかった。 「―――――――!?」 回転したまま、ストライクイーグルに突き刺さるドリル。 一瞬の判断で飛び降り砂に隠れた瞬間轟音が響き、ストライクイーグルは爆散した。 『サラ!?』 ハルナの叫びを無視しわたしはバックパックに付けられた補助脚を展開。補助脚に付けられたチーグルの腕で砂を掘り、砂の中に逃げ込... -
やべぇ!タイトルなんて考えてなかったよ!!
あらすじ ベテランマスター岡島士郎と彼の持つ神姫達が織りなす 笑いありハードバトルありな日常。 著 でこちゅー 登場人物 ストーリー一覧 第一話 「おっ昼~休~みはウッキウキショッピング♪」 第二話 「昼下がりの情事ヤマモト」 第三話 「ウサギって寂しいと死んじゃうんだよ!」 第四話 「だれも いないひ」 第五話 「悲しき戦士の咆吼」 第六話 「ジャロの身上相談所」 第七話 「美少女戦士、登場!?」 第八話 「知らなかった闇・本当の光」 第九話 「鶴畑の末姫、登場!」 第十話 「Paka-Paka RISING」 第十一話 「妹、襲来」 第十二話 「ジャロにマタタビ?」 第十三話 「三郎さん家のアネゴさん 勝手に外伝 ~冬だ!熱海だ!人魚姫... -
岡島士郎と愉快な神姫達
あらすじ ベテランマスター岡島士郎と、彼の持つ神姫達が織りなす 笑いありHありハードバトルありな日常。 え?作品名ですか? うん、適切且つ妥当。 著 でこちゅー ◆CtUOuuxRW. 人物・神姫設定 <各種設定集~人物編~ > <各種設定集~神姫編~ > ストーリー一覧 第一話 「おっ昼~休~みはウッキウキショッピング♪」 第二話 「昼下がりの情事ヤマモト」 ※注)H要素あり 第三話 「ウサギって寂しいと死んじゃうんだよ!」 第四話 「だれも いないひ」 第五話 「悲しき戦士の咆吼」※注)神姫破壊描写あり 第六話 「ジャロの身上相談所」 第七話 「美少女戦士、登場!?」 第八話 「知らなかった闇・本当の光」※注神姫破壊描写あり) 第九話 「鶴畑の末姫、登... -
第二十話『サラさんの殺伐恋愛講座』
わたし達が戦うステージは木が鬱蒼と生い茂る森と草原の中間みたいなステージでした。 しかも二人用の筐体が調整中で空いてなかったのでバトルロワイヤル形式という。 「森ですか・・・・森では砂漠迷彩は意味ないですね」 『その前にアンタ素体は真っ黒じゃない』 「そういえばそうでした。でもこの素体、実は白雪シリーズなのですよ?」 『なにそれ。知らないわよそんなの・・・・と、右側に敵よ。ノワールちゃんじゃないみたいだけど』 ハルナがそういった方向には確かに敵がいました。あれは・・・騎士型サイフォスですか。接近戦は不利ですね。 「それじゃ、遠くからチクチクと地味な攻撃を始めましょうか」 * クラブハンド・フォートブラッグ 第二十話 『サラさんの殺伐恋愛講座』 バトル開始から五分。 既に残った神姫は三体のみとなっていた。 「早いものですね。開始時... -
凪さん家の十兵衛さん
凪さん家の十兵衛さんのお品書き あらすじ ある日、専門学生の凪千晶は一体の武装神姫を拾う。 過去の忌まわしい記憶から逃げ出そうとするその神姫に凪は言う。 「壊してやるよ」 かくして過去の忌まわしき記憶を秘めたその神姫は左眼の眼帯と共に新たな道を歩みだす。 その名は十兵衛。 「…十兵衛…推参…!」 ここではチアキが書いて描いて作ったりした「凪さん家の十兵衛さん」を掲載しています。 著/チアキ 作ったり描いたりした物はこちらに↓ <ギャラリー> <登場キャラ紹介> お話一覧 <正しい時系列で読んでみる> 第一話 <出会い> 第二話 <眼帯> 第三話 <ある日の休日> 関連作品 魔女っ子神姫☆ドキドキハウリン 第四話 <十兵衛、参戦> 関連作品 ねここの飼い方 第五話 <殺戮の歌姫> 第六話 <朝霧... -
三毛猫観察日記
● 三毛猫観察日記 ● トップページ by 修理屋 ・これは主人公による猫型神姫(?)の観察日記。 大学の神姫サークルの仲間達との活動を軸に 物語は進んでいきます!! (現在、第十八話までと番外編4までを公開中) ◎◎◎ 外伝 デカ神姫 トップページへ ◎◎◎ ◎◎◎ 長編コラボ 神姫のお仕事。(海底編) トップページへ ◎◎◎ ★登場人物一覧★ (設定は物語開始当時に基づいています) ◆ 一年目 ◆ 第一話 猫、飼いました 第二話 激闘!あおぞら商店街! 第三話 意思を継ぐ者 第四話 最後の願い (注:神姫破壊表現あり) 第五話 アタシも日記を書いてみよう 第六話 誘われて・沖縄 第七話 ミア!電光石火!! 第八話 雨の日に来たレイン 第九話 文化... -
第二十四話『たった一人の戦場・孤独な狙撃兵』
サラになんと言えばいいのか。 勝てというのか、負けろというのか。 私にとって答えが出ないまま、約束の日は来た。 クラブハンド・フォートブラッグ 第二十四話 『たった一人の戦場・孤独な狙撃兵』 場所は普段どおりの神姫センター。 時刻は三時ちょい前。 私とサラは約束の場所にいた・・・んだけど。何か余計なのが・・・。 「・・・というわけで、ジャッジは私が務めさせてもらうよ」 「ちょっと待ちなさい。お姉ちゃんがいるのはいいとして、なんで遙とかまでいるのよ!? しかも観戦する気満々で!!」 「私は今回の対決のプロデューサーですわ。プロデューサーとして、対決を見なくてはならない義務が生じますの」 絶対嘘だ。 何かトラブル期待して見に来たな・・・。 「・・・・なるほど、今回の元凶は彼女ですか」 そういってサラは忌々しげな目つきで... -
PRINCESS BRAVE
『武装神姫~PRINCESS BRAVE~』 PSPでゲームが出ますね。なんとなくカスタムロボっぽい気がする。バトロンから何か引き継げたりは… しないんだろうな。 パジャマの胸に抱き締めた、お気に入りのぼろい絵本。 眠れない小さな『姫』は、今夜もその物語に思いをはせる。 それは遠くよその国の、遠く古い物語。 それは、真実の愛を探す旅に出た、小さな『姫』の物語。 天使のようにあどけなく、 剣士のように力強く、 瞳には燃えるような光を、胸には熱い勇気を秘めた、麗しき姫。 牙を鳴らし咆える竜の火も、百万の敵も恐れず、その揺るがぬ思いは絶望の魔女も討ち倒す。 彼女は、そんな『姫』に憧れていた。 彼女は、そんな『姫』になりたかった。 そして彼女は、今夜もそんな『姫』に思いをはせる。 そんな『姫』を夢に見る。 そして、『姫』は目覚... -
第一話『廃墟にて』
ハウリングソウル 第一話 『廃墟にて』 今はもう誰もいない。かつてはそれなりに賑わっていたであろう街中を、一つの影が疾走していた。影は両の手にカロッテTMP・・・通称サブマシンガンを握っている。 影が向かう先にはマスクをつけた特殊部隊の隊員のような人影・・・・一体のMMSが立っていた。 そのMMS・・・兎型MMSヴァッフェバニーは走り寄る影に向かって両手で構えたSTR6ミニガンを連射する。 その弾丸の嵐を影は僅かに身を捻るだけで回避した。 「(・・・・・・・・馬鹿な)」 兎型MMS、ヴァッフェバニーは心の中で舌打ちをした。 「(私が今まで戦ってきた犬型はここまでのスピードを持った者はいなかった。一体奴は何者なんだ!?)」 ヴァッフェバニーはミニガンを的確な狙いと速度で連射する。今は何よりも、奴を近づかせないことが先決だ。... -
第一話『老人と犬』
それは刹那に起こった出来事。 彼女が振るった偽虎添翼は、彼女自身と同じ大きさは在ろうかという大岩を両断した。その断面は滑らかで、彼女の端正な顔を映しこむ鏡そのものだった。 「・・・まぁまぁじゃねぇか?」 その様子を、遠くから老人が見ていた。 歳の頃は見た目では判断がつかず、ともすると老人ではないのかも知れない。年老いているのはわかるが肌はまだ瑞々しく、声も張りを失っていない。 「いえ、まだまだで御座います。やはり思うようには行きませんね」 彼女はそういって鏡となった岩の断面を覗き込む。 殆ど水平なそれは、目を凝らしてよく見れば ―――僅かに、ほんの僅かながらに波打っていた。 「剣筋が曲がっていました。まだ修行が足りぬ様です」 彼女はそういい刀を鞘に納める。 その姿は現代に蘇った侍そのもの・・・否、彼女はそもそも侍ではない上に人でもないのだが。 「ふん。... -
第二十三話 しょうゆ・あ・スマイル
第二十三話 「しょうゆ・あ・スマイル」 あたしは時々、夢を見る。 神姫の夢は、データ整理の時に出る、ただの情報の流れに過ぎないって人は言うけど。 あたしにとって夢は、時間をこえて『あの頃』につながる、大事な扉なんだ。 ある夜、博士の夢を見た。 博士は夢の中で、真っ白な白衣を着て、あたしに背を向けていた。 「博士……? 博士?」 あたしが何度呼んでも、博士の顔は逆光でシルエットのようになって見えない。そして、あたしは博士が出てくると、いつも決まってこう言う。 「どこに行かれるのですか?」 けど博士はいつも、首を振って言うだけだ。 「それは、――――だ」 そして博士は、いなくなってしまう。 博士のぼんやりした輪郭が、真っ白な空間に消えてしまいそうになる。 まってください、博士! ※※※ ――「はっ!!」 ... -
第十一話 思い出のおせんべい
第十一話 「思い出のおせんべい」 「ねえ水野君、幽霊の噂って知ってる?」 三時間目が終わって、次の時間の社会科の準備をしていると、璃子ちゃんがそう言ってきた。 「幽霊?」 「そうそう。図書館の近くに、今は誰も住んでない家があって、そこに幽霊が出るんだって」 「幽霊って……。嘘っぽいなあ」 「でもね、先輩が言ってたのは」 璃子ちゃんはそうすると僕の近くで、 「その家は昔おばあさんが住んでいたみたいなんだけど、今はもう誰もいないの。それで土地を買った人が家を取り壊そうとするんだけど、何故かその度に事故が起こって工事が中止になるんだって」 「へえ」 「だから、みんなそのおばあさんの幽霊がやってるんだって騒いでるのよ。その他にも、『でてゆけぇ~』っていうしわがれた声がしたとか、この世のものとも思えない犬の遠吠えがしたとか。それでもう、今じゃ誰も... -
第二十話:道行姫
第二十話:道行姫 「僕はイリーガルマインドに苦しむアーンヴァルの声と施設の事を聞いて迷っていたよ。施設がどうなるのか、この先の武装神姫もどうなるかと」 結に支えられながら輝は俺に自らの迷いを語り始める。その顔は施設の真実を晒される事を恐れていない覚悟の決まった顔だった。 ついさっきとはまるで違っている。 「でも、こうも考えられたんだ。もしかしたら神姫も施設も両方救えるんじゃないかって」 「何をする気だ?」 「僕は証人に加わる。その代わり、施設の何も知らない人々は無関係だって事を証明して、施設が存続できるようにする」 「……一番困難な道だぞ? しかもすぐに解決できる事じゃねぇ。施設を存続させたとしても後の偏見の目だって消さなけりゃならん」 輝の選択は最も難しいものだった。 施設からイリーガル技術流出の汚名を拭い去る、言葉にすればそれだけの意... - @wiki全体から「第二十一話『命ノ賭ケ時』」で調べる