李華
715-766
盛唐の官人・詩人。字は遐叔。趙州賛皇県の人。
李翰の父。ライバルで親友の
蕭穎士とともに「蕭李」と称された。進士・宏辞科に及第し、監察御史となったが、宰相の
楊国忠ら権力者を憚らなかったから右補闕に移された。安史の乱がおきると母を救出しようとして賊に捕らえられ、
安禄山に鳳閣舎人の偽官に任命され、そのため杭州司戸参軍に貶された。母も失い、忠節・孝行を全うできなかったため、江南に引き籠もった。
李峴が江南に赴任すると李華を検校吏部員外郎にした。山陽に隠遁し、仏教を信じ、子弟を集めて農業に力をつくして生涯を終えた。門下に
独孤及・
韓雲卿・
韓会・
李紓・
柳識・
崔祐甫・
皇甫冉・
謝良弼・
朱巨川がいる。『李華前集』十巻、『中集』二十巻があるが失われ、後世の人が『李遐叔文集』を編纂した。最も有名なものが「弔古戦場文」である。『旧唐書』『新唐書』に伝がある。
列伝
参考文献
外部リンク
最終更新:2023年11月20日 13:18