張帰厚
?-912
唐末・五代の武将。字は徳坤。
張帰霸の従兄弟。
黄巣の乱に参加したが、中和四年(884)
張帰霸らとともに
朱全忠に降伏してその部将となった。
秦宗権との戦いで軍功をあげ、検校工部尚書に任じられた。陳璠との戦いでは左眼に矢があたり、また別の戦いでは朱全忠を逃がす間に立ちはだかって身に二十あまりの矢を受ける奮戦ぶりであった。景福二年、
葛従周とともに
李克用の侵攻を防ぎ、検校右僕射に任じられた。朱全忠が即位すると検校司空に任じられ、鎮国軍節度使、陝虢等州観察処置等使に任じられた。朱全忠が弑逆されると朱友珪を擁立したが、病により卒した。『旧五代史』に伝がある。
列伝
『旧五代史』巻十六 梁書十六 列伝第六 張帰厚
外部リンク
最終更新:2023年06月19日 01:09