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朱鷺の崎物語・地理設定



地形・位置

西に向かって開けたリアス式海岸の一角。
谷間はかなり埋もれており、なだらかな扇状地のような形。
街の南端を川が流れ、川沿いに走る道路と線路が内陸部に続いている。
川の南岸は南の尾根に接しており、市街地は孤立している。

海岸地区

国鉄の線路よりも海に近い地区は、輸入品店や西洋建築の立ち並ぶ観光地区である。
特に北側の海岸線に沿った異国通りの周辺には、宿泊施設や飲食店が多い。

聖ルドビコ教会

海岸地区にある青い屋根の白い教会。
戦前から続く歴史のあるカトリックの教会で、名前は二十六聖人のルドビコにちなんでつけられた。
ゴシック式の高い鐘楼は物見台を兼ね、上まで上ることが出来る。
鐘楼には音階のついたカリオンや屋内から鐘を鳴らすためのロープはなく、鋳造の大きな鐘を直接引っ張って鳴らすのみ。
ぜんまいのきれたよるに(50年代)」作中に登場し、主人公たちがカギを盗んで鐘楼に登ることから、一般開放はされていない模様。

ルド女

教会が経営する女学校。
劇団「ルドビコ女学院」とは無関係である。
いわゆるお嬢様学校で、「ぜんまいのきれたよるに(50年代)」の作中でマリーが通っていたのはここの中等部。
L字型の校舎を持ち、道路側に体育館とテニスコートがある。
エントランスは北東向きの円筒形で、全面ガラス張り。

異国通り

国鉄の線路と平行にならんだ、異国情緒にあふれた近世ヨーロッパ風の通り。
戦後造船業の廃れた朱鷺の崎においては観光の目玉であり、市も力を入れて景観を整備している。
ホテルやレストラン、輸入品店の立ち並ぶ歓楽街には、本当にエッチなお店も存在しているらしい。
毎週朝市が行われている。

時計屋

楽器屋と美容院の間に伸びた裏路地を進んでゆくと現れる。
薄暗い店内には珍しい仕掛け時計が並んでおり、その中の一つが「宇宙の時計」と呼ばれる特別な時計。
宇宙の時計は丸いテーブルの中央に組み込まれており地球儀の周りに太陽、月、十二宮が配置されている。
ぜんまいのきれたよるに(50年代)」作中でマリーとケースケが入り浸っていたが、ケースケはのちの回想で幻のようなものだったのではないかと語っている。

駅から西に歩くとすぐ、アリーナの屋根が見える。
旅客運送はもちろん、南側には小規模なコンテナ埠頭とトラックのターミナルがある。
無双の彼方に、光。(80年代)」作中では、ここでクロエが父を待つシーンがある。

海岸公園

貿易港の南側には、川岸から続く海岸公園がある。
夏に花火大会が開かれると、観光客でにぎわうらしい。
「ぜんまいのきれたよるに(50年代)」作中には、芝地が広がっているという描写がある。
朱鷺の崎五番勝負(10年代)」作中では人魚像が建っている。海とは鉄柵で仕切られており、鉄柵から3mほどがタイルの歩道になっている。

ホテルニュートキノサキ

朱鷺の崎で最も上等な宿泊施設。温泉と豪華ディナーでおもてなし。朱鷺の崎名物のかまぼこまんが食べられる。
朱鷺の崎五番勝負(10年代)」の最終決戦・かまぼこまん早食いの決戦場。


大通り

国鉄の駅から神社に至る街の中心線を結ぶ広い道路。
大きな店や銀行、役所や学校に病院など、街の機能が集中している。
急な傾斜がついており、中心を走る路面電車も実はケーブルカー。

国鉄の駅

文字通り街の中心。
外国人の設計による洋風建築で天井が高い。
駅舎は海側と山側に分かれており、北よりの駅橋でつながっている。
駅舎の山側にはケーブルカーの始発駅も併設されていて、雨にぬれず乗り換えが可能。
ぜんまいのきれたよるに(50年代)」作中では、駅橋につながる階段の下に北側の改札があると描写されている。
駅舎の脇に建つ時計台も、作中で重要な役割を果たす。


時計台

国鉄の駅舎に付属した大きな時計台。
時計台より、あなたへ(40年代)」で建設中の姿が描かれ、「ぜんまいのきれたよるに(50年代)」で完成後の時計台が登場するが、
いずれにおいても屋根の形については言及がない。
空襲によって建設中に破壊されてしまったはずだが時計台のオルゴールを聞いたという市民たちの証言により、時計台は戦中に完成していたという記録が残った。
以後この時計台にまつわる伝説は街の人々の心の支えとして語り継がれていくことになる。
ぜんまいのきれたよるに(50年代)」においては文字盤が白く、針には透かし彫りが入っていると説明がある。
また、夕方5時にオルゴールが作動し、パイプオルガン他複数の楽器が「運命」を演奏するシーンが描かれている。
朱鷺の崎五番勝負(10年代)」では第3試合・スーパー流しそうめん対決で使用される。

ケーブルカー

大通りの中央を走る路面電車。
ぜんまいのきれたよるに(50年代)」に登場。
駅は終点、「鳥居前」とその手前の「鳶が丘」が登場しており、鳥居前にケーブル巻き上げ機が設置されている。
鳥居前にはちょっとした広場があり、飲み屋もある模様。
車体は斜面に沿って若干傾斜しており、通路が階段になっているバリアフリーからは程遠い設計。
50年代に走っていた車体は海が見える一続きの天窓が売りだが、夏場車内はオーブンと化し、扇風機しかついていない。
朱鷺の崎五番勝負」の第4試合・徒競走に利用された。

小学校

大通りの中ほどに位置する公立の小学校。
白塗りの木造家屋で有名な外国人建築家の設計らしい。
南に向かって左右対称に大きく広がったシルエットから、白鳥館と呼ばれている。
ぜんまいにきれたよるに(50年代)」のケースケやサドケン達が通っているのはこの学校。
山際に新校舎が立てられたため旧校舎は使われなくなり、今は保存協会が出入りするくらいのものである。

百貨店

不機嫌な万華鏡(90年代)」作中でしばしば登場。郊外型ショッピングセンターで一階建て、広い駐車場を持つ。景観を損ねると不評であるが品ぞろえがよく、浅村が頻繁に訪れる。入ってすぐ右手に全国チェーンのファストフード店があり、ルド女の生徒がくつろぐ姿が見られる。その他食品売り場、家電、家具店などがある。綿貫は家具店の店員である。

映画館

ぜんまいのきれたよるに(50年代)」作中に登場。
駅から少し大通りを上った交差点の近くにある。
作中で上映されていたのは「七年目の浮気」。

図書館

街の図書館。あまり蔵書は多くない。
新聞のバックナンバーや調べものをするならここ。

市役所

明治時代の市庁舎を再現した、レトロな外観の建物。


川岸・南区

海側は団地や平屋の並ぶ住宅地区、山側は高級住宅地である。
線路や国道は川に沿って内陸にある街につながっている。
川の左岸には道路と小さな寺院があるくらいで、ほとんど人は住んでいない。

団地

市の公営住宅事業で港湾労働者向けに作られた団地。
最寄駅は「鳶が丘」なので、大通りをかなり上ったところにあるようだ。
ぜんまいのきれたよるに(50年代)」でケースケと母が住んでいるのがここ。
70年代以降は老朽化や高齢化に悩まされていたのかもしれない。

駄菓子屋

ぜんまいのきれたよるに(50年代)」の中で言及される。
マリーとケースケは頻繁に立ち寄っていたらしい。

古寺

ぜんまいのきれたよるに(50年代)」の中で言及される。
広い墓地があり、子供たちはここで肝試しをするらしい。
現在は住職がいなくなって放棄され、墓場は荒れ果てている。


商店街・北区

海側には商店街が、山側には高級住宅地が広がっている。

クロエのパン屋

商店街から少し外れた住宅地の中にある、老舗。
無双の彼方に、光。(80年代)」の主人公、クロエの実家であり、「ぜんまいのきれたよるに(50年代)」にもわずかに登場した。
作中にはプチアンドーナツとよもぎアンパン、いちじくのデニッシュ等が登場し、近くの公園も描写された。

商店街

通常の商店街の他、ガラス工房が沢山入っている。

高級住宅街

大きな屋敷や西洋風の邸宅、凝った意匠のアパートなどが存在する。
マリーの家(50年代)、浅村の家(90年代)が立っているのはこの辺り。

マリーの家
ぜんまいのきれたよるに(50年代)」作中に登場。
ケースケによれば、この界隈でも白塗りの家はここだけらしい。

浅村家
不機嫌な万華鏡(90年代)」作中に登場。
昔ながらの日本家屋であり一階建て。改築により浴室、トイレ、洗面所は西洋風にリフォームされている。うなぎの寝床のように細長い造り。地図で言うと4と7の中間あたりにある。

谷口組の組長の家
港湾労働者の元締めを期限に持つ暴力団の組長の家。
ぜんまいのきれたよるに(50年代)」の作中に登場した。
温かい土地なので庭にビワの木が植わっている。

ガラスの丘美術館

貿易会社の所有していた小規模な美術館。
特産品のガラス細工や、初代社長が世界中で集めた珍品が展示されている。

彩晶堂

SCREAN/作中のTRPG・SCREANに登場する、坂の上の喫茶店。
ガラス細工や食器のギャラリーを兼ねている。

神社・門前町

大通りの曲がり角をまっすぐ進んだところには神社がある。
ケーブルカーの線路も真っ直ぐ敷設されており、神社の手前に「鳥居前」という駅がある。

神社

古くからある神社で、船の神様が祭られているらしい。
巫女と神との勘違いラプソディ(00年代)」の主な舞台である。
本殿の両脇には松の木が植わっている。
ぜんまいのきれたよるに(50年代)」当時もあまりでは盛況ではなく、マリーがヴァイオリンの練習に利用していた程。
作中の記述では稀に小学生が遊びに来ていたことにされている。

防空壕

山道を進んだところにある防空壕。
時計台より、あなたへ()40年代」作中に登場し、街を焼け出された八弥が寝泊まりしていた。
近くには街を見下ろせる高台がある。

トンネル

大通りは途中で右に曲がり、トンネルを抜けて隣町に続いている。


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最終更新:2015年04月18日 15:02