これはまだ、少女が”閃光”と呼ばれる前の物語。
「一体……何なの!?」
困惑を隠しきれない少女。
少女の名はアスナ。
少女の名はアスナ。
「茅場って……おそらくあの茅場よね」
あの場で羂索がいった人名。
アスナには一人の男が思い当たる。
アスナには一人の男が思い当たる。
茅場晶彦。
SAO(ソードアート・オンライン)の開発者にしてゲームマスター。
2022年11月6日
この日はアスナにとって、いや巻き込まれた10000人にとって永遠に忘れられない日として招いた元凶。
SAO(ソードアート・オンライン)の開発者にしてゲームマスター。
2022年11月6日
この日はアスナにとって、いや巻き込まれた10000人にとって永遠に忘れられない日として招いた元凶。
「これも、クエストの一つなのかしら?」
――これはゲームであっても、遊びではない
はじまりの街で茅場が参加者全員に放った言葉。
そう、SAOでの死はリアルでの死と直結している。
アスナがSAOへ関わったきっかけは、ミト……学友の兎沢深澄に誘われたことだった。
しかし、受験もあり、家族……母親との関係がギクシャクしているため一度は参加を断った。
しかし、何の因果か兄への届け物を部屋にもっていったとき、ふと目に止まったナーヴギアとSAOのソフト。
せっかくだから……そんな軽い気持ちでゲームをスタートしたら、まさかのデスゲームへの強制参加。
今年は厄年なのかと疑いたくなるような不運の連続。
そう、SAOでの死はリアルでの死と直結している。
アスナがSAOへ関わったきっかけは、ミト……学友の兎沢深澄に誘われたことだった。
しかし、受験もあり、家族……母親との関係がギクシャクしているため一度は参加を断った。
しかし、何の因果か兄への届け物を部屋にもっていったとき、ふと目に止まったナーヴギアとSAOのソフト。
せっかくだから……そんな軽い気持ちでゲームをスタートしたら、まさかのデスゲームへの強制参加。
今年は厄年なのかと疑いたくなるような不運の連続。
「ミト……」
――絶対にアスナを危険な目には遭わせない
それから、ミトとパーティを組んで、クエストをこなす毎日。
不安もあるけど、なんとか心が壊れることは、免れた。
しかし――――
不安もあるけど、なんとか心が壊れることは、免れた。
しかし――――
「そういえば、私……どうして、生きてるの?」
アスナの心に今も残る”どうして?”
クエストの最中、仲間を呼び寄せる煙が出るモンスターを攻撃してしまったことによって、大量のモンスター襲われ、囲まれた。
アスナは限界まで耐えるが、絶望にさせるお知らせが届く。
クエストの最中、仲間を呼び寄せる煙が出るモンスターを攻撃してしまったことによって、大量のモンスター襲われ、囲まれた。
アスナは限界まで耐えるが、絶望にさせるお知らせが届く。
mitoがパーティを離脱しましたというお知らせが。
体力も尽きかけ、死を覚悟していたはずだったが……
尽きない疑問。
体力も尽きかけ、死を覚悟していたはずだったが……
尽きない疑問。
「……」
おそらく、ミトは私を■■■■
勿論、悲しい。だけど、ミトの選択もわかる
私だって逆の立場だったら同じことをしていたかもしれない
でも……
勿論、悲しい。だけど、ミトの選択もわかる
私だって逆の立場だったら同じことをしていたかもしれない
でも……
(……自暴自棄になるのはダメ。でも……)
ぐるぐるぐるとアスナは迷う。
ログアウトできるのならしたいと。
そんなアスナの前に――――
ログアウトできるのならしたいと。
そんなアスナの前に――――
「そこの女。恰好から平民だと思うが……」
☆彡 ☆彡 ☆彡
アスナとウンベールは会話を重ねる。
「……」
(この、ウンベールという人。SAOのプレイヤーではない?ということは、このゲームは一体……)
(この、ウンベールという人。SAOのプレイヤーではない?ということは、このゲームは一体……)
アスナは手を顎に当てながら考える。
ウンベールの様子から、SAOのプレイヤーではない。
つまり、羂索が集めた参加者はSAOのプレイヤーだけではないと言うこと。
ウンベールの様子から、SAOのプレイヤーではない。
つまり、羂索が集めた参加者はSAOのプレイヤーだけではないと言うこと。
(……)
私と同じ世界の出身者
あの言葉をそのまま受け取ると、私とこの人(ウンベール)は、別の世界の人間ということになる。
これも、茅場晶彦のいう目的に組み込まれているのだろうか?
でも、たしか茅場晶彦は言っていた。
”この世界を生み出し鑑賞するためにSAOを開発したと。
とすると、SAOプレイヤー以外の参加者を巻き込む必要はないのでは?
だめ。情報が少ない……
これも、茅場晶彦のいう目的に組み込まれているのだろうか?
でも、たしか茅場晶彦は言っていた。
”この世界を生み出し鑑賞するためにSAOを開発したと。
とすると、SAOプレイヤー以外の参加者を巻き込む必要はないのでは?
だめ。情報が少ない……
「平民、たしかアスナといったな。よく見たら、獣にしては結構……」
「……はぁ」
「……はぁ」
人の身体をジロジロと舐めまわすような視線
はっきり言って嫌いなタイプだ
大体、自分は平民ではないと何度繰り返しても、理解しない
はっきり言って嫌いなタイプだ
大体、自分は平民ではないと何度繰り返しても、理解しない
おそらく、見下した相手には普段からそうした態度をしているのだろう
「……よし。アスナ。君を私の傍付きと任命しよう。普段なら君のような平民がごときが、私の傍付きに選ばれることなどありえないが……まぁこの非常事態だ。君も一人で心細いであろう?安心したまえ!この次席修剣士の傍にいれば、安心と言うものだ」
「ありがとう。でも、遠慮させてもらうわ。それと、私は一人で大丈夫」
「ありがとう。でも、遠慮させてもらうわ。それと、私は一人で大丈夫」
悪寒がする。早くこの場から離れよう。
アスナはウンベールから一刻も離れるべく立ち去ろうとした。
それは、”ウンベールのような男”には悪手であった。
アスナはウンベールから一刻も離れるべく立ち去ろうとした。
それは、”ウンベールのような男”には悪手であった。
「……おい!この”次席修剣士”のオレに対して無礼ではないか!」
ウンベールはアスナの態度に腹を立てると、肩に手をかけると。押し倒すと馬乗りになる。
「いやっ……・!!何するの!?重い!降りて!」
「これだから躾のなっていない平民は困るのだ」
「これだから躾のなっていない平民は困るのだ」
アスナの胸を揉むとウンベールは宣言する。
乱暴に。女性の気持ちを考えない揉み方。
乱暴に。女性の気持ちを考えない揉み方。
「いたっ!……痛い!!」
(この人……まさか!?)
(この人……まさか!?)
アスナは察する。自分を犯すつもりだと。
気丈にウンベールを睨みつける。
が、ウンベールはそんなアスナの表情に下種な笑みを浮かべる。
気丈にウンベールを睨みつける。
が、ウンベールはそんなアスナの表情に下種な笑みを浮かべる。
――――くやしい!
――――女を思い通りに出来ると思っている男の傲慢さに
――――女を思い通りに出来ると思っている男の傲慢さに
「いいか!貴様はこの貴族であるオレに足して無礼を働いた!よってこれは、”帝国基本法”並びに”禁忌目録”に則った正当、厳粛なる貴族の採決である!」
言葉と同時にウンベールはアスナの頬を舐める。吐息が髪にかかる。
「はは!その卑しい体で媚びを売るがいい。そうすれば、生き残れるやもしれないぞ!」
「う… う… うう… くっ」
抵抗を試みたいが、トラウマがよみがえる。
フラッシュバック。
ジャイアントアンスロソーに殺される寸前の
アスナの目じりに涙が浮かぶ……
フラッシュバック。
ジャイアントアンスロソーに殺される寸前の
アスナの目じりに涙が浮かぶ……
私……こんな最低な人に乱暴されるの?
絶望。
絶望。
助けて……ミト!ミト!!!
無駄だと思いながらもアスナは願う。
この窮地を救ってくれる人がいないかと。
この窮地を救ってくれる人がいないかと。
すると――――
「おい」
「なんだ!?今、いいところなんだ、後に……ぎゃあああああ!?」
「血っ!?腕が!?俺の腕がぁぁぁぁぁ!血が……血がぁぁぁぁぁ!」
「血っ!?腕が!?俺の腕がぁぁぁぁぁ!血が……血がぁぁぁぁぁ!」
救い人は現れた。
アスナの貞操を守ったのは一人の老剣客であった。
アスナの貞操を守ったのは一人の老剣客であった。
☆彡 ☆彡 ☆彡
「天命が……天命が減っていくうううっ!」
「そこの若造。今すぐ、立ち去れば腕一本で終わりにしてやるぞ?」
「そこの若造。今すぐ、立ち去れば腕一本で終わりにしてやるぞ?」
腕を切り落とされ、狼狽するウンベールを老剣客は冷めた目で見下す。
「ジジイ!老いぼれごときがオレに……貴族に逆らっていいと思うのかよ!」
「よくわからぬが、貴族というのはそんなに偉いのか?」
「”貴族”も知らない無学のジジイが!禁忌目録を犯した大罪人だ!」
「よくわからぬが、貴族というのはそんなに偉いのか?」
「”貴族”も知らない無学のジジイが!禁忌目録を犯した大罪人だ!」
ウンベールは支給品の刀を手にする。
「やれやれ、長生きするのも強さの証なんじゃがの」
ふぅ……と老剣客はため息をつくと、宣告する。
「おのれは生かしておいても仕方あるまい」
「うるせぇぇぇ!まずは、キサマの腕を切り落として!そのあと、じっくりと切り刻んで殺してくれ……」
「うるせぇぇぇ!まずは、キサマの腕を切り落として!そのあと、じっくりと切り刻んで殺してくれ……」
――――ビュ
「る゛ぇ!?」
言い終える前に喉元を斬られると、ウンベールはゆっくりと地に伏せる。
ウンベールは最後まで目の前の老剣客の強さを理解することはなかった。
ちなみに余談だが、ウンベールは仮想世界の住人。
故に、生身の人間の強さを肌で察することは元々、無理な話なのだろう。
ウンベールは最後まで目の前の老剣客の強さを理解することはなかった。
ちなみに余談だが、ウンベールは仮想世界の住人。
故に、生身の人間の強さを肌で察することは元々、無理な話なのだろう。
【ウンベール・ジーゼック@ソードアート・オンラインシリーズ 死亡】
「……っ」
――――アスナは守ることばかり考えすぎなのよ。もっと攻めなきゃ
アスナは老剣客の太刀筋を見ていた。
いや、その見事な太刀筋を。
己の身に閃光が走った。
いや、その見事な太刀筋を。
己の身に閃光が走った。
☆彡 ☆彡 ☆彡
「……娘。大丈夫かえ?」
老剣客は刀をしまうと、アスナに近づく。
老剣客の名は秋山小兵衛。
無外流の達人として知られる。
無外流の達人として知られる。
☆彡 ☆彡 ☆彡
それから小兵衛とアスナは会話を重ねる。
「なんと……そちの日本では、徳川の世から帝へとかわられたのか!?」
「はい」
(正確には、主権は国民で。封建国家ではなく民主主義国家なんだけど……そこまで言わなくてもいいわよね)
「はい」
(正確には、主権は国民で。封建国家ではなく民主主義国家なんだけど……そこまで言わなくてもいいわよね)
老齢となれど、剣客である小兵衛にとって、アスナの話は疑いたくなる内容。
だが、羂索なる者の姿に人が血も肉も残さず、消え去る事実を目にした以上、荒唐無稽と切り捨てることはできない。
故に小兵衛はアスナの言葉を信じることにした。
だが、羂索なる者の姿に人が血も肉も残さず、消え去る事実を目にした以上、荒唐無稽と切り捨てることはできない。
故に小兵衛はアスナの言葉を信じることにした。
「あの……小兵衛さん。私に剣を教えてくれませんか?」
「……娘よ。なにゆえ、刀を握る?」
「負けたくないから……」
「なぬ?」
「たとえ怪物に負けて死んでも、このゲーム、この世界には負けたくないから」
「……娘よ。なにゆえ、刀を握る?」
「負けたくないから……」
「なぬ?」
「たとえ怪物に負けて死んでも、このゲーム、この世界には負けたくないから」
アスナは小兵衛の目を真っすぐ見つめながら答えた。
その目は先ほどとは違う。
強気ケツイ。
その目は先ほどとは違う。
強気ケツイ。
「剣客として生きるのなら”うらみ”を買うことも承知できているのか?」
「はい」
「はい」
二人の間に緊張が走る――――
やがて、小兵衛の方から口を開く。
やがて、小兵衛の方から口を開く。
「……うむ、ではアスナよ。今よりお主を娘ではなく一介の剣客として接する。よいな」
「はい!……よろしくお願いします」
「……うむ。それとわしのことは先生と呼びなさい」
「はい、先生」
「はい!……よろしくお願いします」
「……うむ。それとわしのことは先生と呼びなさい」
「はい、先生」
もう、生き方は選べない。
でも……死に方は選べられる。
私が私でいるために。
それが、アスナの現実(じごく)
でも……死に方は選べられる。
私が私でいるために。
それが、アスナの現実(じごく)
【アスナ@SAO プログレッシブ 星なき夜のアリア (映画)】
状態:正常 死に方を選びたい
服装:SAOでのアバター(服装は劇場版星なき夜のアリア)
装備:ウインド・フルーレ@SAO プログレッシブ 星なき夜のアリア (映画)
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、ホットライン
思考
基本:死に方を選ぶ、負けたくないため
01:先生(小兵衛)に師事しつつ強くなる
02:ミト……
03:茅場って……あの茅場よね?
04:どういうこと?これはSAOとはどう関係しているの?
参戦時期:ミトにパーティを解消され、ジャイアントアンスロソーに殺される寸前
備考
※キリトに助けられる前ですのでキリトとの面識はありません。
※ウンベールが仮想世界の住人とは気づいていません。(別世界の人間だと思っている)
※小兵衛との会話から時代を超えた人物が集められていることを理解しました。
状態:正常 死に方を選びたい
服装:SAOでのアバター(服装は劇場版星なき夜のアリア)
装備:ウインド・フルーレ@SAO プログレッシブ 星なき夜のアリア (映画)
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、ホットライン
思考
基本:死に方を選ぶ、負けたくないため
01:先生(小兵衛)に師事しつつ強くなる
02:ミト……
03:茅場って……あの茅場よね?
04:どういうこと?これはSAOとはどう関係しているの?
参戦時期:ミトにパーティを解消され、ジャイアントアンスロソーに殺される寸前
備考
※キリトに助けられる前ですのでキリトとの面識はありません。
※ウンベールが仮想世界の住人とは気づいていません。(別世界の人間だと思っている)
※小兵衛との会話から時代を超えた人物が集められていることを理解しました。
ウインド・フルーレ @ SAO プログレッシブ 星なき夜のアリア
アスナに支給。
ミトとのパーティ時、ミトがレアエネミーからドロップしたレイピア
本来の時系列では、第一層のフロアボスとの戦闘中、再開したミトから手渡しされるのだが……
本名を大声で言わないで―!byミト
アスナに支給。
ミトとのパーティ時、ミトがレアエネミーからドロップしたレイピア
本来の時系列では、第一層のフロアボスとの戦闘中、再開したミトから手渡しされるのだが……
本名を大声で言わないで―!byミト
【秋山小兵衛@剣客商売(漫画 作画大鳥やすいち)】
状態:正常
服装:剣客
装備:陽竜刀@ソードアートオンラインシリーズ
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、 ラランダムアイテム×0~2 (ウンベール)、アニールブレード@ソードアートオンラインシリーズ、 ホットライン
思考
基本:アスナを鍛えつつ、主催者達を打倒する
01:とりあえず、情報収集する
02:アスナに手ほどきをする
参戦時期:少なくとも第1話女武芸者以降
備考
※アスナとの会話から時代を超えた人物が集められていることを理解しました。
※アスナを門下としました。
※ウンベールが仮想世界の住人とは気づいていません。(別世界の人間だと思っている)
状態:正常
服装:剣客
装備:陽竜刀@ソードアートオンラインシリーズ
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、 ラランダムアイテム×0~2 (ウンベール)、アニールブレード@ソードアートオンラインシリーズ、 ホットライン
思考
基本:アスナを鍛えつつ、主催者達を打倒する
01:とりあえず、情報収集する
02:アスナに手ほどきをする
参戦時期:少なくとも第1話女武芸者以降
備考
※アスナとの会話から時代を超えた人物が集められていることを理解しました。
※アスナを門下としました。
※ウンベールが仮想世界の住人とは気づいていません。(別世界の人間だと思っている)
陽竜刀@ソードアートオンラインシリーズ
秋山小兵衛に支給。
ソードアートオンラインアリシゼーションリコリスにてボスドロップで入手できる武器。
形状が日本刀なので、小兵衛は難なく扱うことができる。
神様さ、剣術の神様が天罰を下したのさ。恐ろしいのう、天罰は、よby秋山小兵衛
秋山小兵衛に支給。
ソードアートオンラインアリシゼーションリコリスにてボスドロップで入手できる武器。
形状が日本刀なので、小兵衛は難なく扱うことができる。
神様さ、剣術の神様が天罰を下したのさ。恐ろしいのう、天罰は、よby秋山小兵衛
アニールブレード@ソードアートオンラインシリーズ
ウンベールに支給。
キリトがSAOで初期使用していた片手剣
本来は、アスナの窮地を救うのだが、救ったのは老剣客。本ゲームにおいて、アスナを襲う下種に支給されたのは、おそらく、嫌がらせの可能性が高い
い、嫌だこれを解いたらオレの天命が減る!!その命令は”禁忌目録”違反だ!byウンベール
ウンベールに支給。
キリトがSAOで初期使用していた片手剣
本来は、アスナの窮地を救うのだが、救ったのは老剣客。本ゲームにおいて、アスナを襲う下種に支給されたのは、おそらく、嫌がらせの可能性が高い
い、嫌だこれを解いたらオレの天命が減る!!その命令は”禁忌目録”違反だ!byウンベール
候補作052:ボクが善意の仮面ライダー | 投下順 | 候補作057:冥黒のヒーローモドキ |
時系列順 | ||
GAME START | ウンベール・ジーゼック | GAME OVER |
アスナ | 030:余花 | |
秋山小兵衛 |