疑心暗鬼(偽信案忌) ◆0UUfE9LPAQ
午前5時半の西東診療所―そこには一人の少年と一人の青年がいた。
少年は髪をまだらに染め、右耳には三連ピアス、左耳には携帯電話のストラップをぶら下げている。
それだけでもかなり目を惹く外見だったが、最大の特徴は顔の半分を覆う禍々しい刺青だった。
青年は少年とは対照的にいわゆる『当たり前』の外見、スーツに身を包み髪型はオールバック。
ただ一つ、刃物によって切り裂かれたのだろう背中の痛々しい傷が彼を『当たり前』たらしめていなかった。
零崎人識が本来の歴史なら二ヶ月後に訪れていた場所で彼は現在意識が無い自分の兄―零崎双識の手当をしていた。
傷を縫い合わせようとしているようだが、本来の医療行為とは程遠く彼の手は傷から離れたところにあり、しゅるしゅると音がしている。
「よし、こんなもんでいいだろ。全く兄貴ともあろうもんが情けねぇ…一回死んでアホになったか?」
この会場に集められた時系列が違うため双識はまだ死んでいないのだが、人識にはわかるはずもない。
そして傷口に直接触れないまま、傷口の縫合は終了していた。
彼が使ったのはいたって普通の医療用の糸、但し使った技術は普通のものではなかった。
曲絃糸―本来は病蜘蛛≪ジグザグ≫と呼ばれる女が使っていた技術である。
「傷痕は残るけどしょうがねえだろ。抜糸しなくていい分あの時よりは楽だが…やっぱ呪い名が絡んでるのかねぇ」
呪い名6名が組んだ裏切同盟を撃退した2年前、そして先程の
時宮時刻との遭遇を思い出し一人ぼやく人識。
実際は捉えようによっては呪い名よりもタチの悪い過負荷、
球磨川禊を双識は相手していたのだが。
尤も、まともに戦わせてすらもらえないというのは呪い名・過負荷両方に共通する特徴ではある―
「呪い名が相手となると面倒なことになるな…。兄貴の支給品に糸があったのはラッキーだった。バラバラにすんのは難しくても絞め殺すくらいできるだろ。でもこれはねぇよ…」
人識の目線の先にあったもの―それは
大量の箱庭学園に通う女子高生のジャージだった。
「何考えてんだあの変態兄貴は…」
もちろんまともな使い道を考えつくはずもなく、ジャージの山は脇に寄せてある。
傷の処置も完了し、双識のデイパックの中身を探る作業を再開する。
「これはカッターナイフの刃…?何か意味があって持っていると見た方がいいな…ちぇ、ナイフは無しか。んじゃ、あいつらの漁るとするかね」
そう言い、今度は(人識には区別がつかなかったが)病院坂黒猫のデイパックを探る。
「こいつは刃物だけどナイフじゃねーな…っておいおい、マジかよ」
人識が「マジ」と言ったもの、それは裏切同盟が一人、罪口摘菜が製作した「七七七(アンラッキーセブン)」だった。
同じく裏切同盟が一人、時宮時雨を撃退するときに使ってそれきりだったはずだ。
そしてもう一つ出てきたのは―四季崎記紀が作りし完成形変体刀が一つ悪刀・鐚。
説明書を読み、自分の強化と双識の治療両方に使えることを理解した上で扱いを保留する。
「全く―傑作だぜ」
そう嘯き、次は病院坂迷路からはぎ取ったデイパックを調べる。
情報を整理しなければいけない中、荷物の整理・双識の様子見も兼ねて放送まで診療所で時間を潰していた。
「あー、そういや放送で殺したやつの発表ってされんのかな。そうなるとヤベーんだけど」
哀川潤との約束を破ってしまった手前、自分の名が放送で出るのはまずい。
例え相手が
匂宮出夢で不可抗力だったとしてもあの女は怒るに決まっている、いや怒るどころじゃ済まされない。
でも―
「出夢と話せたってのは悪くはなかったかな。つっても戯言だけどよ、かはは」
この会場のどこかにいる
戯言遣いの口癖を借り、放送まで待つ。
そして、午前6時―
□ □ □
「目が見える…ここは、どこだ…?…痛っ」
「おう、お目覚めかい兄貴」
「…!人識、いや蝙蝠!」
「は?何を言っちゃってくれてるんですかこのアホ兄貴は?どこからどう見ても零崎人識だろ、蝙蝠って何のことだ?」
「騙されるものか、蝙蝠、お前が人識に化けていることはわかっている」
双識は球磨川から受けた視覚異常と螺子込まれた言葉、
西条玉藻から受けた攻撃の影響で人識を真庭蝙蝠が変化した姿だと錯覚している。
だが、ここにいる零崎人識は正真正銘本物の零崎人識であり真庭蝙蝠のことも知らないため、双識の言っていることを半分も理解できない。
その結果―
「一体全体なんなんだよ!認めたくねーが死んだはずの兄貴に会えて嬉しいのに曲識のにーちゃんは呼ばれちまったし伊織ちゃん探さなきゃいけねーし
予想通り欠陥製品も死色の真紅もいるしわけわかんねーことだらけだ!
で!一番わけわかんねーのは言うに事欠いて兄貴が俺を別人だと考えてるってことだ!
何のためにわざわざ兄貴おぶってここまで来て治療してやったかわかりゃしねぇ、いっそここで殺して解して並べて揃えて晒してやろうか!?」
人識はキレた。
一方で双識も人識の言ったことを理解できない。
「俺が死んだ…?伊織ちゃんとは誰のことだ…?お前は本物の人識なのか…?」
「あぁ!?兄貴は俺の目の前で死んだじゃねーか、俺と伊織ちゃんの目の前で。伊織ちゃんは兄貴の新しい妹だ。そんでもって俺は零崎人識だ、他に名乗る名前なんてねーよ」
(噛み合わないというには何かがおかしい…蝙蝠が化けているにしたって、伊織などという妹の名前を出す必要は無い。やはり目の前にいるのは本物の零崎人識なのか…?)
双識の考えを知ってか知らずか人識は話を続ける。
「一緒に見た白黒の、クソつまらねえシリーズ物の映画の話でもすればいいのか?
薦めてくれた小説の話でもすればいいのか?
読まなかったけど薦めてくれた漫画の話でもすればいいのか?
ガキの俺相手に本気でボールをぶつけて病院送りにしたキャッチボールの話でもすればいいのか?
切りつけられて切られる痛みを知った、与えてくれたナイフの話でもすればいいのか?
あれこそが最悪だってくらい不味かったカレーの話でもすればいいのか?
これでも疑うってんなら俺が改めて地獄に送ってやる!」
「いや、これ以上はいい。疑って悪かった。」
双識は人識だと信じたわけではない。
蝙蝠が自分に変化したときに口調は変わらなかったことから可能性は低そうだが脳―つまり知識や経験まで変化できるかもしれないという懸念があったからだ。
仮にそうであったとしたら、何を聞いても無駄だ。
結局双識は人識に対する態度を保留したのだが、その態度は人識に伝わってしまう。
「(やっぱりどこか兄貴らしくねえ…俺があそこに行くまでに何があった?)ちっ、まぁいい。兄貴に聞きたいことがいっぱいある」
「それは私も同じさ、人識。まずは…今は何月だ?」
「なんでそんなこと聞くんだ…?今は9月だろ」
「私は6月だと思っていたんだが…あの爺さんの計らいのつもりか」
「じゃあなんだ?兄貴は死んでないってか?傑作にも程があるぜ…ったく」
「さっきから死んでないと言ってるだろ。…まさか私に妹ができていたとはね」
会場に集められる前の情報を整理した上でやっと本題に入る。
「兄貴は寝てて聞いてなかったからな、一応死亡者と禁止エリアメモっといたが…曲識のにーちゃんのことは本当か?」
「…本当だ。死体を確認したから間違いない」
「カッターナイフの刃を持ってたのはそのためか」
「あぁ、そうだ…って何で知っている」
ここでようやく自分のデイパックを調べられたことに気付く双識。
「いくらなんでも女子高生のジャージは無いと思うんだがこの変態」
「人識…お前、って痛」
「あーやっぱそうすぐには治らないよなー、一応言っとくと兄貴の背中をやったのは西条玉藻だ。覚えてんだろ、『小さな戦争』で大将と散々やり合ってたやつだよ」
「殺気は全く感じなかった…嘘をついているんじゃないよな?」
「んなわけねーだろ。あ、そうそうさっき大将に会ったんだった」
「なんだと…なんで一緒に行動しなかった」
「しょーがねーだろ、出夢との先約があったんだ。大将と会ったのは不要湖ってとこだ」
「不要湖…トキの店からは遠いな」
「曲識のにーちゃんの店?クラッシュクラシックのことか」
「トキが死んでいたのがあそこだ…」
「よりによってそこかよ…あそこはにーちゃんの鉄壁の要塞、いや箱庭じゃなかったのか」
「そのはずだが、抵抗する間もなくあっさり殺されていた…例え『彼女』でも不可能なことだ」
「真紅がにーちゃんを殺した…ねぇ、ありえねー話じゃねーが…」
「だからまずはカッターナイフを持った人を探している。人識、念のため聞くがお前は持ってないよな?」
「んなもん持ってねーよ」
「そうか。ここに来るまで誰に会った?」
「さっき言った西条玉藻に大将だろ、後は櫃内様刻、病院坂黒猫、病院坂迷路、時宮時刻、鑢七実、匂宮出夢、貝木泥舟ってのと球磨川禊だ」
「球磨川…!お前は何もされなかったのか?」
「…?別になんもされてねーけど兄貴は何かされたみてーだな」
「されたもなにも彼に目を見えなくされた。今は大丈夫みたいだが」
「時宮も死吹も関係ねーじゃねーか…んだよあいつだったのかよ…だったら殺して解して並べて揃えて晒してくりゃよかったぜ…で、兄貴は誰と会ったんだよ」
「校門の前にいた少女と球磨川禊、真庭蝙蝠だけだ」
「その少女が西条玉藻だよ。蝙蝠ってのはさっき言ってたやつのことだよな、どういうやつだ?」
曲識にかけた眼鏡に残したメッセージのことは伝えなかった。
人識が蝙蝠だった場合、みすみす殺されにいくようなことになってしまう。
双識は蝙蝠の名を出して様子を見たが変化は無い…
目の前の人識が本物だろうと偽物だろうと伝える分には問題無いと判断して双識は続けた。
「変装なんてレベルじゃない、文字通り相手に変態するんだ。身長も体重もおそらく自由自在にな」
(それで俺を疑ってるってわけか―おそらく今も、だが違和感の正体はそれだけじゃねぇな…)
そう思いつつも人識は話を変える。
「傑作にも程があるだろ…真庭ってのなら全部で4人いて2人放送で呼ばれたがそいつらとその蝙蝠ってやつも関係あるんだろうな」
「だろうな、やつは真庭忍軍十二頭領と言っていた…12人いてもおかしくないがいたのは4人か…」
「事情ってもんがあるんだろ、ベリルポイントの爆弾魔がここにはいないようにな」
「…か。零崎として情報を共有しとくぞ、真庭忍軍は零崎の敵となった。その名簿に記載されている真庭忍軍とその関係者は皆殺しだ。もちろんトキを殺したやつもだ」
「かったるいなー、んな顔すんなよ、了解了解。殺して解して並べて揃えて晒してやんよ、で背中まだ痛むのか?」
「少しはな…別に私もプロのプレイヤーだ、これくらいじゃ…痛」
「痛むんじゃねーかよ…やっぱりこいつは兄貴に使うか」
そう言いながら人識が取り出したのは忍者が使うような苦無。
それを双識の胸目がけて振り下ろす―――!
(やっぱり人識ではなく蝙蝠なのか?…それに殺気を感じない、感じられないのか?くそ、避けなければ…体が動かない…!)
一瞬で逡巡した双識だが痛みで動くことができない。
そして―――悪刀・鐚は双識の胸に突き刺さった。
□ □ □
「―で、調子はどうなのよ」
「お陰様ですこぶる良好だよ。全く、こんな便利なものがあったとはな…」
「俺も無駄に曲絃糸使う必要なかったかもな、かはは」
「極限技?そんなもんいつの間に覚えた」
「極限技じゃなくて曲絃糸だよ。また言い間違えてんじゃねーか、かはは」
人識が使ったのは扱いを保留した悪刀・鐚、刺したものを活性化させる刀である。
自身をプラスに持っていくより双識のマイナスを埋める方を優先したのだ。
怪我の治療目的に使ったため殺気を感じないのも当然ではある。
そして双識の背中の傷は傷跡も残らず完治していた。
一方で、双識が保留した人識への疑いは―
(自分に刺して強化することもできたのにわざわざ私に使う…信用させるためか?)
なくなっていなかった。
これでも五分五分以上に持っていけてるだけマシなのかもしれないが。
(だが…この人識がどっちだった場合でも家族を守るためには見張る必要がある)
目の前の人識が本物だった場合、一緒に行動しなければならない。
目の前の人識が偽物だった場合、ここで別れると家族を狙われたり、仲間を集められる可能性がある。
結局双識は一緒に行動することを選択した。
「私が出せる情報はこれで全部だ。」
「俺もこれ以上はねーな。後そのスーツ見苦しいから着替えろ、背中パックリってどんなファッションだよ。あんなにあれば一着ぐらいサイズ合うもんあるだろ」
「おいおい、私に女子の服を着せるなんて何をばかげたことを言ってるんだお前は」
「俺だってんなもん見たかねーよ。結局俺の荷物には服なんてなかったからな、そんな服で出られるよりはマシってだけだ」
(やっと軽口は叩けるようになったがまだ一度も笑ってねえ、重要な情報も多分隠してるんだろうな…)
人識は思考するが、口には出さない。
全ての情報交換を済ませ、ついでにいやいやながらも双識を着替えさせ(双識は喜んでいる風だったが)、これからの方針について話し合おうとしたそのときだった。
診療所のドアを開ける者がいた。
「
水倉りすかなのが私の名前なの。男の子のキズタカを見たと答えるのが貴方たち」
二人はまだ知らなかったが、
零崎曲識を殺した張本人―水倉りすかの登場である。
□ □ □
時間は少し遡る。
りすかにとって放送は禁止エリアを確認するためだけのものだった。
自分が殺した髪の長い男―零崎曲識―の名前は聞かずじまいだったし、キズタカとツナギの名が出なかった以上死亡者の読み上げに意味は無い。
名簿を見ながら、早く二人と合流しなければ…まずは情報だけでも、と考え目についた建物―西東診療所へ向かった。
そこに二人の鬼がいるとは思いもせずに―
□ □ □
先に反応したのは双識だった。
りすかが先程、真黒と話したときと同じようにいつでも逃げられるようにカッターを持っていたのが災いした。
悪刀・鐚の効果で活性化した双識の肉体は驚異のスピードでカッターを持つりすかの右手首を掴みにかかる。
りすかの左手はドアにかかったまま―とっさに双識から逃れようとするも間に合わない―!
そして双識はりすかの右手首をがっちりと掴み、カッターを奪い取った上で、後ろを警戒しながら言う。
「人識、刃を持って来い。確認する」
こんなに動けるなら兄貴に使わず俺に使えばよかった―とかそんな呑気なことを考えていた人識は双識の言葉を受けて合点がいく。
双識はこの赤い少女を曲識殺しの犯人だと考えているのだ。
「ほらよ、これだろ」
そしてそれは大当たりだった――のだが、カッターは血こそ付いていれど欠けてはいなかった。
カッターナイフの利点は刃を折り取れば新品同様の切れ味を持続できる点にある。
曲識の体を貫いてぼろぼろになった刃をいつまでもそのままにしておくはずがない。
当然折り取った刃に使い道などあるはずないので捨ててしまっていた。
つまり、物的証拠はもう無い―
「合わない…か。カッターの刃を折り取ってしまえばそれまでだからな―ここに来る前は誰かに会ったかい?」
緊張していたのだろう、女の子相手に大人気ない行動をとってしまったことに気付き、優しく話しかける双識。
しかし、掴んだ手首に込める力は抜いていない。
「あ、会って初めてなのがあなたたちなの…」
ただならぬ空気を感じ、とっさに嘘をつくりすか―だが
「いや、嘘だろ。いくらこの会場が広くても6時間もあって誰にも会わないはずがないな」
間髪を入れず人識が言う。
実際放送まで誰とも会うことが無かった否定姫のようなケースもあるのだが、ここは揺さぶりをかける意味の方が大きい。
「そ…そんなことはn」
りすかの言葉が途中で終わった理由、それは人識の手刀がりすかの後頭部を直撃したからだ。
殺人鬼としては二流でもプレイヤーとしては一流―いつか双識がそう言ったように人識にとって体が未発達な女の子一人を気絶させるなど造作もない。
「こんなもんでいいだろ、その状態じゃめんどくせぇ」
「人識、お前何を…」
「いくらなんでも限定条件を満たしてるこいつがにーちゃんをあっさり殺したなんて信じられねえが、もしそうだったら色々と聞かなきゃなんねーことがあるからな…犯人だったら殺さなきゃなんねーし―それに」
「兄貴はまだ俺を疑ってんだろ?」
「ッ―――――!」
「さっきの真庭蝙蝠ってやつが俺に変態してるってまだその疑念を取り除けてねえ、違うか?」
「……その通りだ」
「あーあ、やっぱりそうか…ちぇっ、ならここから動けねえじゃねかよ…怪しい動きしたら即敵認定じゃねーか」
伊織ちゃん探さなきゃなんねーのに、と人識はぼやいたがどうも本心から言ってるわけではなさそうだ。
「わかったよ、疑いが晴れるまで一緒にいりゃーいいんだろ。目の前にそいつ連れてくるっつっても信じてくれそうにねーし」
(それに兄貴に何があったか調べねーとな…何かがおかしい)
「…勝手にしろ。それでこの子はどうするんだ」
「墓森の領分だが拷問…冗談だよ、冗談。最低限拘束だけはさせてもらうぜ…ってそういや縄無かったんだった、曲絃糸使うか」
言うが早いかりすかの手と足を縛る人識。
さすがに手と足同士を縛ることはなかったが。
「糸短くなっちまったけど…射程は2mってとこか。それだけ使えりゃ十分だろ。で、これからどうすんだ?」
「気絶させたお前が言うか」
「問題は一つずつ解決した方がいいだろ。後言っとくけどな、いくら俺が兄貴しか家族だと思ってないって言ってもにーちゃん殺されて黙ってる程薄情ってわけでもねえ」
返さなきゃいけねー恩もあったしな、と続ける。
尤も、後半部分は双識には聞こえなかったようだが。
「お前がそんなこと言うようになるとはな…」
「俺も伊達に全国放浪してねーっつーの…あれ?これ言うの2回目か」
「で、その問題だが…さっき自分で結論出していたじゃないか」
「あ…そーいやそーか。さてこいつどうするかね」
「気絶させたのはお前だろ」
「じゃ起きるまでほっとくか…こいつがにーちゃん殺した張本人だったらどうするんだ?…ま」
「何わかりきったこと聞いてるんだ…お前の言葉を借りるなら」
口を揃えて二人は言う。
「「老若男女、容赦なしだ」」
【一日目/朝/B‐4 西東診療所】
【零崎人識@人間シリーズ】
[状態]健康
[装備]小柄な日本刀 、医療用の糸@現実、グリフォン・ハードカスタム@戯言シリーズ
[道具]支給品一式×3、千刀・ツルギ×2@刀語、七七七@人間シリーズ、ランダム支給品(1~6)(服、縄、カッターナイフは無い)
[思考]
基本:兄貴の違和感の原因をつきとめる
1:兄貴の信用を得るまで一緒に行動する
2:りすかが目覚めたら曲識を殺したかどうか確認する
3:時宮時刻に注意
4:球磨川は後でぼこる
5:難しいとは思うが七実と合流する
[備考]
※曲絃糸の射程距離は2mです
※曲絃糸の殺傷能力(切断・絞殺など)は後の書き手さんにおまかせします
【零崎双識@人間シリーズ】
[状態]健康、悪刀・鐚の効果により活性化
[装備]箱庭学園指定のジャージ@めだかボックス、カッターナイフ@りすかシリーズ
[道具]支給品一式、体操着他衣類多数、血の着いた着物、カッターの刃の一部、ランダム支給品(1~5)(ナイフは無い)
[思考]
基本:家族を守る
1:目の前の零崎人識を完全には信用しない
2:りすかが目覚めたら曲識を殺したかどうか確認する
3:他の零崎一賊を見つけて守る
4:零崎曲識を殺した相手を見付け、殺す
5:真庭蝙蝠、並びにその仲間を殺す
6:二度目の放送の後にクラッシュクラシックに戻る
[備考]
※他の零崎一賊の気配を感じ取っていますが、正確な位置や誰なのかまでははっきりとわかっていません
※現在は曲識殺しの犯人が分からずカッターナイフを持った相手を探しています
※真庭蝙蝠が零崎人識に変身できると思っています
※鐚の制限は後の書き手さんにお任せします
【水倉りすか@りすかシリーズ】
[状態]気絶中、手足を拘束されている、腹七分目
[装備]無し
[道具]支給品一式×2(片一方の食糧、乾パンは食べました)、ランダム支給品(0~2)
[思考]
基本:まずは、相棒の
供犠創貴を探す。
1:この戦いの基本方針は供犠創貴が見つかってから決める。
[備考]
※新本格魔法少女りすか2からの参戦です。
※治癒時間、移動時間の『省略』の魔法は1時間のインターバルが必要なようです。(使用可能)
なお、移動時間魔法を使用する場合は、その場所の光景を思い浮かべなければいけません。
※大人りすかについての制限はこれ以降の書き手にお任せします。
最終更新:2012年12月05日 13:56