異常（アブノーマル）の思考、そして考察 ◆VxAX.uhVsM
まったく、なんという災難だよ。
どうして、神というやつはこんな面倒くさいんだ。
あれだ、もうちょっと遅かったら、人吉君が元に戻してくれたかもしえない。
他にも、違う形で戻っていたはずだ。
本当に神様、僕は君を恨むよ。
まさか、僕の妹を、
こんな状態で連れてくるなんて。
彼、黒神真黒は近くの小さい、地図に書かれないような建物の陰に隠れていた。
そこは体全体を隠すのがやっとな場所だった。
彼はめだかを見つけ、声をかけようとしたところで、少年を殺したのだ。
そして、その後、その少年の陰から出てきた女を殺した。
そう、彼女は改心モードだった。
そして、人を殺したのだ。
「僕が不甲斐ないばかりに…くそっ！」
僕がこの場で出て行っても止めることはできないはずだ。
ここは引くが先か、それとも…？
どうする、どれが最善の手だ……。
「そこにいるのはお兄様ですね」
気づかれた！？
めだかを陰から目を出してみるが、こちらを向いてはいなかった。
（場所までは特定できていないようだね。）
「そこにいるのは」っていうのは僕に出てこさせるハッタリだろう。
気づいたのはあくまでも僕の気配だけだ。
「やあやあめだかちゃん、君は元気そうだね」
「違います、私はめだかちゃん（改）です」
「そうかい」
僕にとってそれはどうでもいいことだ。
その紹介はここに来る前から見ている。
まずはどうやってこの子を止めるか、だ。
「お兄様、出てきていただけませんか？面を向かってお話がしたいのです」
誘ってくるが、今のめだかちゃんじゃ確実に僕を殺すだろう。
「悪いね、僕もすぐここを離れるから、気にしないでくれ」
まずはここで死ぬことを避けるべきだ。
生きていれば、彼女を戻す手伝いができるはずだ。
「そうですか、ならば実力行使と行きましょうか」
そういうとめだかちゃん…いや、めだかちゃん（改）は隠れられそうな物体を片っ端からぶっ壊していった。
（っ！まずいぞこれは…離れるしかないか）
真黒は急いで離れて行った。
しかし、めだかちゃん（改）はそれに気付かない。
☆ ☆ ☆
彼女を元に戻す方法は何個かある。
一番手っ取り早いのは、都城君に治すように言う。
しかし、彼がそんな事をしてくれるはずがない。
その前に、彼がここにいるかも分からない。
ならば、今のところ可能性が高いのは
「人吉君、阿久根君、喜界島さん」
この三人のうち一人がいれば、可能性がないわけではない。
でも、いる可能性は少ないだろう。
でも、一人でもいて、可能性があるならば。
ﾁｪｯｸﾒｲﾄ ﾏｼﾞｼｬﾝ
「この『理詰めの魔術師』が、全力を持って改心し返してあげるよ！めだかちゃん（改）！」
まずはだれか一人でもいいから探しに、とゆっくりと歩き出した。
……そこは走らないのか？
「え、だって疲れるじゃない。走ったところでいる可能性も少ないんだし」
そんな感じでこのシスコンな黒神真黒は愛しの妹を取り返すため、魔王を倒す勇者のごとく仲間探しに出かけたのである。
【一日目/深夜/B-3】
【黒神真黒＠めだかボックス】
[状態]健康
[装備]なし
[道具]支給品一式、ランダム支給品（1～3）
[思考]
基本：めだかちゃんを改心させ、不知火理事長に会う。
１：めだかちゃんを直すために、人吉君、阿久根君、喜界島さんのうち一人でもいいので仲間にする。
２：もし誰もいなかったらその時は…？
[備考]
※「十三組の十三人」編のめだかちゃん（改）と
人吉善吉が戦っている途中からの参戦です。
☆ ☆ ☆
「逃げられましたか」
淡々と彼女、めだかちゃん（改）は言う。
周りには倒壊した小さい建物が。
「まあ、次に会ったら確実に殺して、あの人の能力を獲得しましょう」
めだかちゃん（改）は、歩き出す。
真黒と違う方向に。
見当違いだったが、それがいい方向に進むのかは不明だ。
でも、確実にこれだけは言える。
彼女は止まらない。絶対に、止まらないんだ。
【１日目/深夜/B-2】
【
黒神めだか＠めだかボックス】
[状態]健康、めだかちゃん（改）、吸血鬼の不死性を『完成』、B-1方面に移動中
[装備]なし
[道具]支給品一式×２、ランダム支給品（2～6）
[思考]
基本：自分という人間を完成させる
１：色々な異能の持ち主と戦い、その能力を自分のものとする。
２：ついでに殺しておく。
３：真黒を見つけたら次は殺す。
[備考]
※めだかちゃん（改）ですが、時系列的には「十三組の十三人」編の終了後です。
※吸血鬼のスキルは制限により不死性以外は使用不可。
最終更新：2012年10月02日 07:57
