青き野を 馳せる者へ ◆100ZZ542nE
――西暦2046年。
世界を軍事力で支配しようとした‘奴’が世界を支配していた。
その“奴”を討つために、酷寒のキエフ帝都に一人、降り立っていた。
これが最初の記憶。
――いつかの記憶。
魔人、波蝕の鎧、宇宙を律する神に等しい存在などと呼ばれる者達と戦った。
そういう任務だったから、戦った。その後に“奴”を狩ればいい。
――カプコンファイティングオールスターズ
――そして、いつだったか?
最後の一人になるまで殺しあえと言われ、殺しに殺した。
何故、殺したかは…決まっている。任務に戻るためだ。
何の任務かは……決まっている。俺にしかできないことだから、俺がやる。
だから……
――まだ、俺の任務は終わっていない。
――任務を、継続する。
【時は移り、西暦20XX年から遥か未来の超未来】
物質界。
第三の月の都(ザ・サードムーン)地球包括セクションにて……
「…貴様らの親玉の所へ連れて行ってもらおうか」
「あきらめろ、飛竜!」
対峙する二人の青年がいた、
一人はご存じストライダー飛竜。
もう一人は……もう一人の特A級ストライダー……『飛燕』。
「俺達の…ストライダーズの戦いは、もう終わったんだ!」
「…終わった、だと? 『奴』はまだ生きている…俺も、貴様もな」
一瞬で飛燕の懐に近づき……
「貴様と遊んでいるヒマはない」
――サイファーを二回ほど振る。
防御はされたが、白い忍び装束の男は血に膝をついた。
「ぐ…飛竜、お前の終わりとは…」
「知れたことか…どちらかが死ぬまで、だ」
「飛竜、これ以上は無意味だ!
この世界のすべてをお創りになったのはあの方なんだぞ…!
この『第三の月の都(ザ・サードムーン)』も、地上も、国家も。ストライダーズも、
……俺も、おまえもだ! もう馬鹿な真似はよせ、飛竜!
…戦友とは、戦いたくない…!」
飛燕の心からの説得も……
「素人めいた言葉を吐くな」
「くっ!」
飛竜は一蹴する。
理由はシンプルであった。所謂、飛燕は裏切り者。
ストライダーズを裏切り、一人で壊滅させた反逆者であるからだ。
「“奴”はどこだ……?
このセクションから動くはずがない」
「あのお方は…今、新たな世界を覗き込もうとしておられる。邪魔はさせん!」
「犯罪超人ジェノサイド…奴の研究成果か。興味がない」
やることは変わらない。
冥王の抹殺の任務を果たすだけだ。
例え時と場所が変わっても、それだけは変わらない。
「それだけじゃない、今回の時空転移…
それすらも、あのお方の掌の上で…!」
「だから貴様は飼い犬なのさ。
言う気が無いならいい、……死ね」
そして、飛竜は――――――――――――――――
【ストライダー飛竜 ナムカプ本編第22話『野を馳せる者』に続く】
最終更新:2013年01月28日 15:33