狛江事件
- "機甲兵装密造の疑いでかねてより神奈川県警にマークされていた韓国人犯罪者が、東京都狛江市の路上で所轄の巡査から職務質問を受け逃走。多摩川緑地近くの倉庫に隠してあった機甲兵装に搭乗し、運悪く通りかかった男子小学生を人質に逃げ回った挙句、多摩川に掛かる宿河原堰堤上に追いつめられた。そこは東京都と神奈川県の境界線上に位置していた。警視庁と神奈川県警は伝統的に極めて仲が悪い。県境で立ち往生している機甲兵装を挟んで、警視庁と神奈川県警が真っ向から対立した。悪しきセクショナリズム、捜査と実働の乖離。いくつもの捩じれた因子が絡み合い、最悪の事態を招いた。結果、警視庁と神奈川県警、双方併せて三名の警察官が殉職。機甲兵装のマニピュレーターで長時間胴体を鷲づかみにされていた人質の児童も腹部圧迫による内臓破裂で死亡した――"(『完全』p.86)
- "「狛江事件さえなけりゃ、こんな人事はあり得なかった。特捜部自体もなかったんだ」"(『完全』p.86)
- "特捜部設立に関する法案は狛江事件の以前から進められていたものだが、この事件のあったがゆえに、警察組織は表立った抵抗ができなかった"(『完全』p.86)
- "何年経っても、警察官には嫌な響きだよ"(『完全』p.86)
最終更新:2015年04月04日 15:40