第一種機甲兵装

第一種機甲兵装

ブラウニー

  • 登場:『自爆』『暗黒』『未亡』『焼相』
  • 搭乗者:福島猛ほかSAT隊員
  • 装備:M82Aアンチマテリアル・ライフル
  • 備考:警視庁SATが運用
  • "一班につき四機の構成で、SATは計八機のブラウニーを投入している。第一種機甲兵装『ブラウニー』は欧米の群体、警察で広く採用されている優秀な機体であるが、基本スペックの格段に向上した第二種に比べると旧式の感は否めない"(『自爆』p.241)

ノーム

  • 登場:『無印』『焼相』
  • 搭乗者:洪立誠李永慶
  • 装備:『無印』kord重機関銃/『焼相』重機関銃(詳細不明)、特殊背嚢、TNT爆薬
  • "土色のリザードパターン迷彩に塗装された第一種機甲兵装『ノーム』。洗練とはほど遠い無骨なクイナックよりもさらに大きく、ずんぐりとした鈍重そうな外見"(『完全』p.123)
  • "いずれもマニピュレーターに重機関銃を装備している。また、機体各部に接続された箱のような装備に注目してほしい。姿警部の話によると、これは機甲兵装専用の特殊背嚢で、おそらく被疑者はこれに爆薬を詰め込んで現場に搬入したのではないかということだ"(『焼相』pp.42-43)

シャイタン

  • 登場:『自爆』
  • 装備:PKMマシンガン
  • 搭乗者:ラヒム。ライザほかムハーディラの訓練兵
  • "講義の中で、ライザは『シャイタン』がロシア製の第一種機甲兵装『ブーカ』をベースに製作された機体であることを知った。機甲兵装に限らず、ロシア製の武器は広くイスラム圏に出回っている"(『自爆』p.273)
  • "外周映像を確認。一面に広がる白い巨石の谷間。ハッチの裏が全面モニターになっており、頭上から足許まで視界は広い。八基の外部カメラからの映像をシステムが合成、補正したものがそこに表示される。頭上に設置されたメインコンソールには自機のステイタスやミッションの情報などが表示される。左右の壁面にはサブコンソールパネル。操縦装置はペダル二対、レバー二対。各レバーにスイッチやトリガー、パドル、サムスティックが備わっている"(『自爆』p.272)
  • "シートの背に伝わる振動と回転音。エンジンの始動を確認し、左右のメインレバーを捻ると油圧計が作動。排気の噴出と共にコクピットがガクンと持ちあがる。各関節のロックが外れ、ダンパーが伸展。自機が二足で直立しているという実感"(『自爆』p.272)
  • "足許の四枚のペダルは移動とモード切り替えの操作に用いる。左端のペダルが一番、右端が四番。移動操作は一番ペダルのみで可能。フットインペダルで甲側にもレバーがあり、前進、停止、後進、速度調整のすべてが左足のみで行なえる。右端の四番ペダルが姿勢の上下や旋回などに関する操作を割り当てられている。一番ペダルと異なり、ジョイスティックのように前後左右に動かせ、捻りも加えられる構造である"(『自爆』p.277)
  • "腕の操作はメインレバー。第二、第三のレバーは射撃用と格闘用。照準や発砲、武器の換装、打撃、把握など、目的に応じた操作を行なうことができる。第一種機甲兵装の大半の動作はマクロとして登録されており、レバーによる操作はそのマクロを呼び出して適切なパラメータを与える作業に他ならない"(『自爆』p.278)

ブーカ

  • 登場:『暗黒』
  • "ロシア製の第一種機甲兵装『ブーカ』である。(中略)ブーカは比較的初期に普及したモデルでありながら、今も世界中の紛争地域で広く使用される機種であった"(『暗黒』p.27)
  • "身の丈四メートル近い鋼鉄の巨人(中略)人体を模して設計された灰褐色の巨人"(『暗黒』p.27)

ドモヴォイ

  • 登場:『暗黒』『済度』
  • 搭乗者:ユーリ、サハリンの中国人組織
  • 装備:中国製のW85式重機関銃
  • "ロシア製の第一種機甲兵装『ドモヴォイ』"(『済度』p.91)
  • "シート高を調整。ショルダーレストを下ろし、胸部ハッチを閉鎖する。内壁左面パネルのプッシュボタンを押してエンジンを始動させる。心は恐怖に萎縮しても、体が動作を覚えていた。外周モニター、計測機器類が点灯。外部カメラの映像を補正したものがハッチ裏の全面モニターに表示される。(中略)八基のカメラが周囲の情報を拾い集める。(中略)各関節部のロックが外れ、ダンパーが伸展。システムによるセルフチェックが始まる。機体バランスや可動部のトルクなどを調整するため、機体が数秒間痙攣するように細かく振動する。調整完了。だが手足の動きがこの機体にどこまで細かくプログラミングされているかは分からない。ユーリは左端のペダルを踏み、ドモヴォイをリングへと進める"(『暗黒』p.291)

フレヴニク

  • 登場:『暗黒』
  • 搭乗者:サハリンのロシア人組織

ドヴォロヴォイ

  • 登場:『暗黒』
  • 搭乗者:スィロヴァトコ、ルイナクの要員
  • 装備:NSV重機関銃
  • "ご来場の皆様はよくご存じでしょう、同機は『ドモヴォイ』の正式な後継機として現在も中央軍管区他の地域に配備されております"(『暗黒』p.288)

ケルピー

  • 登場:『暗黒』
  • 搭乗者:タイ人グループ
  • 装備:車載型機関銃MG3A1

ダーナ

  • 登場:『自爆』
  • 搭乗者:キャンベル巡査ほかPSNIの警察官
  • 装備:M2重機関銃

エインセル

  • 登場:『未亡』
  • 搭乗者:黒い未亡人の少年兵
  • 装備:155mm砲弾
  • "第一種機甲兵装『エインセル』。一般に三・五メートルから四メートル前後である機甲兵装に対し、こいつは全長三・三メートル。極めて珍しい機種で、最大の特徴は操縦者が後ろ向きに搭乗する点にある。通称<バックワーダー>。機甲兵装における最少のレイアウトを追究した結果、行き着いたのだという。機甲兵装におけるダウンサイジングのメリットは大きい。我々の保有する龍機兵のアドバンテージの一つに、従来機よりはるかに小型であるという点が挙げられるが、エインセルは龍機兵が誕生する以前に、すべての機甲兵装の中で最小のサイズを目指して設計されたものである。そのためコクピットは極めて小さく、新潮一五六センチ以下の者でないと搭乗できない"(『未亡』p.28)
  • "メーカーが倒産して生産が終了しているからさ。要するに売れなかったんだ。軍隊てのは基本的にえらい保守的な所でね、新奇性の高い物に対する反発が予想以上に大きかった。その上、こいつは少年兵の増加を促すとさすがに非難が集中して、結局ほとんどの国の軍が導入を見送った。(中略)ともかく、バックワーダーのパテントは今でもこのメーカーが持ってて、他社は言うまでもなく、開発メーカーを吸収した大手もおおっぴらに製造できない状況になってるってわけだ"(『未亡』p.30)
  • "「いわゆる珍兵器の一種には違いないが、当時品はまだ残ってて、愛用している連中は目いっぱい手入れしてだましだまし使ってるらしい。いや、正確には女や子供に<使わせている>だな。それこそアフリカとか、南米とか、北カフカスの連中とかね」(中略)「それでなくても作るのが難しいエインセルの部品で、一番難しいのが小型のパワーバックだ。なにしろ古いからいいかげん疲労限界に来てるんだが、こればっかりはコピー品どころかライセンス生産品でも欠陥が多くて使い物にならないらしい。作れるとすれば、高い技術力を持った日本の町工場だけだろうって話は前から言われてるよ」"(『未亡』p.31)
  • "でも、そうですねえ、まず考えられるのは、エインセル、というよりバックワーダーの構造的宿命として、視界を機体のセンサーに頼っているという点ですかね。そのこと自体は、他の機甲兵装でも同じですが、メインのセンサーシステムが破損しても、通常ならサブシステムがあります。ペリスコープなど光学的な緊急回避手段も用意されていますし、最悪、前面ハッチを開けば外が見えるわけです。ところがエインセルにはそれがありません。小型化と引き換えに、サブシステムを搭載することができなかったんです。もちろん、その分メインシステムのハウジングは堅牢に作られていますがね"(『未亡』p.38)
  • "エインセルのセンサーは胸部への半埋め込み式となっており、そのハウジングがバルジ(ふくらみ)としてさながら人体の頭部のように突出している。弱点であるがゆえに装甲は極めて厚く、細いスリットの奥にセンサー本体がある"(『未亡』p.120)
  • "暗緑色を主体とした横縞系リザード迷彩。その両肩に155mm砲弾とおぼしきものが一本ずつ固定されている。さらに前面の胸部にも一本。いずれも先端の信管部からコードが延びているのが視認できる。155mm弾頭を改造した爆弾であった。(中略)〈自爆仕様〉の機甲兵装"(『未亡』p.124)

スラスト

ホッブスラスト

  • 登場:『勤行』
  • "「田部井組の隠匿するキモノは、下部組織構成員の証言からパキスタン製第一種機甲兵装『スラスト』の密造コピー『ホッブスラスト』二機と判明」"(『勤行』p.184)

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最終更新:2023年01月21日 21:29